岡山の小規模多機能ホーム

2010年7月
木造平屋建の介護・福祉施設
意匠設計unita設計室
構造設計木構造建築研究所 田原(担当:中尾 )
施工者 
建物正面全景

平屋建、L字型平面の建物です。宿泊や短期の滞在に使う個室が並ぶゾーンと、ホールや浴室があるデイサービスを行うゾーンとに分かれています。



デイルーム部分の様子

デイルームは事務室・中庭をはさんで2つに分かれているが、大きい方のデイルームは50m2弱あります。

基本的に木造軸組構法、小屋組は和小屋組ですが、この部屋はスパンが大きいのと、梁の架け方の関係で、一部に合板貼合成梁を用いています。


デイルーム部分外観

個室ゾーンの廊下

デイルーム部以外は梁スパンの大きい所はなく、鉛直荷重に対してはそれほどシビアではありませんが、平面形状が複雑なため、耐力壁配置には気をつかっています。

L字型平面であること、個室ゾーンが壁が多く、デイサービスゾーン側が開口のため壁が少ないという壁配置の偏りがあるため、耐力壁が適正なバランスで配置されるように調整しています。

また、デイサービスゾーンは、中庭により構造的には水平構面が半分になっているので、この部分にも壁を配置して、水平構面の強度不足等がおきないように配慮しています。


 ©Tahara Architect & Associates, 2011