No.56 O邸

2007年6月
跳ね出し2mスパンの木造住宅
意匠設計マニエラ建築設計事務所
構造設計木構造建築研究所 田原(担当: 中尾)
施工者 西友建設

2方向に2mの持出しを持つ木造住宅


このようにX、Y方向共に2mを持ち出すには、一般的に非常に大きな梁が必要となります。 本建物は構造用合板を利用したモノコック構造で、合板の特性が遺憾なく発揮されることにより このような跳ね出しが可能になっています。

この住宅の耐震性能は、品確法耐震等級1、耐風等級1の仕様です。




写真左の通り、2m持出す梁については尺一寸の梁成(H)で、外壁及び屋根荷重を負担しています。 持出した部分のたわみ量は、約3mm程度です。(約1/700)





2階の小屋組は、30×230mmの垂木が落し込みにより105×300mmの棟木と横架材に接合し、屋根面を合板でかためた構成です。 構造が化粧となり、スパン約6.3mの空間にすっきりした天井ラインを見せています。



 ©Tahara Architect & Associates, 2009