No.52 S邸

2007年4月
2,3階を持ち出した狭小間口の住宅
意匠設計AmbivalenceDesignStudio(ADS一級建築士事務所)
構造設計木構造建築研究所 田原(担当: 中尾)
施工者 ビーンズカンパニー


両側壁をウォールガーターとして、建物前面の2,3階を持ち出した建物です。

オーバーハングの下部は駐車スペースとエントランス兼作業スペースとなるように計画されています。




内部はスキップフロアや小屋組の空間を活用することで、ほぼ2階建ての高さで3階建てが実現されています。

非常に密度の濃い建物ですが、狭さを感じさせるようなことのない、巧みな設計の建物です。


  

構造設計としては、一間を30cmの梁で持ち出した、構造設計に加え、スキップ部分や小屋裏部分の応力の伝達等に気を配った構造計画・設計を行いました。

通常であれば鉄骨で持出すところで、その場合の鉄骨梁成は H=200×450程度が必要となります。

木の持出し梁は、1年後の点検においても0.1mmの下がりも確認されませんでした。


 ©Tahara Architect & Associates, 2008