No.32 西院の家

2003年 7月
風の吹き抜ける木造3階建て住宅
意匠設計川畑昌弘建築工房
構造設計木構造建築研究所 田原(担当: 村田)
施工者 (株)安井杢工務店
全景

京都の伝統的な「町屋」の現代版とも言える木造軸組工法3階建て。


図面

1階から3階まで図のように全面が大開口で、さらに2階・3階部分に吹き抜けがあり、構造的にはガレージ上部の2階・3階部分の片持ち出し構造ともいえるべき住宅である。

構造安全性能として、「等級3」程度の性能を持ち、面材による抵抗要素をメインとして、建築基準法最低限の性能を確保し、面格子要素による耐力加算で実質「等級3」の性能を確保している。


建て方 建て方

写真は2階部分の片持ち出し部分における軸組の横架材に、サポートを設置し、施工時における荷重を処理し、面材によりダイヤフラムとしての性能が発揮できた時点でサポートを取り除き、その時のたわみ量はわずか1mm程度であった。


面格子(3階より) 面格子(2階より)

面格子による鉛直・水平構面


階段

階段部分


2階居間 トップライト

2階居間部分より3階吹き抜け部分を見る


 ©Tahara Architect & Associates, 2003