No.26 姫路の家

2003年 6月
広いリビングが特徴的な木造住宅
意匠設計マニエラ建築設計事務所
構造設計木構造建築研究所 田原(担当: 中尾)
施工者 三幸建設 株式会社
全景(提供:三幸建設株式会社)

中庭形式の建物で前面がガレージ、後方が母屋になっています。建物の外形は比較的シンプルです。

リビング

スパン3間(約5.4m)を飛ばしています。廊下部も一体になっているので、かなり広く感じます。今回はシンプルに大断面の米松梁を使っています。現代的な在来構法では、梁仕口の強度の限界でこの程度のスパンが限界となります。これ以上は梁受け金物を使った構法にするか、梁同士を上下に載せ掛ける昔の民家のような構法にしなければ、仕口接合部の応力処理が難しいと思われます。但し、民家型では水平構面をどうやって確保するかが問題となるのですが・・・

水平面格子

建物前面は廊下で上下階の通気を行うデザインになっているため、そのままでは外壁より2階の床へせん断力が伝達できないので、水平方向に面格子を設けて連結しています。

 ©Tahara Architect & Associates, 2003