No.21 和歌山の家 新築工事

2002年 9月
草屋根とスキップフロアを持った住宅
意匠設計YURI DESIGN
構造設計木構造建築研究所 田原(担当: 中尾)
施工者 下津建設(株)
K邸全景
南西より。草屋根は早くもまわりの風景に溶け込んでいる。


草屋根とスキップフロアを持つ家。屋根も西面と東面で段違いになっている。平面形状も"くの字"型となっている。


構造設計上は屋根の地震力を処理する方法に工夫を攻した。床伏レベルで耐力壁を設けられる箇所は比較的あるのだが、建物形状が複雑なため、壁と屋根が一体挙動となるように結合処理することにした。



面格子2
面格子から差し込むひかり


リビング上部は半階分上にスキップして、上部は納戸に、下部はハイサイドライトが設けられている。このままだと、納戸から上と1階が分離しているので、面格子により一体化。


面格子
リビング内から面格子を見上げたところ。
 

格子を通して光が入ってくる様子は、インテリアともうまくかみ合って予想以上にいい感じになった。


複雑な建物形状を構造的に成り立つように、合板をせん断パネルとして使って梁の段違いを接続したりして、他にも地道にいろいろ工夫しているのだが、出来上がったら、貫筋かいと面格子以外は全部みえなくなってしまうのがつらいところだ。


施工
施工中。まるでジャングルジム
完成
完成後



貫筋かい
 ©Tahara Architect & Associates, 2003