No.17 弁天町の家 新築工事

2001年 8月
1階鉄骨造 2・3階木造
意匠設計川畑昌弘設計工房
構造設計木構造建築研究所 田原(担当: 村田)

両側に既存の建物がある状態での工事。

狭小間口の住宅・店舗が立ち並ぶこの一角では、鉄骨造・鉄筋コンクリート造の建物が当たり前のようになっているが、そこであえて木造で挑戦をした川畑氏より構造の依頼を受けた。 



 

本建物の3階床では吹き抜け及び階段室があり、ブリッジとなるその周辺の床の剛性が非常に弱い。

その為吹き抜けの一部に光と風を通す水平面格子を設け、剛性を高めてある。



 

狭小間口住宅である為、道路に面した間口には壁が少なく、奥側になると逆に壁が多くなる平面計画となってしまうので、構造用合板耐力壁の両面貼・片面貼を使い分けてバランスの良い壁配置としてある。

また桁行き方向については、壁が多く、開口も小さいものしかないので、片面貼としてある。

さらに地震時では混構造の1階が鉄骨造の場合、鉄筋コンクリート造に比べて上層木造部分に過大な水平力が作用しやすいので、2階耐力壁のせん断力係数Co=0.4程度を確保してある。




2階の居間より窓を見上げると吹抜け越しに超高層のビルが映し出される。

意匠設計者である川畑氏のお気に入りのスポットである。

 ©Tahara Architect & Associates, 2003