M邸

2010年12月
設計者の自邸
意匠設計松尾建築設計室
構造設計木構造建築研究所 田原(担当:中尾 )
施工者 中島工務店


設計者の自邸+仕事場

軒を深く取った南面が特徴となっています。庇の持ち出しは1・2階共約1.4m。

下屋部分の大きな軒出は持出梁で軒桁を持ち出して実現しています。


軸組状態の時の様子

2階屋根の持出は垂木背を大きくして、通常の持出方式で持ち出しています。



ダイニングよりリビング・南面窓

LDKは2階にあります。小屋組を登梁方式で組んでいて、室内は登梁に合せた勾配天井です。

構造上、2階は写真右側に少しだけ見えているスキップフロア部との境界ラインで区切られているだけでほぼ一室となっています。

通常であれば、火打ち梁が必要になる面積ですが、登梁上に合板24mmを直貼することで、必要な屋根水平強度・剛性を確保しています。

それほど天井は高くないのですが、南面の窓配置や、床レベルのアップダウンがうまく使われていて、適度な広がりを感じさせる空間となっています。




1階より階段の様子

2階より水平ドア閉鎖時

構造とはあまり関係ありませんが、階段の途中に水平ドアが設けられていて、保温のために2階部分と1階部分を仕切ることが出来るようになっています。⇒

2階からの写真の左側は、スキップフロア部分が見えています。


スキップフロア部とロフト


スキップフロア部は階段の途中から出入できるようになっています。

また、スキップフロア上部はロフトになっています。


 ©Tahara Architect & Associates, 2011