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12月26日に発生したインドネシアスマトラ島北部大地震について その2


今回の地震のエネルギーは、歴史的に記録された地震の大きさで、4位にランクされる規模であり、マグニチュード(M)8.9と発表していたが26日(日本時間27日)になって、M9.0に引き上げられた。

今回の大地震の規模は、非常に大きなものであるが、揺れる範囲は、せいぜい数百キロの範囲までで、プーケット島のように震源地から約500km離れた地域では、震度1〜2程度の揺れを感じるぐらいで、どこでどのような規模の地震が発生したのかを知る情報が無かった為、揺れが収まってビーチでのレジャー等をしていて、気付いた時には大津波が目の前に迫ってきたと言う状況であったろうと思われる。

つまり、日本国内にいる時は、テレビやラジオ等のメディアにより速報として、地震情報が得られるが、海外ではその国の災害情報や、危険地域情報及び避難情報が得られ難いのが実情である。

この事を理解して、その国ではどのような自然災害が発生する恐れがあるか、予備知識として、理解していなければ、安全確保することは出来ない。

特に、海外の発展途上国では、リゾートホテル等の耐震性における安全基準が日本よりも低い基準で出来ている場合があり、日本では倒壊することは無いであろうと思われる規模の地震でも、見栄えはきらびやかな豪華ホテルも、崩れ落ちる事がある。

巨大地震は、地球規模で影響を与え、数千キロ離れた地域まで影響を及ぼす事があり、今回の大地震では、津波が27日、インド洋に面するアフリカ大陸東岸にまで達したことが報告され、アフリカ大陸東岸諸国でも、多数の死者や行方不明者出たと言う。

思いもよらぬ出来事に対応する防御方法は、事前にどのような地域であるのかを把握し、自然災害に対する各国の実情を把握した上で、海外旅行に出掛ける事が命を守る基本であると言える。

この様な悲惨な出来事は、明日は日本に起こると考えて、非常時の備え及び避難等を忘れないで、日々の生活を送ることが必要な時期に来ていると思われる。


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