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三菱自の欠陥隠しの発覚に建築業界の明日を見た



6月3日付けの格新聞で、三菱自の欠陥隠しの実態が詳しく報道された。
三菱自は、自動車という安全性が要求されるものにおいて、部品の欠陥を隠しリコールを しないまま、ほっておいたと言う事である。

これは、非常に危険なことであり、過去に該当車両に搭乗し事故によりケガまたは、死亡事故等がもしも起きていた場合、この事が原因なのかもしれないと思うのは当事者でなくても思うだろう。

では、建築業界はどうだろう? これと同様な事が起きてはしないだろうか。

二十一世紀になって、建築基準法が大きく変わり、特に木造住宅においては大変革があった事を以前に述べたが、建築業界も同様の事をしてはいないだろうか?

過去の物件のことは、「その当時の基準にそっているので、二十一世紀になって突然変わったからと言って自分たちには責任ないよ。」とたいていの人は言うであろう。

現在の、木造住宅の構造規準は接合金物の規定があるが、二十世紀の木造住宅の構造規準には規定もなくて、「応力を伝達できるようにしなさよ」と書かれていたにすぎない。

つまり、三菱自とおなじで「今すぐ危険にならないだろう。」とか「バレナケレバいいだろう。もしバレても皆も同様なので、自分だけ大きな罰則は無いだろう。」と思っているのが
建築業界(設計者や施工者)に潜在的にあるだろう。

もう一度言う
あなたは、今までに何棟設計しもしくは施工したのですか?

 そして、「その当時はよかったのですが、今世紀の改正建築基準法にあてはめると既存不適格になりますので、リフォーム時等において構造的な補強を行ってください。 お願いします。」

と言う行動をとられた方が、「本当の二十一世紀の建築士」だと言えると・・・・


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 ©Tahara Architect & Associates, 2004