戻る

十勝沖地震について



26日午前4時50分ごろと同6時8分ごろ、北海道・襟裳岬沖を震源とする強い地震が発生し、かなりの被害が出た模様である。

この地震はいわゆるプレート型の地震であり、マグニチュードは8.0と大きかったが、震源の深さが約42kmと深かったため、広範囲にわたって強い揺れはあったが、観測された最大震度は震度6弱であった。

このような強い揺れが観測されたにもかかわらず倒壊した家屋や死者が出なかったのは、今年の5月26日に起きた宮城県沖地震のコラムで述べた通りである。

再度、声を大にして言いたい。

「関東から西の地域でこのような大地震が発生した場合は、確実に倒壊する木造住宅が出るだろう」

一刻も早く、危険だと思われる木造住宅に住んでいる人は対策を取ってもらいたい。

その場合、この事態に便乗して利益を上げようとする業者等にだまされることのないように、建築士会等の技術者団体へ問い合わせしていただきたいと思う。

また、当ホームページの耐震診断、及び耐震補強においても非常に役立つ説明をのせているので、そちらもぜひ参考にしていただきたい。

災害に対する備えは、「しなきゃいけない」と思っているだけでは何も始まらない。

自分に出来ることからでもいい、一度真剣に考えて、実行に移す行動力を持ってほしいと思う。


戻る

 ©Tahara Architect & Associates, 2003