原鶴温泉・六峰舘 (福岡県)
住 所 福岡県朝倉市久喜宮1840(旧住所朝倉郡杷木町久喜宮1840)
電 話 0946-62-1047
交通機関 大分自動車杷木ICから約4km
JR久大本線筑後吉井駅からタクシーで5分
施 設(日帰り) 売店 駐車場(50台)
宿 泊 37室 平日2人1室14,000円程度から
(季節・曜日・宿泊人数・企画品などによって変更されたり、異なるので、下記旅館サイトで確認ください。)
泉 質 単純温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 11〜20時 (予約不要)
定休日 不定休
入浴料金 大人800円
入浴施設 内湯 男女各1 露天風呂 男女各1 
浴室備品 シャンプー、ボディソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 鵜飼、柿・ブドウ狩り、秋月、大宰府、阿蘇・九重、耶馬溪
お土産・食事 土産は館内で可。昼食は温泉街で。
近くの温泉 筑後川温泉、吉井温泉、二日市温泉、日田温泉
朝倉市HP
旅館組合HP
六峰閣HP
http://www.city.asakura.lg.jp/
http://www.harazuru.jp/
http://www.roppo.jp/
雑記帳 九州の中で、福岡県と宮崎県は温泉貧乏県だ。全都道府県で入浴の目標の中で、福岡ではどこの温泉に入るか、ガイドブック片手に考えたが、結果として、新興の日帰り温泉でなく、オーソドックスに福岡の二大温泉である二日市・原鶴温泉を選んだ。
所在地 : 朝倉市
杷木町(合併により町名は無くなったので、旧杷木町地区を指す)は福岡県中南部に位置し、南は平坦で筑後川が東西に流れ、東部・北西部は山間地域で、柿の生産地である。もう一つの産業である観光は、筑後川河畔、年間80万人が訪れる原鶴温泉である。

「朝倉郡」の朝倉は、一時、古代史に耽溺した私には馴染みの地名である。
古代史では異端と見なされている安本美典氏が、邪馬台国がここ朝倉にあったという説を展開したのだ。その根拠の一つが朝倉を中心とする北九州の多くの地名が、大和を中心とする畿内の同方角に多数存在している事実だった。
(例えば、笠置山・春日・三笠山・住吉・平群などの地名)。九州に邪馬台国があり、その後これが大和に遷都したという東遷説の一つで、読みながら私は「なるほど」と納得させられたものだ。
筑後川の水を灌漑に使うため、200年前から動いている3連水車
温泉名 : 原鶴(はらづる)温泉
入浴した「六峰舘」
筑紫次郎と呼称される筑後川の狭い河畔に、大小21軒の宿が寄り添うように建ち並ぶ。
温泉の発見は、人では弘法大師と行基、動物では鶴が他を圧しているが、ここも温泉名に相応しく、鶴が湯浴みしていたことから見つかったそうだ。開湯が110年余りの歴史が浅いここでも、鶴が登場するのが面白い。
(因みに、温泉地・旅館では文化人の滞在を謳うことが多いが、この中では、与謝野晶子が他を圧倒している。彼女は全国各地、あきれるほどの数の温泉地に出かけているのだ。)

原鶴温泉では、1500円を支払って湯めぐり帳を購入すると、すべての旅館で入浴できる。但し、私が承知している限り全国の温泉地の中でもっとも金額が高く、7枚綴りで、旅館によっては4枚を必要とするのであまり得とは言えず、人気の乳頭温泉郷や黒川温泉のものと比べると、「非常に割高」に感じる。

ここは、岐阜県・長良川と並んで鵜飼が行われ、5月から10月の期間中なら屋形船で見学できる。
施設名 : 六峰舘 (入浴日:2005.4.3)
六峰舘(ろっぽうかん)は創業が明治18年の老舗。
温泉街のの中心にあり、建物は鉄筋7階建て、最近改装されたばかりなので内部はきれいで、シックな雰囲気が漂う。
「ほどあいの宿」というキャッチコピーを謳っているが、これは、客にちょっぴり贅沢な空間や時間を味わってもらいたい、という趣旨が込められているそうだ。

私がここに立ち寄ることにしたのは、唯一つ、「源泉掛け流し」のためだった。
その風呂は4階に露天風呂、1階に大浴場がある。4階にある露天風呂は中規模、遠くに耳納連山、眼下に筑後川の流れがあって、なかなかの眺望だ。
露天風呂に浸かりながら、ここの旅館名「六峰舘」の六峰は、この山から取ったのだと思い立った。湯は透明なアルカリ性の単純温泉、若干のヌメリ感があって、宿では美人の湯と称している。
4階にある開放的な露天風呂
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
九州方面11泊の温泉旅、初日に山口県湯田温泉で宿泊、翌日早朝に九州に入った。
九州最初の観光が大宰府、最初の入浴が二日市温泉。それから2番目の入浴のため、廿日市温泉と並んで福岡県を代表する原鶴温泉にやって来た。
2006年3月合併により朝倉郡から朝倉市に変更
(2006年8月更新)