住 所 島根県松江市玉湯町玉造323(2005年3月31日〜)
(旧住所)島根県八束郡玉湯町玉造323
電 話 0852−62−0111
交通機関 山陰自動車道松江玉造ICから約5rkm
JR山陰本線玉造温泉駅からバスで6分、玉造温泉下車すぐ
施 設(日帰り) 特になし 駐車場(約40台)
宿 泊 64室 12,750円〜21,150円(料金は変動するので旅館HPで確認ください)
泉 質 芒硝苦味泉(ぼうしょうくみせん=硫酸塩泉)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間
(日帰り)
営業時間:12時〜15時
受付:11時30分〜14時
定休日 立ち寄り湯は毎週火曜日
入浴料金 平日 大人1500円、小人1,000円
入浴施設 混浴大露天風呂1 男性用内湯1 女性用内湯2・露天風呂1 貸切風呂1
浴室備品 シャンプー、ボディソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 松江市内:松江城、松江郷土館、武家屋敷、小泉八雲旧居、小泉八雲記念館、松江堀川めぐり
出雲大社、加賀瀬戸、足立美術館、大山
お土産・食事 温泉街
近くの温泉 松江宍道湖温泉、きまち温泉、海潮温泉、八雲温泉、鷺の湯温泉、皆生温泉、湯の川温泉、東日登温泉、出雲湯村温泉、立久恵峡温泉
松江市HP
温泉組合HP
長楽園HP
http://www.city.matsue.shimane.jp/
http://www2.crosstalk.or.jp/onsen/
http://www.choraku.co.jp/
雑記帳 歴史ある玉造温泉だが、源泉掛け流しの旅館(一部を含む)は以外に少なく、循環している大旅館が多い。
玉造温泉・長楽園 (島根県)
小泉八雲旧宅。彼は松江にわずか半年滞在したのみで、寒さを嫌って熊本に移った。
記念館前、松江堀川巡りの観光船
所在地 : 松江市玉湯町
温泉名 : 玉造温泉
施設名 : 長楽園 (入浴日:2005.4.13)
当市は山陰のほぼ中央に位置し、広島から約180km、大阪から約370kmの距離にあり、2005年3月31日、松江市は玉造温泉が所在していた八束郡玉湯町などを吸収して新松江市となった。

松江市は、因幡(いなば)の白兎で有名な大国主命(おおくにぬしのみこと)の国引き神話が残る古代国家、出雲の中心地として早くから開け、奈良時代には国庁や国分寺が置かれていた。
一時、古代史に打ち込んでいた私には馴染みの地域だ。

玉造温泉で入浴する前、宍道湖や松江城を差し置いて訪れたのが、小泉八雲(ラフカディオハーン)の旧宅と記念館だった。
高校生のとき、英語の副教材で彼の著書「Kuwaidan=怪談」を読んだ懐かしさのためだった。
小泉八雲はギリシャに生まれたが19歳でアメリカに渡った。新天地で文筆活動を始めたが、明治23年(1890年)に来日した。
松江中学の英語教師として松江中学に赴任、松江士族の娘・小泉節と結婚。
その後、熊本・旧制五校、東京帝国大学・早稲田大学で教鞭をとる一方、日本の文化を西洋に紹介する数々の著書を発表した。
九州11泊の旅、最終宿泊地は九重高原から500km先の島根県温泉津温泉。
翌日、自宅への帰途、出雲大社を観光してから西日本最大の露天風呂を有する玉造温泉・長楽園で入浴した。これで以って長旅の入浴は完了、一路400km先の自宅に向かった。付き合ってくれた家内と愛犬に深謝。
出雲大社
全国に神社は幾つあるのだろうか?神社本庁に登録されている神社は約8万社。その中には、八坂神社(2,900社)、金刀比羅神社・琴平神社(約2、000社)、諏訪大社・諏訪神社(5,700社)、春日大社・春日神社(3,000社)、熊野神社(3,300社)、稲荷神社(19,800社)、八幡宮・八幡神社(14,800社)、天満宮・天神社(10,300社)、住吉大社・住吉神社(2,000社)などが代表的な神社である。
その中にあって、国民に最も知られ、親しまれているのは、天皇家の祖神・天照大御神を祀る伊勢の神宮(内宮)、それに「だいこくさま」で知られ、建国神話では国譲りをした「大国主大神(おおくにぬしのみこと)」を祀り、縁結びの神様として知られる出雲大社だろう。
陰暦の十月のことを神無月と言うが、これは全国の神々が出雲の国に集まり、神々が留守になるのでこう呼ばれるようになった。
創建当初の出雲大社は高さが48mもあって、東大寺を上回る巨大なものだったという伝承があり、最近これを証明する柱跡が発掘されている。
日本で最も古い神社建築形式である大社造りの巨大な本殿(国宝)。
天平5年(733年)に編纂された「出雲国風土記」に登場する玉造温泉は、有馬・道後・白浜・湯の峰温泉などと並んで文書に残る日本最古の温泉の一つである。また、清少納言の枕草子には、「湯は七栗の湯(榊原温泉・別所温泉の両説)、有馬の湯、玉造の湯(宮城県の鳴子温泉の説あり)」として登場している。
現代の玉造温泉は、宍道湖に注ぐ玉湯川の両岸に20数軒の旅館が建ち並び、三朝温泉(鳥取県)と並び山陰を代表する温泉地と言えよう。
日帰り施設は「玉造温泉ゆ〜ゆ」があるが、果たして昔からの共同浴場の血を引くのかかどうかは定かでない。
宍道湖からは直線距離で2kmほど離れ、また山間にあるわけでもないので鄙びた雰囲気や自然に恵まれていないため、宿泊地としてははじめから除外していた。しかし西日本一と言われる長楽園の露天風呂に惹かれ、これに浸かるためにやって来た。
玉湯川の桜並木は満開だった。
現役の頃、業界管理部門の親睦旅行があり、長楽園に宿泊したので、20年ぶり、2回目の入浴となった。そのとき記憶に残ったのは、昭和天皇が宿泊された名門旅館であること、それに25mプールより大きい露天風呂だった。
立ち寄り湯の受付は、11時から14時分までと短時間だったが、これに間に合うよう様に行程を組んだ。
フロントで1,500円を支払って、玄関から外に出て3万u以上の広い庭園を少し歩くと混浴大露天風呂の湯屋がある。
風呂はとにかく広い。120坪というから畳240枚分だ。ほぼ正方形なので、計測をしやすく、この広さは誇大ではなくほぼ正味だろう。
「日本一の大露天風呂」との看板を見かけたが、例えば草津温泉の「西の河原露天風呂」は150坪(但し男女合計)、和歌山県川湯温泉の川を堰きとめて作る仙人風呂(冬季のみで大きさは1000u超?)、常磐いわき湯本温泉(福島)にあるスパリゾートハワイアンズの「江戸情話与市」は、男女の浴槽面積を合わせると約300坪ある。なので日本一と断定するのは憚られるが、「日本最大級」であることは間違いないところだ。
風呂は広いだけでなく深いので、この湯舟を満たす温泉の総量は大変なものだろう。
自然湧出する温泉は72度、泉質は透明な芒硝苦味壱泉(ぼうしょうくみせん=硫酸塩泉)である。
風呂は他に、男性用の内湯が1つ、女性用の内湯が2つに露天風呂が1つあるが、すべて源泉かけ流しの贅沢さだ。
尚、温泉&宿マップル2005年版(昭文社)によれば、長楽園の風呂は「一部が掛け流し」となっている。しかし、同館のHPでは、すべての風呂が源泉掛け流し、となっているので、これに拠った。

正面の竜の頭から、豪快に湯が流れ落ちている。
右手が男性用の脱衣室、左手が女性用内湯から露天風呂に繋がっていて、わずかな仕切りがついている。
客室はほとんどがBT付きで全64室
「日本一大露天」の看板。
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。