関金温泉・温清楼 (鳥取県)
●さすらい人さんの情報(2010年10月26日)・・・廃業しました。
住  所 倉吉市関金町関金宿1230
電  話 0858−45−3311
交通機関 米子自動車道湯原ICから約25km
JR山陰温泉倉吉駅から日本交通バス関金温泉行きで35分関金温泉下車すぐ
施  設(日帰り) ロビー・売店・ 駐車場(30台)
宿  泊 21室(T8 BT無し10 離れT3)  @13、000円前後〜 電話で確認
外来入浴時間 10:30〜14:30 
定休日 無休
泉 質 単純放射能泉 44.9℃
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
外来入浴料金 大人800円 (予不要約)
入浴施設 内湯男女各1、露天風呂混浴1、
浴室備品 シャンプー、ボディソープ、ロッカー、ドライヤー(内湯のみ)
観光スポット 大山、蒜山高原、倉吉、三徳山三佛寺(投入堂)、小鹿渓
お土産・食事 食事は館内不可
近くの温泉 東郷温泉、はわい温泉、湯原温泉郷、三朝温泉
倉吉市HP
関金観光HP
http://www.city.kurayoshi.tottori.jp/
http://www.sekigane.net/
雑記帳 その後、ここに入浴された方がおられたら、ロビーの状況をご連絡ください。あの想像を絶する乱雑振りが、そのときだけのものであれば幸いだからだ。
所在地 : 倉吉市関金町 
温泉名 : 関金温泉
施設名 : 温清楼 (入浴日:2005.10.22)
旅館の外観が古びていたのはかまわないが、ロビーは信じられないくらい雑然としていた。閉館準備か引越しかと思ったが、他の方の入浴記を見ると同じような記述があった。しかし、あれが常態とは信じられない。だが小さな木造の混浴露天風呂は文句なく素晴らしかった。
2005年3月、東伯郡関金町は倉吉市と合併した。

倉吉市は鳥取県の中央部に位置し、室町時代からの城下町である。
その面影を残すのが、倉吉駅からかなり南に離れた市役所周辺。

玉川に沿って白い漆喰の壁と焼杉の黒い腰板の白壁土蔵が連なる。江戸時代中期に財をなした大阪の豪商、淀屋が建てたと伝えられる酒蔵と醤油屋の土蔵内は、赤瓦1〜8号館として、民芸品・酒造・醤油醸造・食事処・喫茶店などの店舗や見学施設が入っていて、倉吉市の郷土色を体感することができる。


ここに行く場合、ナビを「市役所」に設定すれば、目の前まで連れて行ってくれる。
倉吉の白壁土蔵を訪れたときは驟雨だった。
東の大山、南の蒜山に囲まれた山間にある関金は、山陰の歴史ある温泉地だ。江戸時代には、倉吉から犬挟(いぬばさり)峠を越えて勝山に抜ける美作(みまさか)街道の宿場町として栄えた。
温泉が湧き出していたことから、「湯の関宿」と呼ばれていたらしい。

その当時から湯の美しさは評判で、「銀湯」「白金の湯」と呼ばれていた。
湯は、三朝温泉と同様にラジウムを含有する。

矢送川沿いの山すそ、狭い坂道の両側に民家が立ち並び、奥に4,5軒の小さな温泉宿が佇む。
その一角に、明治時代から続く小さな共同浴場「関の湯」があり、少し離れた所に多種の浴槽を持つ日帰り施設「せきがね湯命館」がある。
旅館は細い坂道を上がった温泉街の一番奥、共同浴場の手前にある。
年季の入った2階建ての建物の軒先に小さな提灯がぶら下がっている。
中に入って驚いた、というより驚愕した。フロント・ロビーがまるでこれから引越しするのではないかと思うほど乱雑で、紙類などが山のように積み重なっているのだ。

建て直しのためか休業するために、館内を片付けているのかと思った。ところが、他のサイトでも「現在はロビーが荷物置き場状態で、客を迎える宿としての姿勢が疑われる。残念なことだ。 」とあったので、どうやらこれが常態のようだ。
これでは、全館。埃だらけのような感じがして、とても泊まる気にはなれない。
旅館名「おんせいろう」の「せい」は、サンズイの「清」でなく、「ニスイに青」が正しい。この活字が無いので「清」とした。
それでも、勇を鼓して掃除をしていたオバサンに入浴の可否を聞いたら、奥に向かって「お嬢さん、お客さん」と叫ぶ。
出てこられたのは、なんと70前後の女性。この方がお嬢さんのようだ。

幸い入浴可能、800円を支払って、指差された方面の廊下を奥へ奥へと歩いていく。
一番奥、廊下が途切れたところにその露天風呂があった。

廊下から庭に出ると、あまり手入れしていない、あるはわざとそのように見せているのか、風情ある庭で奥は山すそになっている。
右手に、1.5畳くらい、屋根付きの囲いがない小屋があって、そこが脱衣場。もし先客がいたら、脱衣の様子が丸見えだ。
さて、温泉教授・松田忠徳氏がが百名湯に選んだ露天風呂だ。
ごつごつした柱に支えられた風情ある屋根の下に、広さ3畳くらい、長方形のあすなろで造られた浴槽があって、真ん中で仕切られている。湯船の縁は檜、底には割った竹のすのこが敷かれている。
入浴は自分一人、しっとりしたあすなろの湯船、「白金の湯」にふさわしい透明度が高く、かつ艶があるまろやかな泉質、なんとも快い入浴だった。

しかし、この露天風呂は小さく、廊下からは丸見え、脱衣場は囲いが無くてまともに風呂を向いているので、女性一人の入浴は、先客がいてもいなくても勇気がいる。
複数の女性同士、カップルで入浴するのがいいだろう。

内湯は、別の離れた所にあり、脱衣場から階段を少し下りる。
かなり古びた浴室・湯船だが、誰も入浴していなかったのに、湯が贅沢に外にあふれ出ていた。
正面が脱衣場
内湯、誰もいないのに惜しみなく湯がオーバーフローしていた。
透明で艶のある湯
これぞ日本の風呂
公衆浴場・関の湯

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