六甲おとめ塚温泉 (兵庫県)
所在地 : 神戸市灘区
温泉名 : 六甲おとめ塚温泉
施設名 : 六甲おとめ塚温泉  (入浴日:2005.10.2)
慶応3年(1868年)の開港以来、世界各国からそれぞれの文化が持ち込まれて、それが定着していった港町・神戸。

今も異国情緒が街のいたる所で漂い、かって外国人が居住していた洋館、最新のファッションを発信するブティック、洒落た洋食・菓子・パンなどの老舗が市内に点在する。

海と山が迫る一帯には、関西を代表する温泉地・有馬温泉やレジャー施設が数多い六甲山、さらに浜手の酒どころ・灘一帯には、日本を代表する酒造メーカが集中している。

私が東京にいた時、仕事の関係で神戸出身の商社マンと親しくなった。
彼の出身地が神戸と聞いて、「ああ大阪ですか」と相槌を打ったところ「神戸と大阪を一緒にしてもらったら困ります」と抗議された。
フロインドリーブ(中央区生田町)、教会を改装したドイツ・パンの店、2回のカフェはカップルで順番待ちの人気。
極彩色の南京街
ハイセンスの神戸を泥臭い大阪の一地域という当時の私の認識は、彼のプライドを大きく傷つけのだ。
以降、これに京都を加えた三都出身者と面識を持ったときは、それぞれの街が独立した文化・歴史を持つことを意識して接するようになった。


奈良から神戸は距離にして50km程度、そう遠くないが、渋滞が多い大阪を通過することになり、加えて路線が異なる高速道路を沢山利用しないといけないので、通行料金が嵩む。
そんなことで、神戸はなかなか行く気になれず近くて遠い街だ。

この日、温泉仲間のARさんの案内で、折からシルクロード展が開かれている兵庫県立美術館を訪れ、その後、「南京街」で昼食、洒落たドイツパンの店「フロインドリーブ」に立ち寄った。ここの人気のカフェは若いカップルで順番待ち、そこで北野坂の大人の喫茶処「西村珈琲店」でシックな雰囲気を味わいつつ喫茶、最後に灘区の六甲おとめ塚温泉に向かった。
神戸市は関西を代表する大温泉地を有している。北区、六甲山の山麓に湯煙を上げ、日本三名泉・日本三古泉の一つである有馬温泉だ。

ここは別格として、市内には気軽に入浴でき、タイプが異なる日帰り温泉施設が多数ある。その数は20ヶ所近く、中には加温しているものの完全掛け流しの施設も若干ある。一部の浴槽を掛け流しにしているところまで含めると、その数はもっと多くなる。
また、大沢温泉のように、湯が不足がちな有馬温泉の旅館に温泉を供給しているところもある。

この日、私たちが目指したのは、灘区にある「六甲おとめ塚温泉」。
ここは私のサイトを訪れて下さってくれるAさんが推薦してくださった所で、かねてから訪れたいと思っていた。


住宅街の中にある銭湯感覚の温泉施設
温泉名と同じ施設は、住宅街の中にあった。
2002年8月に、自前の温泉を使ってリニューアルオープンしたそうだが、建物を見た瞬間、近所の住民からクレームが出ないかと心配になった。12色の色を全部使ったような看板やロゴが、建物の前面に貼り付けられて、周囲の環境からかけ離れていたからだ。夜になるとネオンが点火して、もっとド派手になるだろう。
それに、人気が高いためだろう、地元の人だけでなく遠方からの入浴客も多いようで、少し離れてはいるが専用の大きな駐車場があって(満員だった)、そこへの出入りも激しいし、深夜1時までの営業なので騒音問題が起きないのだろうか。

そんなよけいな心配をしながら380円を払って更衣室に向かったところ、それほど広くないスペースは大混雑だった。
ここはとても変わった設計で、更衣室で裸になって階段を上がると、中二階に当るところに、ジェットバスなどのアイテムバスがあり、さらに上がると浴室があって、二つの湯船があった。ここも大混雑、カランもすべて占拠されていた。
取り合えず掛け湯をして浴槽に浸かったが、残念ながらもう一つの浴槽とあわせて井戸水か水道水の沸かし湯。
前方に見える小さな露天風呂は、先生に引率されて来たのか多数の小学生が浸かって大騒ぎ。しばらく待機していたが、のぼせてきたので温泉に浸かることを断念して引き上げた。
そういうわけで、薄い緑色の源泉を加温・加水せずの掛け流し風呂も、肌にまとわりつく泡も経験することが出来なかったので、まったくお役に立てない記事となった。いつの日か、機会があればもう一度訪れたい。
住 所 神戸市灘区徳井町3-4-14
電 話 078-851-2228
交通機関 阪神高速神戸線魚崎出口から約2km、国道2号線・徳井交差点より北東へ1分
阪神電車石屋川駅より徒歩5分
施 設 食事処・喫茶 、マッサージ・エステ、駐車場2ヶ所 (計36台)
宿 泊 なし
泉 質 ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物温泉 源泉温度41℃
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 午前6時〜午前1時(深夜1時)
定休日 無休
入浴料金 大人:380円 小学生:130円 幼児:無料
入浴施設 内湯・露天風呂男女各1サウナ、ジャグジー、立ち湯ジェットバス、エステバス等
浴室備品 シャンプー・ボデイソープは持参または現地で購入
観光スポット 神戸市内観光スポット、六甲山
お土産・食事 食事は館内で可
近くの温泉 有馬温泉
以下日帰り温泉施設(双葉温泉、芦屋市立あしや温泉、灘温泉六甲道店、HATなぎさの湯、神戸クアハウス、神戸サウナ&スパ、湯あそびひろば芦原温泉、湊山温泉、朝日温泉など多数。)
神戸市HP http://www.city.kobe.jp/
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
露天風呂のみ
機能風呂は何故か無人でここだけ撮影できた。