ああ、いい湯だな！　大宇陀温泉あきのの湯　名湯・秘湯・立ち寄り湯３００

住　所	宇陀市大宇陀区拾生２５０－２（旧住所：宇陀郡大宇陀町拾生２５０－２）
電　話	０７４５－８３－４１２６
交通機関	名阪国道針ＩＣから３６９・３７０・１６６号線で約２０ｋｍ近鉄大阪線榛原駅からバスで２０分、大宇陀バスセンター下車徒歩２０分
施　設	食事処・喫茶、休憩室等、駐車場（約１５０台）
泉　質	アルカリ性単純温泉
適応症	不記載（理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照）
入浴時間	１０時～２０時（受付は３０分前に終了)
定休日	毎週水曜日、年末年始（１２月３０日～１月２日）６月と１２月の第１火曜日から４日間（メンテナンス）
入浴料金	大人８００円　子供（３才～小学生）４００円
入浴施設	内湯男女各１、露天風呂男女各１、バーデゾーン（水着着用）、サウナ内湯には檜風呂、ジャグジー、寝湯、打たせ湯、薬草湯、水風呂等がある。
浴室備品	シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット	大宇陀町の町並み、、大宇陀町歴史文化館、森野旧薬園（藤沢薬品の歴史資料展示）、万葉公園、又兵衛桜（樹齢３００年の枝垂桜）
お土産・食事	吉野葛（３００年以上の歴史、全国の４０％）、松月堂の和菓子（きみごろも）、地元野菜・特産物は道の駅「宇陀路大宇陀阿騎野宿」の「阿騎野新鮮野菜直売所」で。
近くの温泉	みはる温泉（榛原町）、橿原温泉、吉野温泉、津風呂湖温泉等
大宇陀町ＨＰあきのの湯HP	http://www.town.ouda.nara.jp/ http://www.town.ouda.nara.jp/akinonoyu/
雑記帳	あきのの湯の近く、小さな丘の上に万葉公園がある。そこに柿本人麻呂が詠んだ有名な「ひむがしの　野にかぎろいの　立つ見へて　かへり見すれば　月かたぶきぬ」の歌碑が立っている。この歌は６９２年陰暦１１月１７日早朝、軽皇子（後の文武天皇）のお供をして阿騎野を訪れたときの早朝に歌ったもの。大宇陀町では毎年旧暦の１１月１７日（２００２年は１２月２０日）に「かぎろひを観る会」を開催している。

２００６年１月１日付けで宇陀郡大宇陀町は、菟田野町、榛原町、室生村と合併し、宇陀市となった。　
（旧）大宇陀町は、標高が３００メートルを越える大和高原の南端に位置し、平均気温も奈良市内と比べて３、４度低い。昔から吉野、伊勢・紀州方面への交差路で、今でも、大宇陀町の周辺に国道１６５、１６６、１６９、３６９、３７０号線が走り、この方面に通じている。産業としては、水稲、野菜、林業の他に吉野葛の生産量は全国の４０％を占めている。
大宇陀は飛鳥時代の宮廷の猟場があった「阿騎野」の地であり、万葉の時代とのかかわりが深い地でもある。大正から昭和初期には宇陀千軒といわれ、料理旅館が１４軒、酌婦もたくさんいる山の中の歓楽街として賑わった。
また、大宇陀は昔から薬草の多いところで、薬種問屋も数多くあった。いまも当時の姿を伺わせる町並みが残り、観光にこの地を訪れる人も多い。

大宇陀温泉は（旧）大宇陀町心の森「多世代交流プラザ」に付属する温泉施設で、平成１１年１１月１１日午前１１時１１分にオープンした。
奈良県の郡部には数多くの町営・村営の温泉施設があるが、ここの施設は大和高原の山並み、周囲の杉林と調和した見事な鶴翼、平屋の建造物だ。奈良県の景観調和デザイン賞を受賞しているのも頷ける。
ここの温泉は、近くの道の駅「宇陀路大宇陀阿騎野宿」でコイン投入式のセルフサービスで４０リットル１００円で購入できるのも嬉しい。

「あきの」は上述の通り「阿騎野」に由来している。
浴室は左右に「和（やわらぎ）」と「洋（あでやか）」の二つ（男女交代）、中央のバーデゾーンにはどちらの浴室からも水着を着用して直接行ける。二つの浴室には大中小の湯船が６ヵ所もあり、檜風呂、ジェット、ジャグジー、薬草湯、打たせ湯、電気湯、サウナ等が備わっている。露天風呂は「和」の方が大きく岩風呂である。
日量２３０トンの湧出量でこれらの浴槽を満たしているが、泉質は「アルカリ性単純温泉」、ＰＨが９．５度と高いので、やさしく、しっとりしたぬめり感は三大美人の湯である龍神温泉を上回る素晴らしい湯だ。（浴室の写真はパンフレットから）

日ごろ静かな（旧）大宇陀町が、４月上旬になると時ならぬ賑わいを迎える。道の駅宇陀路から車で５分足らずの丘陵にある「瀧桜、通称・又兵衛桜」を見るために多数の観光客が押し寄せるためだ。樹齢３００年の枝垂桜が満開になると、誰もがその絢爛豪華な艶姿に感嘆の声を上げる。ＮＨＫの大河ドラマに登場、最近では読売新聞やニュースステーションでも紹介された。開花状況は大宇陀町のホームに逐次掲載される。