野迫川温泉 (奈良県)
和歌山県白浜町から「観光大使」を委嘱されたので、白浜温泉に一泊して委嘱状を受け取った。翌日、紀伊山地に入り、龍神温泉で入浴した後、無料になった高野龍神スカイラインを利用して、秘境とも言える野迫川村の温泉に向った。
所在地 : 吉野郡野迫川村(のせがわむら)
住  所 吉野郡野迫川村北今西426
電  話 0120−112679又は07473−8−0011
交通機関 南海高野山駅からバスで野迫川役場経由でホテルまで約1時間40分(1日1往復)
高野山駅から無料送迎バス有り
五條市から国道168号線で約30km、大塔村小代下で右折、約33km
橋本市から国道370・480号線で高野山経由、高野龍神スカイライン方峠で左折、合計約41km
施  設 食事処、売店、駐車場(約50台)
宿  泊 31室 約10,000円〜
外来入浴時間 10時〜20時
定休日 無休
泉 質 単純硫黄泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴料金 大人600円 小人300円
入浴施設 内湯男1女1
浴室備品 シャンプー、ボディソープ、ドライヤー、ロッカー
観光スポット 高野山、護摩壇山(スカイタワー・食事可)
お土産・食事 ホテル内で可
近くの温泉 雲の上温泉、龍神温泉、槇の湯温泉、
野迫川村HP
ホテルHP
http://www.vill.nosegawa.nara.jp/
http://www.vill.nosegawa.nara.jp/hotel/infor.htm
雑記帳 野迫川温泉入浴後、いったんは20kmほど離れた雲之上温泉に行くことを考えたが、時間が2時を過ぎていたため断念した。自宅からは、直線距離で十津川村よりずっと短いが、幹線道路が無いだけにより秘境度が高い。どうやら奈良県の温泉完全制覇の最後の温泉になりそうだ。

野迫川村は奥高野と呼ばれる奈良県の西南部に位置し、村の半分は和歌山県と接している。北には信仰の山・高野山、南には高野龍神国定公園の一部である伯母子岳や護摩壇山が険峻な山容を見せて連なっている。村の標高は400m〜1、344m、冬期は寒冷で多量の降雪がある。
昭和45年の村の人口が1,400人であったのが現在は800人余、典型的な過疎の村である。
野迫川村への道は遠い。奈良側から村役場のある上垣内へへ行くには、国道168号線の大塔村から20kmほど、細い県道734号線を進まなければならない。あまり通りたくない道であり、むしろ和歌山県側から高野龍神スカイライン(現在無料)を利用する方が難路を避けられる。
2004年7月1日、中国で開催された第28回世界遺産委員会で、和歌山・奈良・三重県にまたがる「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産(文化遺産)への登録が承認された。
野迫川村には、高野山から十津川に至る小辺路街道が南北に縦断している。
霧の護摩壇山展望台
温泉名 : 野迫川温泉
野迫川村には2つの温泉がある。
一つは荒神岳に近い標高1,200mの高所にある「雲之上温泉」と和歌山県との県境に近い野迫川温泉だ。地元奈良県のすべての温泉を周る目標を立て、あと残すところ僅かとなったが、この2ヶ所は後回しにしていた。
なにせ両方とも、奈良県側からは、縮尺の大きな道路マップで見ても、虫眼鏡でみないと見つからないような細い道を分け入らなければならないからだ。
今回、和歌山県白浜温泉に宿泊した翌日、紀伊山地に入って龍神温泉に立ち寄ってから、高野龍神スカイラインの快適な山岳道路を北に進み、途中、護摩壇山で昼食を取ってから野迫川温泉に向った。スカイラインを走ること15分ほど、途中で右折した野迫川温泉への道は、想像していた難路ではなく、冷や汗をかくこともなく、川原樋川の渓流に建つ野迫川温泉に到着した。
野迫川温泉への1.5車線の道路
施設名 : ホテル ハイ・タトラ (入浴日:2004.7.7)
スカイラインから右折するとき、看板が立てかけてあって「歓迎野迫川村 ホテル ハイ・タトラ」と書かれていた。目的の施設は「ホテルのせ川」のはず、こんな寒村にカタカナのホテル?と疑問に思いながら、ナビの導くままに車を進めた。
到着して疑問が氷解した。昨年(2003年)9月、
スロヴァキア共和国ビソケ・タトリ市と姉妹都市提携を行い、これを記念してホテルの名前を変更したのだ。
ホテルは思いがけず大きく、3階建てで部屋数は31室。
日帰り入浴の場合は、併設の「ふるさと山の交流館」から入るが、レストラン・浴場は宿泊客と同じである。
風呂は、内湯のみ。浴槽は2つに分かれていて、一方にはジャグジーが設置されている。
かなりの大きさで、窓からは眼前に迫った山峡の自然林の緑が鮮やかだった。
温泉は地下400mからの汲み上げ、泉質はラドン含有量が多い単純硫黄泉ということだが、鼻が悪く匂いに鈍感な私には硫黄臭は感じられなかった。
高野龍神スカイライン
高野龍神国定公園の山々の稜線を走り、高野山から龍神温泉手前の大能に通じる全長42.7kmの山岳道路。道の最高標高は1,100mを超え、日本有数の山岳道路である。完全な2車線道路であり、途中、雲海や「高野六木」といわれるコウヤマキ、スギ、マツ、ヒノキ、ツガなどの原生林の樹海、秋の紅葉等々、ダイナミックな自然を満喫できる。
これまで有料であったが、近年、無料となり、大変利用しやすくなった。
標高1,100mの標識
快適な2車線道路
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