所在地 : 松阪市飯高町 (旧)飯南郡飯高町
温泉名 : 香肌峡温泉
施設名 : 香肌峡リゾート ホテルスメール (入浴: 2003.12.15)
香肌峡温泉・香肌峡リゾート ホテルスメール (三重県)
(旧)飯高町は三重県の中南部に位置し、東側を除き三方を1,000m級の山々に囲まれた山間の町だ。
町の中央には高見山を水源とする櫛田川が数多くの支流を集め東へ流れ伊勢湾に注いでいる。
この櫛田川をさかのぼるようにして、松阪市から大阪府羽曳野市へと続く国道166号が、唯一の幹線道路として東西に走っている。
この国道は、かっては伊勢参宮や熊野詣、吉野詣の巡礼道として、また紀州藩の藩道として、そして大和地方との交易路として重要な役割を担っていて、別名「伊勢街道」「紀州街道」あるいは「大和街道」とも呼ばれた。
この町には今も、波瀬本陣跡周辺など、当時を偲ぶ史跡や伝説、町並みが息づいている。
この日、温泉仲間と8時30分に名阪国道「道の駅針」に集合。折から今年初の寒波が襲来、奈良県下でも有数の寒冷地帯、ここ都祁村にも粉雪が舞い始めた。
加えて、これから通る国道166号線は、樹氷で有名な国見山・高見山を分ける峠を越えることになるので前途が憂慮された。しかし、私の車はスタッドレスタイヤに履き替えていたし、凍結はないと判断されたので予定通り出発した。
温泉仲間のSUさんが、主婦感覚で「ここが一難安くて新鮮」という榛原町付近の直売所で全員が野菜や花を買い込み、土産購入が早々に完了、大宇陀町の道の駅前から国道166号線に乗った。まもなく現われた富士山より急角度のコニーデ型秀峰・高見山はうっすらと雪化粧をしていた。途中、かなりの雪をみたが積もることもなく、すれ違う車がほとんどない2車線の快適な山岳道路を進んだ。土木工学技術の粋を集積した大ループ陸橋を通過、高見山トンネルを通過して約20km、案内板に従がって右折して数分、予定時間の11時30分過ぎ、香肌峡温泉に到着した。
香肌峡温泉・ホテルスメールは県立自然公園内にあり、周囲を1,000メートを超える山々に囲まれている。
「リゾートホテル」の名の如く、宿泊施設に温泉・ローラリエージュ、テニスコート、パターゴルフ、アーチェリー、バーベキューコーナーなどの各種アウトドア施設を有する、鄙には稀な、と言っては失礼だが、洗練された施設であった。
この施設は飯高町の町営ホテルとして1995年7月にオープン、翌年9月、温泉堀削工事が完成し、温泉の供給が開始された。
駐車場からみて左手がホテル、右手に日帰り入浴者専用の建物がある。宿泊者専用の館内は小型の都市型ホテル並みのロビー、フロントが設けられ、大きなガラスが天井から床まではめ込まれた広々としたラウンジがあり、くつろいでお茶が飲める。ここは、長野県・信州松川温泉清流苑、奈良県・入之波温泉五色湯などとともに、公共の宿として、昭文社の読者が選んだ西日本温泉宿に有名旅館・温泉地に混じって堂々のランクインをした(80位)人気の宿。
時期が年末でもあり、いつもより少し贅沢し、和室の部屋で休憩・食事を取った。用意された浴衣に着替えてさっそく入浴、それからボタン鍋付きの松花堂弁当をいただきながら懇談、帰路につく前にもう一度入浴した。
端正な入浴施設はかなり大きく、一度に15人は入浴できる内湯・露天風呂のほか、ジャグジー・サウナ等も設けられている。
5千円の食事つき入浴は、4時間の和室使用(浴衣・大小タオル付き)を含み、館内施設・サービス・食事とも良かったので、決して高くは感じられなかった。
しかし、温泉そのものは、泉質の「ナトリウム・鉄(U)・炭酸水素塩・塩化物泉」とは異質の無色透明、サラサラの湯であり、湯量がそう多くない循環湯であることは間違いないところだろう。
国道166号線から高見山を望む(撮影は別の日のもの)
空間がたっぷりとられたセンスの良い館内
ボタン鍋付き松花堂弁当
何れも15人程度が一度に入れる内湯&露天風呂、悪天候の平日でもあり、貸しきり状態だった。
一部
2005年5月9日
情報追加
追加情報(2005.5.9)
奈良県にお住まいの「なんにもせんむ」さんから次のご連絡がありました。合わせて頂いた写真も貼り付けいたします。
香肌峡温泉ホテルスメールに行ってきました。相当以前に行ったことがありましたが、お湯が”茶色”に変わっていてビックリしました。「以前は鉄分を除去し浴槽に供給していたが、偽装温泉問題で鉄分の除去をしないようにした。」との説明文が掲示されていました。
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
住 所 |
三重県松阪市飯高町森2296−1
(旧)三重県飯南郡飯高町森2296−1 |
電 話 |
05987−45−0003 |
交通機関 |
伊勢自動車道松坂ICから国道166号線などで約50km
名阪国道針ICから国道369・370・166号線で約70km
近鉄山田線松坂駅三重交通バスで終点ホテルスメール下車 |
施 設(日帰り) |
レストラン、ラウンジ、売店 駐車場(約100台) |
宿 泊 |
26室 平日 二食付10,000円(税別)〜 |
泉 質 |
ナトリウム・鉄(U)・炭酸水素塩・塩化物泉(泉温40.5℃、無色透明、無臭、pH7.0) |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
外来入浴時間 |
11〜20時 (月曜日:14〜20時) |
定休日 |
無休 |
入浴料金 |
大人700円 小人(小学生以下)500円 |
入浴施設 |
内湯男女各1、露天風呂男女各1、サウナ、ジャグジー、サウナ
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浴室備品 |
シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット |
香肌峡、飯高洞窟美術館、月出の中央構造線(国指定天然記念物) |
お土産・食事 |
館内の食事はレストラン(11〜14時)
昼食付き入浴(要予約)5、000円
館内で土産購入可 |
近くの温泉 |
奥伊勢宮川温泉’(フォレストピア) |
松阪市HP
観光協会HP
ホテルスメールHP |
http://www.city.matsusaka.mie.jp/
http://www.matsusaka-kanko.com/
http://www.smeall.co.jp/ |
雑記帳 |
映画界の巨匠・小津安二郎がこの地で青春時代を過ごした。
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