岡崎竹千代温泉・湯の里賀勝苑 (愛知県)
所在地 : 岡崎市
温泉名 : 岡崎竹千代温泉
施設名 : 湯の里賀勝苑
愛知県は温泉貧乏県である。日帰り施設はともかく、宿泊施設を持つ温泉地が極端に少ない。それもあって、いままで同県で入浴する意欲が起きなかったが、本州全都道府県での入浴が目前になって来たこともあり、今回、東京からの帰途に立ち寄った。
愛知県の西部は、木曽川によって造られた全国第2位の広さを持つ濃尾平野とその東側の尾張丘陵からなり、中央部は矢作川に沿って上流に三河山地が、下流には岡崎平野が形成されている。
岡崎市は西三河の中心都市であり、約3分の2を占める三河高原に連なる丘陵地と矢作川と乙川流域に広がる平野部からなっている。
現在の愛知県、尾張・三河からは16世紀の戦国時代に3人の英雄を輩出している。信長・秀吉・家康だ。
このうち、家康は、天文11年(1542年、)、三河国岡崎城主松平広忠の嫡子としてこの地に生まれ、幼名を竹千代と名付けられた。
高校時代、歴史好きだった私は、この三傑の性格や治世を分析し、稚拙な小稿を校内の機関紙に投稿した。45年後、この地をドライブしながら、「光陰矢のごとし」をあらためて実感した。
住 所 |
岡崎市山綱町上中野5−129 |
電 話 |
0564−48−8000 |
交通機関 |
東名高速岡崎ICから国道1号線で約13km
名鉄本線本宿駅から徒歩15分、または送迎者利用 |
施 設 |
食事処、軽食、喫茶、バーベキュー・ビアガーデン(夏期)広間、カラオケルーム、マッサージルーム、駐車場(200台)、 |
宿 泊 |
無し |
泉 質 |
ナトリウム・炭酸水素塩泉 |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 |
10時〜23時 |
定休日 |
第1・3月曜日(祝日の場合は翌日) |
入浴料金 |
大人1、500円 子供5〜12歳500円 |
入浴施設 |
内湯男女各1、露天風呂男女各1、サウナ、ジャグジー、ジェットバス、打たせ湯 |
浴室備品 |
タオル、バスタオル、浴衣、シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット |
岡崎城、大樹寺、滝山東照宮 |
お土産・食事 |
館内で可 |
近くの温泉 |
八名温泉、コロナ温泉、割目池温泉 |
岡崎市HP
観光協会HP |
http://www.city.okazaki.aichi.jp/index.htm
http://www.city.okazaki.aichi.jp/kankokyokai/top.htm |
雑記帳 |
家康が天下を統一できたのは、家康の3〜4代前から仕えてきた家臣である三河武士に支えられてきたことが大きい
いわゆる、「三河以来の譜代の家臣(三河譜代)」のことだ。
特に徳川の四天王と呼ばれる酒井忠次(ただつぐ)、榊原康政、本多忠勝、井伊直政の4人がその代表格である。。
|
大樹寺
今川方に味方していた家康は、桶狭間の合戦で破れ、大樹寺に入って切腹を決意したが、住職から座右の銘となる「厭離穢土 欣求浄土」(えんりえど ごんぐじょうど)の言葉を授かってこれを思いとどまった。
記述の通り、愛知県には宿泊施設を持つ温泉地が少ない。
その中で辛うじて温泉好きに知られているのは、宿泊料を客が決めて支払う「はづ別館」がある「湯谷温泉」くらいだろうか。
これを補うためか、今人気のスーパー銭湯は東海地方が発祥の地で、最初に登場した1994年から3年間の10軒は、愛知県を中心にすべて東海地方で建設されている。
岡崎竹千代温泉は、東名高速道路の岡崎ICで下りて(東京方面からの場合は音羽蒲郡ICから)、国道1号線に乗って10数キロ、小高い丘の上にある。
温泉名のネーミングは、勿論、この地生れの英雄、徳川家康の幼名からとっている。
ここに初めてやってきた客は、駐車場と施設の間に設置された巨大な2つの仁王像に驚く。経営者が石材店なのだろうか、宗教心が強いのだろうか、それとも単に成金趣味なのだろうか。私が入浴したのは正月の3日、駐車場・館内とも大混雑だった。
施設はかなり大きく、食事処・軽食/喫茶、ビアガーデン休憩所・売店・マッサージ室などがあり、別館には大小宴会場がある。
入浴料金は1,500円と高目だが、タオル、バスタオルと浴衣が貸与され、風呂には何回でも入浴できるので、1日、ここでゆっくりと時間をつぶす人には妥当だろう。
浴室は御影石の格調ある雰囲気で、浴槽はジャグジーが内装された中型。因みに、私はメイン浴槽にジャグジーが設置されているのを好まない。落ち着いて入浴できないからだ。
露天風呂は4、5人しか入れない小型の浴槽だ。
普通の日帰り施設なら、かなり広く感じる浴槽だが、本館・別館の規模・収容人員の大きさからすると、意外に小さいと感じてしまう。湯は「三代美人の湯・龍神温泉と同じ泉質」が売物のナトリウム炭酸水素塩泉(重曹泉)だが、ヌメリ感は期待したほどではない。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。