所在地:伊豆市湯ヶ島 (旧)田方郡天城湯ヶ島町

温泉名:湯ヶ島温泉
 所 静岡県伊豆市湯ヶ島温176−2
(旧)静岡県田方郡天城湯ヶ島町湯ヶ島176−2
電 話 0558−85−2222
交通機関 東名高速道路沼津ICから国道414号線、136号線で約60分
JR東海道線、東京駅から直通「踊り子号」で約2時間
施 設(日帰り用) 食事処(あすなろ)、休憩室、売店、駐車場(150台)
宿 泊 無し
泉 質 ナトリウム・カルシウム・硫酸塩温泉(泉温42.8度 PH8.6)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 9時30分〜21時
定休日 祝日を除く第1,3,5火曜日、年末
入浴料金 大人1,000円、小人500円
入浴施設 内湯男女各1、露天風呂男女各1、サウナ、水風呂
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 浄蓮の滝、昭和の森会館(伊豆近代文学博物館・天城わさびの里など)天城グリーンガーデン、旧天城隧道、出会い橋
伊豆近代文学博物館
天城・伊豆ゆかりの文学者・作家120人の資料、井上靖の通信簿・直筆原稿、川端康成「伊豆の踊り子」原稿などを展示、
お土産・食事 特産品はわさび、しいたけなど
食事・土産は天城温泉会館、昭和の森会館、ドライブイン、国道沿いにワサビ販売所多数。
近くの温泉 持越・吉奈・月ヶ瀬・嵯峨沢・船原・天城日活の天城温泉郷
修善寺温泉、河津温泉郷
天城湯ヶ島町HP
観光協会HP
http://www.izuamagi.com/
http://www.amagigoe.jp/
雑記帳 「しろばんば」「氷壁」などの名作で知られる井上靖は5才から13才まで天城湯ヶ島町で過ごした。同氏の住居は昭和の森に移築して保存している。
施設名:天城温泉会館・花いちもんめの湯 (入浴:2004.1.5)
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
湯ヶ島温泉花いちもんめの湯 (静岡県)
(旧)天城湯ヶ島町は静岡県の東部、伊豆半島のほぼ中央、修善寺町の南に位置し、町の三方を天城連山がとり囲み、総面積の9割を山林原野が占めている。天城山系に源を発する狩野川やその支流沿いには、湯ヶ島・持越・吉奈・月ヶ瀬・嵯峨沢・船原・天城日活の天城温泉郷が点在し、多くの湯治や観光客が訪れている。
修善寺温泉から下田街道を15km、30分足らずで到着するが、途中は特産品のワサビ直売所を多く見かけ、私は「ワサビ街道」と密かに名付けた。湯ヶ島温泉から天城峠に向かい2キロ、浄蓮の滝入口バス停から谷底に向かって徒歩5分、日本の滝100選の名「浄蓮の滝」が水量豊かに落下していた。高さ25m幅7m、滝壺の深さ15メートル、天城山中第一の滝だ。
尚、当町は修善寺町などとの合併を同意している。
元旦を東京の実家で迎えた後、奈良への帰路に伊豆半島の温泉を周った。2004年1月4日、実家を出発、東名/小田原・厚木道路経由で、箱根ターンパイク道路に乗り換え、富士山眺望No1の大観山に立ちより、湯河原、熱海温泉に立ち寄ってから修善寺温泉で宿泊。
翌朝、「伊豆の踊り子」ゆかりの下田街道(天城路)をしばし南下、日本の滝100選の浄蓮の滝を観光した。その昔、高校生だった私は、陸上部と合わせて「雑誌文芸部」で部活を行っていた。2年生の夏、「文学散歩」と称し、仲間と徒歩で天城峠を越えて、「伊豆の踊り子」がたどった道を歩んだ。それから45年、今回は同じ道を車で通ったが、若かりし頃を思い越しながらのセンチメンタルジャーニー(感傷旅行)となった。
滝を観光後、その日の立ち寄り湯である湯ヶ島温泉で入浴、夕刻に生駒市の自宅に帰着した。(往路を含めて約1、150km)
ここでは是非とも上記の「湯元館」に、立ち寄り湯をしたかった。残念なことに、入浴できるのは12時からであり、奈良の自宅に明るいうちに到着したかったため、止むを得ず下田街道(国道414号線)沿いの天城温泉会館に立ち寄った。ここには、温泉会館の外に、天城劇場ホール、この地にゆかりがある木下順二に因んだ夕鶴記念館、レストランが併設されている。
温泉会館は周囲の環境に馴染んだ設計とはいい難く素っ気ない。面白いのは内湯と露天風呂の設計だ。浄蓮の滝と見立てたのだろう、小さなダム状の石の壁から湯が流れ落ち、段違いの湯舟に順番に流れ込む。外の露天風呂もやはり2段になっている。これは当地特産のワサビ田をイメージしたものだ。全部で四つの湯舟は、それぞれが7〜8人は入れそうだが、当日は他に1人の入浴客がいるだけだった。この日は女湯だった「天空瞑想の湯」は天井に星空をイメージした照明が装置され、ムーディな雰囲気を醸し出す工夫がしてあるそうだ。シンプル・直線的・機能的なデザインだけに、身の置き所に戸惑ったが、広々とした浴室内の空間は心地よかった

尚、湯ヶ島温泉の日帰り温泉施設として、他に「湯の国会館」「テルメいづみ園」がある。
狩野川やその支流沿に小さな温泉地が点在して、天城温泉郷を形成し、30軒ほどの宿がある。特に狩野川・猫越川の合流点付近にが、趣深い宿が15軒ほど立ってる。湯ヶ島温泉である。静かで落ち着いた雰囲気を好んで、明治期より多くの文人墨客がここを訪れ、滞在し、執筆を行った。川端康成、若山牧水、島崎藤村、井上靖、梶井基次郎等である。特に、川端康成の「伊豆の踊子」、若山牧水の「山桜の歌」、井上靖「しろばんば」「猟銃」などの作品は、この地域が舞台となっている。今も、これら文学者ゆかりの宿が残る。
例えば「湯元館」は川端康成が「伊豆の踊り子」を執筆した旅館であり、使われた部屋は、今も当時のままで保存されている。
踊り子が通った「旧天城隧道」
ここは、「日本の道100選」「日本百名峠」にも選ばれている。
男女がここで出会うと結ばれるという湯ヶ島温泉の「出会い橋」
内湯・露天風呂とも、二段の浴槽となっている。特産品のワサビの田をイメージしたものだ。
日本の滝100選、浄蓮の滝
石川さゆりの「天城越え」の歌碑があった。
浄蓮の滝の横のワサビ畑。清冽な流水が不可欠だ。
伊豆の踊り子像
静岡県伊豆市湯ヶ島176-2
【電話】0558-85-2222
川端康成が「伊豆の踊り子」を執筆した湯本館。