伊豆市は、2004年4月1日付けで「修善寺町・土肥町・天城湯ヶ島町・中伊豆町」が合併した新しい市である。
同市は伊豆半島の中央部に位置し、直線距離で東京から約100kmの距離にあり、南側は天城山系の山並みに囲まれ、西側は駿河湾に面している。
中央部には天城山から発する狩野川が流れ、北部はその沖積層により形成された田方平野となって開けている。
合併により、伊豆市は「修善寺温泉」「土肥(どい)温泉」「湯ヶ島温泉」「嵯峨沢温泉」などを有する一大温泉町となった。
修善寺の町は、その大部分が天城・巣雲・達磨山系に囲まれた丘陵で占められ70パーセントが山林原野となっている。
町のほぼ中央を伊豆半島最大の狩野川が蛇行しながら北流、北西部一帯は富士箱根伊豆国立公園地域となっているため、風光明媚な保養地となっている。
住 所 |
伊豆市修善寺925 |
電 話 |
0558−72−5282 |
交通機関 |
東名高速道路沼津ICから国道136号線などで約25km
伊豆箱根鉄道修善寺駅からバスで15分前後
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施 設 |
特に無し 駐車場は隣接の有料駐車場利用(1時間400円) |
宿 泊 |
無し |
泉 質 |
アルカリ性単純温泉 |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 |
12時〜21時(20時30分まで受付) |
定休日 |
無休 |
入浴料金 |
一般(小学生以上) 350円 旅館組合加盟旅館宿泊者は150円 |
入浴施設 |
内湯男女各1 |
浴室備品 |
シャンプー、ボデイソープ等は無し、ロッカー有り |
観光スポット |
修善寺温泉内(修禅寺・指月殿、独鈷(とっこ)の湯、竹林の小径、ギャラリーしゅぜんじ回廊、)浄蓮の滝、昭和の森会館(伊豆近代文学博物館・天城わさびの里など)天城グリーンガーデン、旧天城隧道
*伊豆近代文学博物館
天城・伊豆ゆかりの文学者・作家120人の資料、井上靖の通信簿・直筆原稿、川端康成「伊豆の踊り子」原稿などを展示、
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お土産・食事 |
特産品はわさび、しいたけなど
食事・土産は修善寺温泉内、道の駅天城越え、昭和の森会館、ドライブイン、国道沿いにワサビ販売所多数。
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近くの温泉 |
天城温泉郷(湯ヶ島・持越・吉奈・月ヶ瀬・嵯峨沢・船原など
大仁温泉、伊豆長岡温泉、河津温泉郷、土肥温泉
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伊豆市HP
観光協会HP
修善寺観光HP
旅館組合HP |
http://www.city.izu.shizuoka.jp/
http://www.izushi.info/
http://www.shuzenji.jp/
http://shuzenji.info/ |
雑記帳 |
修善寺温泉には格式ある木造旅館が多い。
そのなかで「あさば」は創業350年、日本を代表する名旅館である。
(宿泊料金33千円〜53千円)
また、国の有形文化財の「新井旅館(22千円〜70千円)」や「一修(30千円〜45千円)」も高級旅館だ。
さらに料金にまったくこだわらない方は「鬼の栖(49千円〜150千円)」をどうぞ。 |
修善寺温泉の中央に、弘法大師(空海)を開祖とする「修禅寺」がある。
重文の大日如来坐像が安置されている本堂、その手前にある宝物殿には岡本綺堂がそれを見て発想した「修禅寺物語」の伎楽面が保管されている。
岡本綺堂のほか、夏目漱石、芥川龍之介など多くの文人がこの温泉に魅了され滞在した。また、皇室・政治家もここを度々訪れている。これらの歴史・文化を背景に、桂川に沿って立つ低層・木造の歴史ある25軒ほどの和風旅館や六つの橋等が温泉情緒を一層高め、近くの熱海温泉や伊東温泉では味わえないしっとりした雰囲気を醸し出している。
日帰り入浴は10ヶ所以上の旅館で可能、専用施設としては、外湯を復活させた「筥湯」の他、「湯の郷村」「修善寺スパラシオ」などがある。
施設名 : 筥(はこ)湯 (入浴日:2006.3.1)
伊豆最古の温泉場として栄えてきた修善寺には、かつて桂川沿いに9つの外湯があり、それぞれが入浴客で賑わっていた。
(独鈷の湯・筥湯・新湯・河原湯・石湯・乳児の湯・馬の湯・杉の湯・瀧の湯)
しかし昭和20年代には「独鈷(とっこ)の湯」だけが残って往時を偲ばせるのみとなっていたが、ここも観光スポットとして公開されているだけで、入浴はできなくなっていた。
そんな状況下で、平成12年2月、高さ12mの仰空楼(望楼)を併設する「筥湯(はこゆ)」が復活した。
筥湯は鎌倉幕府二代将軍源頼家が入浴していたという、由緒ある外湯である。
前日宿泊した西海岸の土肥温泉から奈良への帰途、2年ぶりに修善寺温泉に立ち寄ったが、桂川沿いの和風旅館や朱色の橋が醸し出す温泉情緒はやはり素晴らしかった。
修善寺に到着したのは午前10時30分過ぎ、筥湯の営業時間は12時からと分かって入浴をあきらめた。
ところが車を停めた有料駐車場の女性が、私が奈良から来たということで、すぐ横の筥湯に行って交渉してくれて、特別に準備が整う11時に入浴できることになった。
もちろん湯をはったばかりの一番風呂、地元の方々のご好意に感謝しつつ、ありがたく入浴させてもらった。
館内は、番台・ロッカー・洗面所・浴室・浴槽などがすべて木造、なんとも心安らぐ構造に感動する。
浴室の天井は高く開放的、明り取りからやわらかな光が湯船に注がれるれる。
その湯船は、品格ある分厚い古代檜の枠、湯底も木製だ。
もちろんよけいなジャグジーなどの機能も意識して排除されていて、伝統ある修善寺温泉の外湯に相応しい。
これぞ、日本の風呂の原形と感動しつつ、外湯にありがちな激熱でもない適温のなめらかな湯にしばし浸った。
復活した外湯の「筥湯」。右側の望楼は「仰空楼(ぎょうくろう)」で、修善寺を愛した夏目漱石の漢詩に由来する。
番台(但し外向き)
洗面台
がっしりした木造のロッカー
天井から差し込む光
古代檜造りのシンプルで品格ある湯船
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
桂川沿いの温泉街
再興された歴史ある外湯は、古湯・修善寺温泉に相応しく朴訥で心和むオール木造、よけいなジャグジーなどを排した古代檜のシンプルな湯船。
地元の方のご好意で、1時間早く一番風呂に入らせて頂いた。