所在地 : 南房総市 (旧)安房郡千倉町
温泉名 : 千倉(ちくら)温泉
施設名 : スパラダイス夢みさき (入浴日:2004.12.31)
年末、東京の長女夫婦から「家に泊まりに来ないか」のうれしい誘い。図に乗った「千葉県の温泉にまだ行ってないので連れて行ってくれ」の希望も受け入れてくれ、30日、例によって愛犬とともに奈良から車で東京に移動した。翌大晦日、折から「関東地方で降雪」の天気予報の中、神奈川県川崎市と千葉県・木更津市の約15kmを海底・海上で繋ぐアクアラインを利用、途中、海上に浮かぶ「海ほたる」で休憩してから房総半島の南端に向った。車は数ヶ月前に譲った懐かしのアコードワゴン、運転は長女のダンナ、久し振りに後部座席に座る大名旅行だった。
アクアライン・海ほたる
「アクアライン」は神奈川県川崎市から千葉県木更津市をわずか15分で結ぶ有料道路(東京湾の海底・海上の全長15.1km)。利用料金が下げられたとはいえ、片道3,000円なので利用者が少なく、国費無駄遣いの象徴とされている。
「海ほたる」は、川崎から海底を10km走ったところある全長700mの人工島の上に建設された5階建てのパーキングエリア。1階から3階までは駐車場で、普通車が上下線で各々200台弱が停められる。4階から5階はレストランや店舗が入居していて、東京湾を見ながらの食事や喫茶が楽しめる。
海ほたるからは海上の橋となり、木更津に至る。船舶が航行するため中央部が弧を描いている。
大型の客船を思わせる4階・5階のデッキ。
先端からの東京湾の風景が素晴らしい。
千倉温泉・スパラダイス夢みさき (千葉県)
千倉町道の駅「潮風王国」内の食事処・はな房の「千倉にぎり寿司膳(1,500円)」
魚の名前が分からない地元の新鮮なネタもあり、文句なく美味しかった(伊勢海老まるごとの味噌汁つき)。
房総フラワーライン
,千倉のお花畑(写真は町のHPから)
春の到来を一足早く体感したい方には、南房総の海岸線を一周するコースをお薦めしたい。
館山市州崎から白浜町野島崎までの17kmの海岸沿いの道(県道257号線・国道410号)は、房総フラワーラインと呼ばれ日本の道100選に指定されている。しかし、この区間にこだわることなく、さらに国道410号線を北に進み、丸山町の「道の駅ローズマリー公園」に至る40数キロは、黒潮が洗う温暖な気候のために花の開花が早く、年末から3月にかけて、道沿いや畑に菜の花・キンセンカ・キンギョソウ・ストックなどの花々が咲き乱れ、花摘みを楽しんだり、直売所で市価の半分程度の花々を買い求めることが出来る。
尚、休日は木更津から海沿いに南下する国道127号線が混み合うことがあるので、内陸部の房総スカイラインを利用して鴨川に出る(又は鴨川から房総スカイラインに出る)ルートを考慮しておくと良い。
千倉町は、千葉県房総半島の南端に位置し、南北に伸びる海岸線は海水浴ができる砂浜や奇岩が並ぶ磯浜があって変化に富む。
町内には県内屈指の千倉漁港をはじめとする9つの漁港があり、古くから漁港の町として栄えてきた。また、黒潮による温暖な気候を利用して、花・野菜・果樹などを中心とした農業が営まれている。
町のいたるところに花畑があり、冬でも菜の花、ストック、ポピーなどの花々が露地栽培されている。中でも、白浜町との境にある白間津地区には房総フラワーライン沿い最大の花畑があり、花摘みもできる。
千倉町は、南房総ドライブの中間地帯にあり、日帰りの場合、ちょうど昼食時期に通過することが多い。そのときのお薦めが「道の駅潮風王国」だ。
地元の漁港で揚がった海産物を販売する鮮魚市場の他に、3つの食事処がある。中でも「はな房(ぼう)」の新鮮な魚介類を使った和食は人気があり、いつでも混みあっていて、季節・曜日によっては30分〜1時間待ちになることもある(前回経験済み)。この前には朝刈り取ったばかりの花を販売する小屋が10軒ほど並び、、花畑で花摘みを楽しむことも出来る。
千倉温泉には旅館・ホテル・民宿10数軒が海岸線に点在し、どの宿も独自の源泉を持ち、スパラダイス夢みさきは千倉海岸温泉、ホテル千倉は千倉海底温泉など、それぞれの温泉名が付けられているが、これらを総称して千倉温泉と呼称することが多い。
町内だけでも9つの漁港があるだけに、どこの宿も新鮮な海の幸を材料とする海鮮料理が供され、特に、アワビ・サザエ・・伊勢海老が目玉となっている。東京から近いにもかかわらず、旅館の宿泊料金はリーズナブルなので、料理を目的とする宿泊者も多い。
「スパラダイス夢みさき」
当日は、撮影も出来ない豪雨だったので、写真はHPから拝借。
「スパラダイス夢みさき」は、瀬戸浜海水浴場近くにあり、千倉温泉でもっとも大きな旅館で、オーシャンビューの部屋が52室ある。館内は典型的な観光ホテルの雰囲気だ。
温泉・風呂の多さがここの自慢で、どの地域別温泉ガイドブックでも必ず紹介されている。
本館・別館を含めて、全部で28の入浴施設(一部水着着用)があり、立ち寄り湯の場合は、1階の庭園大浴場・露天風呂と6階の展望風呂が利用できる。
入浴料は1,500円と高めの設定だが、フェースタオル・バスタオルの貸し出し料が含まれる。
当日入浴したのは1階にある華咲館と名付けられた洋風の大浴場と露天風呂。(女性用は和風の大浴場と露天風呂)。
中規模の石板敷きの品格ある大浴場と洋風庭園の中に置かれたジャグジーと花で囲まれた少女好みの可愛い浴槽。
湯はシットリ感があるナトリウム塩化物泉。
同一料金で6階の展望風呂にも入浴が出来るが、いったん着替える必要があったのでパス、同行の長女が私に代わって撮影してくれた。
館内風景
当日の男性用大浴場
男が入るのは気恥ずかしい少女趣味の露天風呂
6階の展望風呂(長女撮影)
当日の女性用檜風呂(長女撮影)