ああ、いい湯だな！　,宝川温泉　汪泉閣　名湯・秘湯・立ち寄り湯３００

住　所	群馬県利根郡みなかみ町藤原１８９９（旧）群馬県利根郡水上町藤原１８９９
電　話	０２７８－７５－２１２１
交通機関	関越自動車道水上ICから国道291号線・県道63号線で１８ｋｍ上越新幹線上毛高原駅から宝川温泉行きで60分上越線水上駅から宝川温泉行きバスで35分
施設(日帰り用)	食事処、売店、大広間、駐車場（１００台）、
宿　泊	和室42室、1泊2食付１６，４００円から（2003年度）
泉　質	弱アルカリ性単純温泉
適応症	不記載（理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照）
入浴時間	９時～１８時（受付は１７時まで）、内湯は9時から16時まで）
定休日	無休
入浴料金	大人１，５００円　16時以降の入浴は１．０００円
入浴施設	内湯　男女各１、露天風呂　混浴３　女性専用１
浴室備品	シャンプー、ボデイソープ、ロッカー（以上は内湯のみ）
観光スポット	照葉峡、宝川林道、谷川ロープウェー、尾瀬、スキー、キャンプ
お土産・食事	食事・土産は当施設内で可
近くの温泉	水上・谷川・うのせ・湯檜曽・向山・上の原・湯ノ小屋温泉
みなかみ町HP 観光協会HP 汪泉閣ＨＰ	http://www.town.minakami.gunma.jp/ http://www.minakami-onsen.com/ http://www.takaragawa.com/
雑記帳	群馬方面・２泊３日の温泉旅行を計画したとき、最初は栃木県日光から国道１２０号線に乗り、金精峠・菅沼・丸沼を経て沼田街道、県道６３号線で宝川温泉に出ることも考えた。日本１００名山の男体山、燧ケ岳、至仏山、武尊山、谷川岳の麓を走る山岳ルートで、道は細いし、ヘアピンの連続だがさぞかし楽しいドライブになると思えた。しかしながら温泉に付き合ってくれる家内のことも考えて、反対側、軽井沢に一泊してから草津・万座温泉に向かった。このため２泊３日もかけて、入浴した温泉は３ヶ所に止まった。

水上町（現在はみなかみ町）は群馬県の最北部、谷川連峰を境に新潟県と接し、町の大部分は山林原野である。その中央を日本有数の大河、関東地方の水瓶である利根川の上流部が流れている。これに沿って数多くの温泉が湧出し、水上、谷川、うのせ、湯檜曽、向山、宝川、上の原、湯ノ小屋の８ヶ所を以って水上温泉郷という。
谷川連峰の盟主、谷川岳の標高は１，９７７メートル、上越国境の豪雪地帯に位置しているため、浸食が激しく急峻な山岳となり、これに魅了された多くのクライマーが訪れる。

私がここの温泉を知ったのは、宿泊しようと思っていた新穂高温泉「佳留萱山荘」を下調べした際、温泉ガイドブックに、そこの露天風呂が「宝川温泉の露天風呂とどちらが日本一の大きさか」といった記事を読んだときだった。
東京の両親のところへ帰京した機会を利用して、かねてから行きたかった群馬県の温泉地に向かった。
高地にあるため宿泊料金が安い万座温泉に宿泊、合わせて草津温泉、宝川温泉に立ち寄った。
入り口で料金を払い、屋根で被われた通路の両側に、数千点もあろうかという骨董品（というよりはガラクタ）が１千点（推定）も陳列・販売されている不思議な空間を過ぎると、最初の１００畳敷きの露天風呂「摩詞の湯」が眼下に現われる。
この奥に「般若の湯（５０畳）」、「摩耶の湯（100畳）」、橋を渡った対岸に「子宝の湯（200畳）」があり、摩耶の湯が女性専用、その他は混浴だ。どの風呂も河原石を使った豪快な湯舟である。
当日は清掃の関係で、対岸の子宝の湯が女性用になっていた。単独の湯舟ならここより大きいところもあるが、４つの湯舟面積合計では、おそらく露天風呂日本一ではないか。
すぐ横を渓流が白波を立てながら流れ、紅葉の季節や雪見の入浴は、また格別なものであろう。ゴールデンウイークが終わったばかりの平日でもあり、巨大な露天風呂群に入浴客は数人、深めの湯舟に満たされた無色無臭の単純泉に浸かりながら至福の一時を過ごした。

宝川温泉は上越自動車道水上ICから国道２９１号線等経由で東北部へ１８ｋｍ、いわゆる「奥刀根」と呼ばれる利根川の源流地域にある。非常に魅力ある、集客力のある温泉地なので、べつに水上温泉郷というグループに属さず、独立した温泉地として評価されてよい。
自噴していた源泉は既に涸れたが、ボーリングした4本の源泉の総湯量は１、８００リットル/分、これは同じ群馬県の伊香保温泉のすべての旅館が使用している温泉量に相当するという。この豊富な温泉を利用した畳２００畳相当の湯船（１つ）１００畳（２つ）、５０畳（１つ）の大露天風呂群が、宝川温泉の最大の売物である。