データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
住 所 福島県福島市土湯温泉町鷲倉山1−3
電 話 0242−64−3316
交通機関 東北自動車道福島西ICから国道115号線で約30km
磐越自動車道猪苗代磐梯高原ICから国道115号線で約35km
磐越自動車道磐梯河東ICから磐梯山ゴールドライン・磐梯吾妻レークライン等で約45km
東北新幹線福島駅から磐梯吾妻スカイライン経由バスで土湯峠下車、旅館の送迎車乗車
施 設 休憩所、売店 駐車場(80台)
宿 泊 29室(T25 T無し4) 10,650円〜19,050円(日本秘湯を守る会データから 2011年10月現在)
泉 質 単純温泉単純硫黄泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 10時〜15時
定休日 営業期間中は無休 (11月下旬〜4月下旬冬季休業)
入浴料金 大人500円
入浴施設 内湯男女各1、露天風呂男女各1、混浴露天風呂2(宿泊の場合女性タイムあり)
浴室備品 内湯のみにシャンプー・ボディソープ・ドライヤー・ロッカー
観光スポット 磐梯山、桧原湖、五色沼、秋元湖、磐梯吾妻スカイライン(日本の道100選)、吾妻高原、浄土平
お土産・食事 昼食取れるか確認しなかったので不明
近くの温泉 土湯温泉郷、土湯峠温泉郷、高湯温泉
日本秘湯を守る会HP
観光協会HP
http://www.hitou.or.jp/
http://www.f-kankou.jp/
雑記帳 土湯温泉郷及びその周辺の日本秘湯守る会会員旅館
高湯温泉:旅館ひげの家、吾妻屋
新野地温泉:相模屋
鷲倉温泉:鷲倉温泉(温泉名に同じ)
幕川温泉:吉倉屋、水戸屋
赤湯温泉:好山荘
奥土湯・川上温泉:川上温泉(温泉名に同じ)

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簡単な脱衣所(男女別だったか不明)

内湯の2つの風呂には半端な量でない湯の華が乱舞。
それが底に堆積して真っ白になっていた。

これだけ舞っていれば、温泉・風呂が汚れてるという誤解は生じないと思うが・・・。
こういう風呂に入れるのは嬉しい。

細い渓流が前を流れる

他の風呂より白濁が濃い。これは単純泉ではないだろう。

樹齢800年と推定されているようだが、直径2m50cmほどの檜を輪切りにして中をくり抜き、これを2つ繋げた混浴の展望露天風呂がガイドブックによく登場する。
その名の通り、春は新緑、秋は紅葉の原始林を見ながらの入浴は気分爽快だ。

スリリングな道から広い駐車場に到着するとホッとする。この道を冬に通過するのは危険、11月下旬〜4月下旬は冬季休業する。

今回の旅の目的が微力ながら福島応援。身内も欲しいという協賛を得て、旅館で教えてもらったフルーツラインの外れにあるJA直販所で桃を大量に購入。
山梨県の桃と比較して半値、右上の箱の黄金桃がこれで1500円、上の黄色の3個が400円、赤い4個が300円、放射能風評被害の残酷さを思い知った。

このスカイラインの高湯温泉側、吾妻連峰の麓を南北に走る14kmの道はフルーツラインの愛称がつけられ、季節になると桃・サクランボウ・梨・リンゴ・ブドウなどの果物狩りが出来る直販所が店を開く。

磐梯吾妻スカイラインの景勝の一つ「霜降(しもふり)」。
花崗岩の岩盤が露出し荒涼とした白っぽい景観からこう呼ばれる。高さ約50mの岩壁が連続する壮大な風景を見ながらドライブするわくわく感がたまらない。

源泉は2本、一方は単純温泉、もう一つは単純硫黄泉。
この2つの混合泉なのか、別個使用か未確認だが、下の渓流露天風呂は単純硫黄泉に思えた(未確認)。

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に起因する東京電力福島第一原子力発電所の損壊による放射能拡散及びその後の風評により、日常生活・健康問題に加えて農業・観光をはじめとする全産業に甚大な損害を被った福島県。
今回、少しでも福島県にお金を落そうと思い、放射能の風評被害に苦しむ同県の温泉地に宿泊、合わせて山梨県に次ぎ全国第二位の生産量を誇る桃を身内の分を含めて買い求めた。

宿泊・立ち寄り入浴するのは安達太良連峰の最北に位置する鬼面山(1482m)の北麓、標高1240mの土湯峠周辺に点在する秘湯群。
先ずは宿泊する野路温泉ホテルにチェックインする前に、最も秘湯度が高い幕川温泉・水戸屋旅館に向かった。

内風呂から繋がる露天風呂。こちらも湯の華が盛大に舞い、その沈殿で底が白くなっていな。

国道115号線は、猪苗代湖から日本百名山の3名峰(磐梯山・吾妻山・安達太良山)の山麓を縫うようにして進むこと約70km、福島市に至る。

この国道が最も標高を上げるのが「土湯峠(1、240m)」だ。この峠付近から、安達太良山の北麓を巻きながら土湯温泉に至るまでにたくさんの秘湯が点在する。

その土湯温泉だが、2011年10月10日付日経新聞(朝刊)は、今年3月11日の東北地方太平洋沖地震に起因する東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射能拡散及びその後の風評被害により、旅館16軒の内6軒が休廃業したと報道した。
因みに、温泉街の放射線量は、毎時0.1マイクロシーベルトと北関東並みの低さである。

その土湯温泉から西へ15kmほど、磐梯吾妻スカイラインの入口(福島市方面からだと出口)に当たる土湯峠周辺にある5つの温泉を総称して土湯峠温泉郷と呼ぶ。

野路温泉・新野路温泉・鷲倉温泉・・赤湯温泉(追って掲載)・幕川温泉がそれで、幕川温泉の2軒を除き一軒宿、どこも湯量が豊富ですべての風呂が掛け流しである。

幕川温泉の2軒の宿、水戸屋旅館と吉倉屋旅館はともに日本秘湯を守る会の会員旅館である。

土湯峠近く、磐梯吾妻スカイライン入口の国見台(標高1250m)から磐梯山を遠望。

ハエ取りならぬアブ退治用か?

無料(多分)の休憩所

田舎風派手なロビーが妙に嬉しい

展望風呂は2階のデッキに設けられている。前方が男女別の半丸太で造られた脱衣所。

巨大な檜の輪切りを繋げている。

入浴するとこんな景色。

幕川温泉は、土湯峠から分岐する縮尺がよほど小さな地図でなければ載っていない道を進む。
退避場所しかすれ違いができない崖沿いの道を3〜4kmほど進んでようやく到着する。
8年前、初めて来た時は恐怖すら感じた。
今回は余裕があったものの、まだ土砂崩れ後の整備が進んでいない隘路を通過するのはスリリングだった。

土砂崩れの跡を通過

展望露天風呂(混浴)

失礼ながら水戸屋のイメージに似合わない端正な内風呂から、温泉が溢れだしていた(館内1階)

内湯のもう一つの風呂。

施設名 : 水戸屋旅館 (入浴日 : 第1回 2003.7.18 第2回 2011.8.29)

裏側の駐車場(新館の前)を通って渓流の露天風呂(混浴)へ。

途中で見かけた源泉

渓流露天風呂(10人位は入れるだろう)

土湯峠からの隘路が行き止まりの先し開けた土地に、境界線が曖昧なままに左側に水戸屋、右側に吉倉屋が隣り合っている。
3階建ての本館と2階建ての新館から成り、部屋数は29室、内25室にトイレ(シャワー無し)が付いている。

宿泊料金はHPが無いため詳細は不明だが、日本秘湯を守る会のHPによると10,650 円 〜19,050 円となっている(2011年10月現在)


風呂は内湯が男女別に各1ヶ所と内湯から繋がる男女別の露天風呂が各1ヶ所、それに混浴露天風呂が2ヶ所ある。
良く知られた展望露天風呂は、宿泊の場合は、午後4時〜8時までは女性専用タイムになるようだが(上記やなぎさんの記事から)、日帰り入浴の時間帯(10時〜15時 大人500円)は混浴なので要注意。

尚、宿泊を検討されている方は、相互リンクさせて頂いているやなぎさんの記事を参照ください。

福島市は東京からおよそ260km、西側の奥羽山脈と東側の阿武隈高地に挟まれた福島盆地の南西部分とその周辺の山岳・丘陵地域が市域である。
市西部にある扇状地は、かっては桑畑として利用されていたが、現在は果樹園に転用されている。

市内からは西に吾妻連峰を、南西に安達太良山を仰ぐ。
古来から交通の要衝だったが、現在でも東北道の他、国道4号線から分岐する国道13号線の起点であり、鉄道では東北新幹線と山形新幹線の分岐となっている。


市域最大の観光スポットは、磐梯朝日国立公園に属する土湯峠から平均標高1,350m、最高標高1,622mを走り高湯温泉に至る29km、吾妻連峰を縫うように走る磐梯吾妻スカイライン(日本の道100選)である。

途中、噴煙が舞いあがる一切経山(1949m)と吾妻小富士(1,707m)の間に開けた浄土平では、荒々しい山塊を間じかに見れるとともに、ニッコウキスゲをはじめとする高山植物が咲き乱れる湿原を散策することができる。

改定版

幕川温泉  水戸屋旅館 (福島県)

所在地 : 福島市土湯温泉町

温泉名 : 土湯峠温泉郷 幕川(まくがわ)温泉