藤七温泉 彩雲荘 (岩手県)
所在地 : 八幡平市 (旧 岩手郡松尾村)
温泉名 : 藤七温泉(とうしち)温泉
施設名 : 彩雲荘 (入浴日:2004.6.16)
住 所 岩手県八幡平市松尾寄木北ノ又
(旧)岩手県岩手郡松尾村寄木北ノ又国有林
電 話 0950−1495−0950
交通機関 東北自動車道松尾八幡平ICから県道45号線・23号線(八幡平アスピーテライン)で約30km
JR東北新幹線盛岡駅から蓬莱境行きバスで約2時間、藤七温泉彩雲荘下車すぐ
施設(日帰り用) 休憩所、食事処、売店、駐車場30台
宿 泊 26室 1泊2食付10,650円〜(税込み))
泉 質 硫黄泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 8時〜20時 
定休日 4月下旬から10月のみ営業、営業中は無休
入浴料金 大人500円 
入浴施設 内湯:男女各1 混浴1 露天風呂:混浴1 女1 
浴室備品 シャンプー、ボデイソープロッカー
観光スポット アスピーテライン及び樹海ラインドライブ、八幡平ビジターセンター、八幡平頂上探勝路後生掛自然研究路、大沼探勝路等でトレッキング・高山植物鑑賞
お土産・食事 館内または八幡平ビジターセンター
近くの温泉 玉川温泉、新玉川温泉、後生掛温泉、大沼温泉、蒸ノ湯トロコ温泉、銭川温泉、松川温泉
八幡平市HP
藤七温泉彩雲荘HP
十和田八幡平観光物産協会HP
松尾八幡平観光協会HP
http://www.city.hachimantai.lg.jp/kurashi/
http://www.himenoyu.com/tosichi/tosichi.html
http://www.ink.or.jp/~kankou18/

http://www.hachimantai.or.jp/
雑記帳 八幡平周辺には数多くの温泉が湧く。限られた時間でどこの温泉を周るか、さんざん迷った。涙を呑んでパスした所も多い。歳を考えると再訪が可能かどうかも定かでないが、ぜひとももう一度、今度は秋に巡ってみたい。
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
6月16日、前日宿泊した乳頭温泉郷を出発、国道341号線を北上し、その後、アスピーテラインに乗って日本百名山の一つ八幡平(はちまんたい)(標高1613m)に向った。1,200mを越える辺りからブナが途切れてきて、かわりに青森椴松(あおもりとどまつ=オオシラビソ)に取って代わった。やがて遠く東北の名山、鳥海山や月山を望む八幡平レストハウスに到着、ここで昼食を取った。(ここの「源太カレー・800円」はお薦め)
持病の腰痛を持つ私は不安だったが、天気快晴、高山植物開花の時期、勇を鼓してゆっくりと頂上に向う。いまだ雪が残る小さな沼を幾つか通過して頂上に到着。そこからヒナザクラ、チングルマ、水芭蕉などの高山植物を愛でながら、八幡沼を一周した。ここで過ごした4時間は、今回の一週間の温泉行の中で、もっとも思い出深い観光となった。
八幡平からの眺望
頂上付近の残雪の沼
ヒナザクラ
チングルマ
ミズバショウ
コバルトブルーの八幡沼
(旧)松尾村
松尾村は岩手県の北西部にあり、東は岩手山(2,083m)の山頂、西は秋田県の田沢湖町に接している。気候は夏と冬の寒暖の差が大きい内陸型で、標高差があるため山脈地帯と平地では温度差も大きく、夏は内陸型の暑さ、冬は八幡平おろしの西風で厳しい寒さとなる。村は東北を代表する高原リゾートの八幡平、安比(あっぴ)高原を有し、そのうえ八幡平温泉郷(八幡平・松川・藤七温泉を含む)が山麓に点在し、アスピリンスノーのスキー、トレッキング、湖沼散策、ゴルフ、乗馬、テニス、パラグライダーなど数多くのアウトドアスポーツと温泉の両方が楽しめる

さらにアスピーテライン(全長27km)と樹海ラインの2つの山岳道路が八幡平の南麓を東西に走り、素晴らしいパノラマを眺望しながら心ワクワクするドライブが楽しめる。
雪の回廊(写真は松尾村HPから)
アスピーテライン(県道23号線)の中ほど、岩手県と秋田県を分ける見返峠から、樹海ライン(県道318号線)で3kmほど下った所に藤七温泉がある。標高1,400m、東北一番の高所に湧く温泉で、南に岩手山や秋田駒ヶ岳などを仰ぐ絶好のロケーションにある。
但し、冬期は風雪のために道が途絶え休業する(営業は4月下旬から10月まで)
宿は樹海ラインに面し、北に八幡平を背に、南は180度の眺望が展開し、近くに岩手山、秋田駒ヶ岳、遠くに鳥海山、月山まで見通せる。
6月中旬なのに、周囲にはたくさんの残雪があった。
彩雲荘は「日本秘湯を守る会」会員旅館、これに相応しいロケーションと佇まいだ。上屋・館内とも木造、素朴な山小屋の雰囲気、玄関横には「標高1,400メートル、東北一高所の温泉」と書かれた看板が立てかけられている。玄関に入るとフロントの前に、お馴染みの「日本秘湯を守る会」の提灯が掛けられていた。
入浴したのは、混浴の大浴場とこれに続く露天風呂。脱衣場、浴室、洗い場、湯舟はすべて木造、これぞ秘湯、の風情がある。湯は青味がかった乳白色の硫黄泉だ。露天風呂は周囲を木造の縁側に囲まれた長方形の湯舟、眼前に荒々しいガレ場が広がる。
もう一つある女性専用の方は、眺望がさらに開け、岩手山をはじめとするパノラマが楽しめるということだ。

ここは雲上の温泉、宿泊すると湯に浸かりながら、ご来光、雲海、星降る夜空を眺めることが出来る。