温泉は風呂から溢れて崖を落ち渓流に流れ込む。

天然の岩肌を利用したワイルドな風呂。写真左上に小型の湯船がある。

先客がいない風呂に、我々３人で「熱い熱い」と言いながら賑やかに入浴。その後、沢山の人がやってきた。左側に簡単な脱衣場（素通し）。向こう側は崖。

十勝連峰を背景にしたラベンダー畑。６月２５日、少し時期が早く、わずかに紫がかっていた。

「猫肌」の管理者だが、ガイド役として、見栄を張って高温に耐えた。

吹上温泉は大雪山系の活火山・十勝岳の山腹にある一軒宿の秘湯。
このすぐ近くにあり、テレビの人気番組「北の国から」で宮沢りえが入浴したことで全国に知られた無人の露天風呂・吹上露天の湯に立ち寄った。

国道から大雪山系の活火山・十勝岳に向かって１５ｋｍほど分け入った原始林の中にあり、崖の上にある風呂も自然の岩肌をくり抜いた野趣たっぷりのもの。
立派な秘湯の要件を備えた露天風呂だが、何せ知名度が高く休日などは大変混み合うようで、この点からは秘湯とは言い難い。

されどワイルドな露天風呂には違いなく、宮沢りえが入浴した風呂に浸かったという話題性もあり、３人とも童心に帰って入浴を楽しんだ。

因みに彼女が入浴した時は、、タオル巻きや水着着用が見えては様にならないので温泉を着色剤で白濁させていたようだ（伝聞）。

この先の道を１００ｍほど下る。

上部にある小さな風呂、見ただけで高温なのが分かり入浴をパス。

下の風呂はかなり大きく、湯は高温（４４℃くらいか？）。ARさんとAKさん、この後すぐに飛び出した。

ここは明治３０年に発見されて、一時は地元の人たちが共同出資して湯治や登山の人たちを対象にした宿を経営していたこともある。

その後風呂だけが残され、一部のマニアが入浴に来ていたが、、昭和から平成にかけて露天風呂・秘湯ブームが起きたこと、十勝岳の火山活動によって湯温が上がってきたこともあって、町が周辺を整備し、吹上温泉を復活させた。

その後、「北の国から'95秘密編」で五郎とシュウこと、田中邦衛と宮沢りえがここで入浴したことで一気に知名度が上がり、全国から入浴客が押しかけてきて、休日は大混雑の状態が続いたそうだ。

風呂は、駐車場から原生林が生い茂るダートの坂道を１００ｍほど下った先にある。
２つの風呂があって、ほぼ正方形の小さ目の風呂が上部に、そこから見下ろす位置に、ブーメランの様に弧を描いた形の風呂がある。

大雪山系は旭岳（標高２，２９１ｍ）を最高峰とする火山群の総称であり、その規模は南北６３ｋｍ、東西５９ｋｍに及ぶ。
山は２０００ｍ級だが、北にあるため本州の３０００ｍ級の標高環境にあり、高山植物群の多様さとスケールは日本一だ。
その大雪山系の東側は、有名な層雲峡温泉を起点として、旭岳・天人峡・白金・吹上・十勝岳温泉と南に続く。

吹上温泉は、富良野市街地から国道２３７号線を北上し、上富良野駅で道道９６６号線に乗り、十勝岳（２０７７ｍ）に向かって東へ約１５ｋｍ進んだ先にある。
十勝岳の西側山腹、標高１０００ｍの高所にあり、十勝岳温泉・白金温泉にも近い。

旅館は「吹上温泉保養センター白銀荘」のみ、ここは素泊まりで自炊宿泊となる。
しかし、風呂は充実していて、バラエティに富んだ沢山の風呂がある。
ここから徒歩数分の所に無料の露天風呂「吹上露天の湯」がある。

この日は旭岳温泉を発って美瑛町から道道９６６号線に乗り、白金温泉経由で吹上温泉に向かった。

崖の上に２つの風呂がある。