山上ヶ岳(標高1719m) 
 

       平成18年9月9日(土)  
曇りのち霧雨のち晴れのち霧雨




   山上ヶ岳は修験道と女人禁制の山で、世界遺産に指定・登録された吉野・大峰の霊場の中心となる山である。これまで山上ヶ岳へは何度も通っているが、今回も、私の好きな五番関から奥駈道を辿るコースを登ることにした。
川上村と天川村洞川を結ぶ林道の五番関トンネルの洞川出口に車を置き、ここから尾根の大峯奥駈道へ取り付く。



    
  五番関トンネル南口             登山口         五番関(女人結界門)   ブナに囲まれた登山道


   杉の植林帯を急登、10分余で五番関に着く。五番関には吉野山側の女人結界門があり、ここから山上ヶ岳へは女性は入れない。
  女人結界門をくぐると、古道と従来道に分かれるが、左の従来道を進む。
しばらく山の斜面を登って行くと、尾根で古道と合流し、気持ちの良いブナの緩やかな尾根道が続く。蛇腹と呼ばれている岩場の難所にはロープが設置され、ここを登りきると背後に三角錐の大天井ヶ岳が望める。前方に見える筈の山上ヶ岳は今日はガスで覆われているが、山頂からほら貝を吹く音が聞える。山頂の天気は悪そうだ。
  やがて傾斜も緩くなり、緩い下り道になると、程なく洞川からの登山道との合流点洞辻(どろつじ)に着く。ここに来て雨がパラパラ落ちてきた。


  
     洞辻に建つ茶屋                      大峯奥駈道


  洞辻には茶屋が建っていて、大峯詣の登山者が大勢休憩をされていた。ほとんどが洞川登山口から登ってきた人たちだ。ここから役の行者像や石塔が多く見られ大峯修験道の聖域に入ったことを実感する。3つめの茶屋を過ぎると、表行場の難所が始まり、油こぼし(岩場)、鐘掛け岩、有名な西の覗き行場と続く。山上ヶ岳ではすれ違う人とは「ようお参り」が挨拶言葉である。


    
   油こぼしの岩場               鐘掛岩全景       鐘掛岩を攀じる          西の覗き行場


   鐘掛岩には何人か登山者が取り付いている。以前、登っている途中で足を間違えて登れなくなり、難儀したことがあって、それ以来登っていない。岩場は濡れていて滑りそうだが、久しぶりに鐘掛岩を登ることにした。足を間違うことなく登ると簡単とはいかないまでも何とか登れるが、一つ間違うと登りも下りも出来なくなる恐ろしい岩場である。今日は西の覗き行場が賑やかだ。

   西の覗きでは大勢の信者?が行をしており、大の大人が時には大きな悲鳴を発している。絶叫と同時に周囲の大きな笑いが起こる。ロープ1本で吊らされる当の本人は必死なのだが、・・・。
  西の覗きを過ぎると山頂下の斜面に小学校の体育館ほどの大きさの立派な宿坊が5棟が建っている。宿坊の裏側には裏行場がある。宿坊から参道を一登りすると大峯山寺本堂が建つ山上ヶ岳頂上である。お盆を過ぎると山上ヶ岳に登って来る信者もめっきり少なくなるが、今日はことのほか多い。それも一般の登山者より白装束の信者(講の人)が圧倒的に多い。周囲はガスが漂い幻想的だ。


    
             宿 坊                                      この山門をくぐると大峯山寺境内


    
          大峯山寺本堂前広場                日本岩で(正面の山は大天井ヶ岳


  本堂のひさしを借りて昼食と取る。三角点の埋まる湧出岩やお花畑を歩き、日本岩で腰を下ろす。いつもは正面に見える稲村ヶ岳はガスで見えない。時間もたっぷり有るのでしばらくガスの晴れるのを待って見る。待つこと30分、麓の洞川温泉や大天井ヶ岳、二上山が見えてきた。しばらくするとようやく稲村ヶ岳方向もガスが取れはじめカメラを向ける。10分程で再びガスに覆われ、山上ヶ岳をあとにした。あと2週間で大峯山寺も戸締めになり、賑わう山上ヶ岳も静かな大峰山系の一山に戻る。


         
             ブナの大峯奥駈道を五番関へ引き返す



行 程

五番関トンネル南出口(8:40)→五番関(8:52)→洞辻(10:20)→油こぼし(10:38)→鐘掛岩(10:43)→西の覗き(11:03)→宿坊(11:12)→大峯山寺(山上ヶ岳山頂)(11:20〜12:05)→日本岩(12:15〜12:55)→洞辻(13:31)→ 五番関(15:02)→ 五番関トンネル(15:13着)



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