かつての吉野の商都下市から吉野山へは才谷から杉峠を越える車道(才谷から吉野山の勝手神社)が整備されるまでは、桜峠越えの旧吉野街道がよく利用されてきた。この道は下市町立石から桜峠を越え吉野山の蔵王堂近くに上る道で、地元の生活道の一つだった。今は、桜峠に祭られている地像さんのお祭り時に利用されている程度で、歩く人も殆どいない。
桜峠へは上立石のバス停から歩いて20分程度の距離で、吉野山までゆっくり歩いても1時間程で着く。今回は、遠回りではあるが、下市町立石地区陰地から桜峠へ伸びる林道を登り、吉野山脳天さん経由で金峯山寺蔵王堂へたどり着くコースを歩いてみた。

立石地区は清流秋野川が流れる農山村の長閑な集落で、下市の町から約5キロの距離にある。立石区民センターから2〜300mほど黒滝村方向に歩くと三叉路があり、此処を左折して林道に入る。しばらく緩やかな舗装道が続き、周囲は手入れされた植林が尾根道まで続く。
尾根で、小路地区から伸びる林道と合流し右に折れる。南方に大峰の山々が望める。道が緩やかに下り始めると程なく桜峠に着く。桜峠には祠や東屋が建てられており、街道のよき休憩地にもなっている。
暫く休憩をして、谷筋に伸びる細い地道を吉野山の方向に下る。杉の植林帯をどんどん下ると約30分で車道に出た。右に折れると其処は脳天神社、提灯や旗が目につく。

この日は、同神社の大祭日で境内は大勢の参拝者で賑わっていた。本殿にお参りした後一旦来た道を戻り、駐車場近くの接待所で暖かい善哉を戴いた上、福引きをさせて戴く。
本殿手前の鳥居が蔵王堂への登り口で、455段の急な石段が続く。登り切ると蔵王堂横の吉野朝宮跡、脳天さんとは対照的に人影はほとんど見かけない。







