音羽三山
(音羽山・経ヶ塚山・熊ヶ岳)

 
   標高851m     標高889m       標高904m
    

 音羽三山は大和平野南部東方に南北に連ねる標高1000m足らずの山で、大和平野や大和平野を挟んで対峙する葛城山、金剛山からよく見える。
  良い山容をしているが、麓から山頂まで殆ど植林された山で頂上からの展望も無いため、登山する人は少ない。私自身、金剛山と葛城山は記録を取り始めてから35回登っているが、音羽三山は平成6年秋に登った1回きりだ。
 今回は、山の会の2月例会で登る事になり、総勢53名の団体登山になった。
 
剣池(橿原市石川町)から見る音羽三山
  午前8時40分、登山口の下居バス停(桜井市)で貸切バスを降り、3班に分かれてに登山開始。まず音羽山を目指す。音羽山の中腹に善法寺(音羽観音寺)があり、南音羽地区から寺までの参道は軽の四駆なら何とか登れるほどの細い急坂である。
  善法寺は観音さんの尼寺で、境内の大きなお葉付きイチョウは奈良県の文化財に指定されている。
  ここで休憩をとり、境内の右奥から音羽山への登山道に入る。

  登山道の周りは植林帯で山からしみ出た水が登山道を濡らして歩きにくい。登り一辺倒で気温が低いにもかかわらず額から汗が噴き出してくる。やがて尾根道に合流し右に折れる。しばらく緩やかになった尾根道を進むと山頂に着いた。展望は無く、足元に山名と標高が書かれたセメントブロックが一つ置かれているだけで他に何も無い。
 休憩も程々に次の山「経ヶ塚山」を目指す。

  縦走路は尾根上に付いているが桧の植林帯が続き、展望はない。一旦鞍部まで下り、登り返す。20分余で経ヶ岳山頂に着いた。山頂はやや広い台地になっており、梵字が刻まれた石塔が1基建っている。時間が少し早いがここで昼食となった。
 今日は、ここで全員の豚汁を炊く予定で、大きな鍋やコンロ、食材等を手分けして運んで来た。毎年この時期の恒例行事になっており、寒い日には何よりのご馳走で有り難い。
   会員各自500ccのお湯を用意して行き、53人分の豚汁は3つの鍋で、9個のガスストーブを使って炊く。酒や焼酎も沢山用意され宴会の様になるが、酒豪揃いゆえ次に登る音羽三山最高峰の熊ヶ岳を前にして酔う者はいない。


 熊ヶ岳へは経ヶ塚山から南にド−んと下り、正面に端正な三角のピークを見上げながら登り返す。登山道の様子は音羽山も経ヶ塚山も殆ど変わらない感じであるが、熊ヶ岳に近付くほど熊笹が多くなり、周囲も幾分明るくなる。


 やがて904mの山頂に到着、ここも山名と標高だけが書かれたセメントブロックが一つ置かれているだけで音羽山同様何も無い。なんとも寂しい頂上である。休憩も殆ど取らないで大峠へ急ぐ。
 何年か前の風台風で沢山の木々が倒れ、以前に歩いた時より見晴らしが良くなった感じで、コースも歩き易くなったようだ。
 


 東側は、霧氷が付いた高見山から南に延びる台高山脈が見え、西側は多武峰とその向こうに金剛、葛城山が綺麗に見渡せる。



  2つ目のピーク(標高859)には電波の反射板が設けられおり、傍に4等三角点が埋まっている。

  前方に龍門岳を見ながら下るとほどなく大峠に着く。峠には女坂伝承地と刻まれた石碑と横に小さな祠がひっそりと建っている。
  大峠からは、左(東方)へ下ると大宇陀へ、右(西方)に下ると針道、多武峰へ、直進すると龍門岳へ続く。


 大峠を右に下ると程なく舗装された林道に降り、針道の集落を下りきるとバスが待っている不動の滝に着いた。この寒い日に、滝では極心空手の寒稽古らしく、大勢の道着姿の子供や青年が集まっていた。寒そうにしている見学者(殆ど保護者)を横目に、バスの方へ急いだ

 帰り道に飛鳥の湯の露天風呂にどっぷり浸かって、山の会2月例会を締めくくった。

 


 行 程

 下居バス停(桜井市) ⇒ 音羽観音寺 ⇒ 音羽山 ⇒
    (8時40分)      (9:30〜9:40)  (10:29)

  ⇒ 経 ヶ 塚 山 ⇒ 熊ヶ岳 ⇒ 大 峠 ⇒ 不動の滝
  (10:50〜11:42) (12:18)  (12:52)  (13:39着)

  

 
平成18年2月19日(日) 曇り
音羽山中腹にある善法寺
音羽山から経ヶ塚山へ向かう
経ヶ塚山山頂で53名分の豚汁を炊く
経ヶ塚山から熊ヶ岳へ
前のピークが熊ヶ岳山頂
多武峰の向こうに金剛・葛城山が
正面に龍門岳が見えるとまもなく大峠
女坂伝承地と刻まれた石碑が立つ大峠
TOPに戻る