
額井岳(標高812.6m)
戒場山(標高737.6m)
平成18年12月15日(土)晴れのち曇り
額井岳(ぬかいだけ)は宇陀市榛原にある大和富士と呼ばれている山で、室生火山群の一つである。
登山口の額井十八神社の傍に車を置き、鳥居を右に見て登山道に入る。暗い山道を少し登ると一旦舗装された林道に出る。林道を左(西方)へ50mほど歩き、右手に赤いテープが付けられた登山道を登る。簡易舗装されているが、額井岳への道はすぐに左に分かれる。周囲は杉や桧が植林されたいるが、全く手入れされていなく陰気で暗い。
しばらく急な登りが続くがやがて額井岳の肩に出る。西方に香酔山と貝ヶ平山が見える。「真っ直ぐ進むと都祁村、左は額井岳」の道標があり、山頂へは300mと記されている。
左は雑木林、右檜植林の稜線を更に登ると傾斜も徐々に緩くなりほどなく台地状の山頂に着いた。
山頂には、龍王を祀る朱色の祠と四等三角点が埋まっている。誰一人いない静かな山頂である。山頂から南方に榛原の町越しに伊那佐山、三郎ヶ岳や龍門岳、遠くに大台ケ原や大峰の山々が望める。西方には鳥見山、貝ヶ平山、香酔山、北方に都祁の山や里が見下ろせる。
屋根付きの休憩所に腰を降ろすと一人の年輩の男性が登って来られた。大阪から来られたとのこと。山の話をしていると、30人ほどの団体(こちらも全員年輩の方)が登って来られた。押し出される形で山頂を辞し、道標に従い戒場山へ向かう。
山頂からいきなり急な下り道になる。足元が少し濡れているので滑らないように慎重に下る。こちらのコースは雑木が多くて比較的明るい。小さなピークを越えて少し下ると電波反射板が設置された斜面に出た。正面にこれから登る戒場山が見える。
額井岳から戒場山への縦走路は、展望はあまり利かないが適度に変化があって結構楽しい尾根歩きである。更に下ると戒場峠で、右の道は山部赤人の墓に下る。ここから尾根道を登り返す。背後に額井岳や先ほどの電波反射板が見える。
吹き出る汗を拭きながら登りつめると三等三角点のある戒場山(737.6m)の頂上に着く。桧の植林に覆われ展望は全く得られない。
三角点の傍に腰を下ろし昼食タイムにする。実に静かな山頂である。男性一人が額井岳方向から登って来られたが、先ほどの額井岳では見かけなかった方で、早々に戒長寺の方へ下って行った。どうやら先ほどの大阪の男性や団体の方たちは額井岳から引き返したようだ。
昼食を済ませ戒長寺へ下る。道標には25分と記されている。
戒長寺は真言宗御室派の寺院で、本尊は薬師如来。鐘楼門横には目通り4m、高さ30mのお葉つきイチョウ(県天然記念物)の巨木、本堂横の戒場神社には目通り6.24mに及ぶホオノキの巨木(県天然記念物)があり樹齢300年を越えると推測されている。大きな伽藍ではないが、ここかしこに歴史を感じさせる山寺である。

戒長寺の鐘楼門から長い石段を下る。この石段は紫陽花の時季はとても綺麗で写真になる。里に下ると東西に東海自然歩道が通っている。角にお地蔵さんが祀られている。東海自然歩道を西方(右)に向かう。
前方右に額井岳が大きく聳える。初冬ののどかな田園風景を見ながら車を置いた十八神社まで戻る。途中に万葉歌人の山部赤人の墓がある.。振り返ると戒長寺の後にどっしりと戒場山(下記写真)が聳えていた。
今日は暖かい小春日和の一日であった。
行 程
額井十八神社(10:23)⇒額井岳(11:07〜11:20)⇒戒場峠(11:57)⇒戒場山(12:14〜12:49)⇒戒長寺(13:08)⇒東海自然歩道合流点(13:17)⇒山部赤人墓⇒十八神社