大和郡山城ばーずあい -図説 城郭と城下町-       ごあいさつ | ア ク セ ス | 更新情報サイトマップホーム 



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ここ大和郡山市は奈良盆地の北西部に位置する人口約93,000人の町です。そう!「金魚すくい選手権大会」の開催でおなじみの“金魚の
町”として、とても有名です。
 また我が国最初の歴史書である『古事記』(712)の誦習をした稗田阿礼が大和郡山市稗田神社に祀られることから、その恐るべき記憶力にあ
やかって企画された「記憶力大会」もおこなわれるようになり話題となっているところです。
 “倭は 国のまほろば たたなずく 青垣 山ごもれる 倭し 美し”
と『古事記』に撰録されているように、奈良県はわが国の発祥地とあって歴史文化遺産の宝庫としてことに有名ですが、それだけに古くから考古学
や歴史学のメッカでもあったわけです。明治末に日本民族学を大成させた柳田国男(1875-1962)に触発されるかたちで、奈良県では考古学・歴史
学者が多く活躍して郷土史研究の先学となり、今日その学恩によるところ大といわなければなりません。ここ大和郡山では奈良女子高等師範学
校(現、奈良女子大学)の水木要太郎(1865-1938)が奈良県における郷土史研究の草創となり、大和郡山市の豆腐町に住んで“淮南”(えなん/
豆腐の異名)、また“十五堂”と号し、有識者から親しまれて「大和の水木か、水木の大和か」と称されたほどの歴史学者として、その著書とともに
まことに著聞です。また先生を慕って文人墨客が郡山に集い、日夜、郷土史談義に論戦を繰り広げていましたが、なかでも、高田十郎(1881-
1952)、田村吉永(1893-1977)は多くの著作を遺しています。ここではその一端を紹介したに過ぎませんが、ここ大和では先学の人々が数多活躍
したのです。



 私は子どものころ“御殿”を遊び場にしていた そのころ大人たちは“お城”とはいわずにこう呼んでいたからだ
 
 城跡のどこにどのような花や木 木の実や粘土があって どのような昆虫や魚がどの辺にゆけばとれるか 私はみんな知っていた
 
 城跡の高石垣もなんのその どこをどう下りてどうよじ登るか 積み石の一つ一つの足がかりの良し悪しまで 私は知っていた
 
 よく泳いだ美しい“お堀”のなかの 砂地の池底からのびる“マツモ” それに溺れかけてのんだ水の味やにおいまで はっきりと覚えている

 がたつく石垣の天端石のうえを 走り回って遊んだから 大人たちに見咎められてよく叱られた たしなめてくださった人の顔まで今も覚えている
 
 考えてみれば 76,000坪あまりもの城址一円を自分の遊び場にしていたのだから ほんとうに贅沢なものだ
 
 これが少年期無心に遊んだ郡山城跡や 郡山の人たちとのかかわりあいであり 私にとっての原風景となっている
 
 だからこそこの町が好きだし お城をこのうえないすばらしいものと この年齢になっても思っている 


 このホームページは、一枚の“大和郡山城ばーずあい”をテーマ・マップとしています。それは、大空から地上の隅々を見わたして飛ぶ鳥のよう
に、現状の郡山城址や城下町の意義を検証し、その歴史や物語によせて図説するそのような企画ページだからです。
 公開の主眼は二つあります。一つは、城跡などのような“非常にデリケートで壊れ易い文化財”は、きわめて大切に保存して未来に伝えたいとの
願いです。今一つは、城郭と城下町にこめられた歴史とともに、新しい城下町大和郡山の魅力を発信することです。
 
 現代は“混沌の時代”などといわれますが、そうであればあるほど次代に引き継ぐべき“夢づくり”がほんとうに必要なのだと思います。そのため
にも今、地域の歴史や文化に関する情報を本気になって収集しておくことの大切さを痛感するわけです。つまり、「見ようとしなければ何事も見えて
はこない」というわけです。そして、このことは“地方の藩化”ともいうべき新しい地方の時代にふさわしい大和郡山の未来をありありと映し出してく
れる鑑になると考えるからにほかなりません。こうした意味において、このホームページにはことに若い方々からのアクセスを心待ちにしながら順
次発信に努めたいと思っています。
 なお、シリーズ「郡山城百話・城下町百話」は、ありきたりの定説の解説に終始することなく、可能な限り新出の史料を活用させていただいて考
察を加え、つぶさに踏査することによって、サブタイトルとしている「みんなの知らない大和郡山城」・「もっと知りたい城下町」に恥じない紹介ができ
ることを目標としています。本ホームページが、あえて『大和郡山城ばーずあい』と題した意のあるところを感じ取っていただければこのうえない喜
びです。
 
 近世史や近代史は、今やっとその見直しが緒に就いたところです。正しい歴史認識を持つことで、これからの時代を生きぬくための環境づくりに
つながっていくことを切に願ってやみません。
                                     
                                             平成15年卯花月   Hiroyoshi Yoneda           
                                                                                       
                                   
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