松竹梅の寄せ植え
2005年

宝船
見た目の金銀財宝より心に秘められた大切な物を表現した作品
梅を七福神に見立て、松を松ぼっくり、竹は船の帆としました
《船の器 陶芸家 竹井耀齋作》
《敷物 染織家 竹井みさこ作》

わらぼっち
"わらぼっちとは"わらを高く丸く積み上げたもので
作品は雪国で松を雪吊りした風景をイメージして作られた
雪の少ない地方では、寂しい冬の庭にポイントとして"わらぼっち"を庭の冬景色として
置くようになった。"わらぼっち"には梅の形と松の形があり、作品は松を表し竹は竹の皮を
敷物として使い、梅は花器《陶芸家竹井耀齋作》に入れ白砂をまいて雪を表現しました。
黄山
中国黄山風景をイメージした物で奇岩の山々、雲海そこに仙人が、
幸せを祈っている姿を寄せ植えにしました。
奇岩の山々は竹の皮でその中に松を自然に生えているように植える、
この作品は梅の代わりに水仙(仙人)を使い水仙は春を呼ぶ目出度い
物とされる。そして綿を雲海のイメージを出すように仕上げる。
柄杓
手桶
竹で手桶を作りその中に梅を入れ敷き台に赤松を使用した作品
この作品は一番数多く作りました。手軽で場所を選ばず何処へでも
置けるので重宝された
枯山水
滝から水が流れ落ち、渓流からなだらかな川を表現した作品です。
左の方に大きめの石を使い滝組を作り徐々に石を小さく又少なく置き
最後は人里を表すように苔を多めに使い雰囲気があるように
松、竹、梅を植える。
浮島
この形は昔から良く作られるパターンです。此を作るポイントは島の形にあり、
鶴亀の亀の形をとります。写真の様に梅を植え、長寿になると苔も生え
そこに松樹千年の翠と言われる松、竹を植え松竹梅の寄せ植えとします。
この写真を見てその様に見えないでしょうか
あくび
生き物が大きな口をあけて何かを言いたそうに、または暇を持て余している
のか口を大きく開けてあくびをしている様子をこの作品にした。
竹の中に梅を入れ敷物に赤松の輪切りを用いた。
太公望
中国古代の周の文王が猟に出て川の畔で釣りをしていた呂尚に会った
この人が我が大公が待ち望んでいた偉人であると喜び号して太公望と
いい師と仰いだ。釣りをする人を太公望と言われるようになった。
太公望を梅に見立て竹竿で釣りをする姿を、白砂は川で松ぼっくりは
跳ね上がった魚を表現している。
竹林の七賢
中国の晋の時代に世俗を避けて竹林に集まり酒を飲み、
琴を弾き清談を行ったと言う七人の賢者をテーマに寄せ植えにしました。
竹林を寒竹で賢者を梅を使わずフクジュウソウと松ぼっくりで作りました
すりこぎ
すり鉢とすりこぎは持ちつ持たれつの関係の様にすりこぎは自分の身を
削って物の素材を引き出し、又すり鉢はそれを手助けする役目を果たす。
私はすり鉢の様に器を与えられて自分の持っている技術をすりこぎの様に
身を削るように作庭に全力を注ぎ工事をする。その全力投球する姿を
この寄せ植えに集約し。器に梅を入れ竹の皮を敷物に使い松ぼっくりを添えた。
二重升型
五合枡を二重にする、五合枡は一升の半分だから半升、半升枡がが二つで
枡枡半升の語呂合わせで益々繁盛
其の枡に梅を入れ、もう一つの枡にその年に取れた米を枡一杯に入れて
五穀豊穣を祝い其の蓋を竹で作りつまみを松ぼっくりで、
敷物に穂を取った後のわらを使用する。
かぐや姫
かぐや姫をイメージとして竹の中からかぐや姫(梅の木)が花咲いて
飛び出そうとしている所
松は松の葉を使い民衆が天に昇るかぐや姫を見上げている所
いかだ
いかだで川を下っている姿 いかだを竹を使い舵を取っているのが梅で
松が川の中にある岩に松ぼっくりを、そして白い布を川の水を連想して
波立っている様にセットする