奈良、春日野の東南隅、春日連峰の山麓に円照寺門跡があります。
この文智女王の父、後水尾天皇はお花が好みで、花会を度々催していた。 娘である文智女王もこの道に深く興味をもったのです。 しかし世間を離れた山村の生活は、これとて珍しい草花も無く、 四季折々の野に咲き匂う、自然の花を愛されました。 自然の美をそのままに「花は野にあるように」との心で、 はなやかな春の姿を、さわやかな秋の心を生けました。
さらに一葉に帰り一花に求められる花の相に後代のために規短を制定 2、 一花一葉の姿は目立たぬ中に静かな心の美しい相を秘めている。 開山宮(文智女王)の心は代々の宮に受け継がれ、第6世伏見宮文秀女王が 明治の中頃花方に研究を命じ、今日の山村御流の花の相となりました。
|
||