「オルフェウスの窓」のストーリーをまったくご存知ない方へ
(2003.8.4 若干補足内容追加)

主にお絵描きBBSですが、他のページにおいても、時に「オルフェウスの窓」をネタにした話題を出してしまいますので、 これをご存知ない方のために、ちょっとだけご説明させていただきます。「とりあえず」の説明ですが… それでもはっきり言って説明になっているのかどうか分らないような説明です…。 オルフェウスの窓(オル窓)サイトさんに行っていただければさらによくわかると思いますので よろしくお願いいたします。 リンクを張らせていただいているQuartetto様はオル窓サイトさんです。

オル窓は池田理代子先生の長編少女漫画で、少女マンガ作品としてはベルばらと並ぶ二大大作といっていいと思います。 人物設定もちょっとベルばらを匂わせるようなところもあり、読み応えのある大作なのですが、相当の悲劇です。 ベルばらも悲劇ですが、ちょっと質が違うというか…。以下一応あらすじみたいなものです。

主人公は男装の麗人ユリウス、彼女の先輩であり実はロシアの革命家であるクラウス(アレクセイ)、彼女の同級生の ピアノの天才イザーク、この三人を中心に、本編で4部構成になっています。

第一部は「ドイツ編」ドイツのレーゲンスブルクという古い街が舞台です。ユリウスはアーレンスマイヤ家という 旧家の後妻に入った母の野望で男として育てられます。その町の聖ゼバスチアンという音楽学校には オルフェウスの窓」という名の窓があり、その窓で出会った男女は必ず恋に落ちるが、 オルフェウスとエウリディケの神話のとおりに悲劇に終わるという伝説があります。クラウスとイザークはそれぞれ ユリウスとその窓で出会うわけです。が、互いに恋に落ちるのはユリウスとクラウスです。 一部は音楽学校が主たる舞台ですが、アーレンスマイヤ家の秘密などが 絡み(実はロシアとも関係がある)ややミステリアスな展開になります。事件や事故、また殺人事件が頻発!し、 最後には一応は謎が少しだけ分ることになります。クラウスはロシアへ帰り、ユリウスは彼を追ってロシアへ旅立ちます。 イザークはピアノをさらに学ぶためにウィーンへ行くことになります。

第二部は「ウィーン編」。イザークが中心です。彼の恋や結婚が描かれますが、最後にはピアニストとしての地位もすべてが 破綻し、彼は一人息子とドイツに戻ります。(管理人が個人的にあまり興味がない部でして、簡略。すみません…)

第三部は「ロシア編」。ロシア革命を背景にしたかなり歴史的な色合いの濃い部分です。かなりの紆余曲折ののち ユリウスはアレクセイ(クラウス)と再会し一緒に暮らします。ここでのもうひとりの重要人物は アレクセイと対立する立場にあるレオニード・ユスーポフ侯。彼も偶然からですがかなりユリウスに 関与することになります。最後にはアレクセイは政治的な陰謀・罠にかかって敵の銃弾をあび、ネヴァ河へ沈みます。 ユリウスは彼の子供を死産し精神活動のすべてを封印してしまったまま、彼女は再びドイツへ戻ります。 ユスーポフ侯も政治的理由から自決します。(ユリウスをドイツへ連れて帰るのは彼の妹のヴェーラです)

第四部はふたたび「ドイツ編」。ドイツに戻ったユリウスと、彼女と再会したイザーク、音楽学校時代の先輩など が絡み、全編を通じた謎の解明と終焉に向かってストーリーは進みます…。

で、まぁいろいろあるのですが、結局、生き残るのは主なところではイザークとユリウスの腹違いの姉マリア、 音楽学校時代のイザークたちの先輩であるダーヴィト…以上!!!(つまりユリウスも…なわけです)  ぬわぁぁんじゃっこれはぁぁぁっ…と言わずにいられない結末…。

とは申せ、とにかく大作、さすが理代子先生!と思わずにはいられないと思います。が、 すみません、なにせコミックス全18巻という大作でストーリーや人物設定がかなり複雑なため、 管理人の力量ではこんな説明しかできません。興味を持たれましたら原作をお読みくださいませ。 あるいはオル窓サイトさんへれっつごーであります。

で、とにかく悲劇です。やりきれない悲劇のため、ネタにするときは努めて明るい(バカとも言う)内容、 もしくはらぶらぶvvv的な内容で使っている…という感じです。以下ネタにおけるポイントを挙げます…。

ユリウスが男装の麗人というあたり、オスカルと似ていますが、男装の金髪美人、という外見以外は 中身はかなり違うキャラです。

オル窓の主人公は一応、ユリウス、アレクセイ(クラウス)、イザークの3人ですが、イザークはなんとなく 影が薄い…です。実際カップルとしてはユリウス×アレクセイということなので、余計にそう思えるのですが。

ベルばらは主:オスカル−従:アンドレという構図ですが、オル窓ではロシア革命に身を投じたアレクセイを 追ってユリウスは単身ロシアへ向うわけですので、構図のイメージとしては逆になっています。

ベルばら・オル窓で対みたいなネタも出していますが、基本的には「オスカル×アンドレ」に対し、 「アレクセイ×ユリウス」です。ここに他キャラが出る…という感じです。

三部で重要な役割であるレオニード・ユスーポフ侯、レオ様または侯、と呼ばせて頂いておりますが、 彼の腹心の部下にロストフスキーという人物がいます。彼は侯爵に心からの忠誠を捧げ、心酔している 部下であり、侯爵のためならばどんなことでも…という人物です。このあたりの関係を少々パロって表現している ことがございます。(レオ&ロスと呼ばせて頂いております)

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