法楽寺
振り返れば生駒山
極楽街道
038
はあ〜るば〜る来たぜ〜「函館」ではなっくって、「極楽街道」に。

高船の極楽寺から天王の極楽寺への道、それが極楽街道です。


皆々様今晩は。本日お送りするのは、
世界遺産にめでたくも、まったくもって登録されなかった、
極楽街道(自称)でございます。

奈良から京都、そして大阪にも通じる極楽街道。
その神秘のベールに包まれた極楽街道の全貌が今明らかにされます、
皆様方お見逃しない様注意御願い申し上げます。

本日のコースは、
近鉄生駒駅ちょい東にある谷田地蔵堂をスタートして、
一路俵口街道(自称)を北上し俵口、南田原で磐船街道を通り、
白庭台から高山街道へと入って、
高山町そして高船峠をへて、京都の京田辺市、高船の極楽寺、天王の極楽寺、
朱智神社からは蜘蛛の巣がはる山中を下山して、
大阪の穂谷、尊延寺、尊延寺越田辺街道をへて、
JR長尾駅まででございます。

極楽街道と申すものの途中には蜘蛛の巣地獄もあって、
全くもって飽きさせない道でございます。

本日のコース
奈良県 生駒市 阿弥陀寺−長福寺− 宛の木地蔵− 住吉神社(お松の宮) −長楽寺 −岩蔵寺
−法楽寺− 高山八幡宮 −本願寺
京都府 京田辺市 −高船の極楽寺 −笠上神社 −天王の極楽寺 −朱智神社
大阪府 枚方市 −三之宮神社 −来雲寺

距離 18Km
地図 1:25000 生駒山 枚方
谷田地蔵堂

旅立ちはジャスコの南東にある谷田地蔵堂でございます。
五輪板碑 文永五年(1268)
阿弥陀三尊板碑 室町後期
十三仏板碑 天文十九年と永禄拾年が、
まるで石造物のジャスコの様に品数色々で、
みなさんのお越しを待ってます。

なお、文永五年から永禄拾年までは、
三百年の年月が流れております。

永禄拾年から平成十八年までは、
四百三十九年が。

旧道を阪奈道路へと歩き俵口町の南条に入って、
なつかしい田舎らしい道をチョイと上がれば、
民家の前に可愛らしい宝篋印塔が、鎌倉時代末期とか、
近くの山中にあったそうです。
なお今はこの宝篋印塔近くの墓地に引っ越しされました。

阪奈道路を見下ろす歩道橋を渡れば阿弥陀寺、
生駒市俵口町、融通念仏寺、
天文十六年の笠地蔵さんがお見送りでございます。

スグ横には現代文明の象徴たる阪奈道路初代が横たわっております。
まるで流しソーメンのごとく車が流れてます、
アーメン、ソーメン、冷や素麺でございます。

阿弥陀寺を出たと思ったら、
目の前に長福寺(真言律宗)
鎌倉中期の七重層塔が。

むかしながらのクネクネ道を歩けば、
スーパーマンダイの横へと、

松美台前の最近道幅が広がった道を北東へ進めば、
磐船街道に出会い宛の木地蔵が、
石龕の中に鎌倉期の地蔵さんと室町の阿弥陀さんの、
夫婦地蔵と呼ばれてるそうです。
目の前の国道168線を眺めて何思う夫婦地蔵さん、
いついつまでも仲良くしてね。
住吉神社(お松の宮)
岩蔵寺

磐船街道(清滝街道)を歩けば、
住吉神社(お松の宮)この辺りが分水嶺、
北が天の川、南が生駒川へと。
そしてここらから枚方へとお星様伝承があちこちにあるそうです。
むかしむかし流星群が降り注いだ名残かもしれませんね。

さらに進むと長楽寺、
南朝年号の正平三年(1358)銘の五輪塔が。

この地から東の山中に(今はにぎやかにバイパス道路が前に通ってますが)
岩蔵寺、真言宗御室派仁和寺の末寺、
かっつては真言密教の行場を兼ねていた寺だったそうです。

沈黙だけが時を刻む中に、
十三仏種子碑 天文十四年(1545)が、
当時の名残が微かに残ってる岩蔵寺、是非行かれる事をお奨め致します。

025  磐船街道から「大角墓地」へ 生駒谷街道シリーズ その1
磨崖役行者像

このバイパスを行けば法楽寺、
またの名をシンドンドンに六字名号板碑 天文十一年(1542)
ここも、静かです、
猫の子、いやいやパンダの子さえも居ません(あたりまえである)

ここからは、白庭台を通り高山街道へと入るんですが、
スグに磨崖役行者像 安永七年(1778)が見るも無惨な姿が、
アイブルさえもここまでは取り立てしないでしょう、
でも、するか、やっぱし、ブロミスもやるはな・・・
銭になるんだったら、ピンラディンにもプッシュ大統領にも魂を売るよな〜

そんなわけで、この辺りも新しいけいはんな線出来て、
すっかり風景が模様替わりしてしまいました。
住宅開発と言うよりも、銭金収穫の為ですな。
黒字になるのか、けいはな線、
赤字は税金で補填です〜

いかん、いかん、おっちゃんはすっかり
愚痴モードに入ってしまいました、御免なさい。
大庵寺跡

高山街道に入って、
むかしながらのクネクネ道をぶらぶらと歩けば、
農家の庭に秋の花々が目をニコニコさしてくれます。

国道163号を渡り高山八幡宮に到着です、
ここでちょっとお休み、
やれやれと、ここいらで距離的に1/2弱というところでしょうか。

富雄川を西に渡り旧道に入ると、
草ぼうぼうのなつかしい、
なつかしい子供時代の思い出に出てくるような空き地が、

大庵寺跡 馬頭観音坐像(不空羂索)紀年なし、
奈良では何故かめずらしい、馬頭観音さんが?
石龕にすっぽりはめ込まれたお地蔵さん、
まるで、ガチャポン石仏さんですね。

その他にも、時から取り残された石造物がぽつん、ぽつんと、
私の大好きな場所でもあります、
今はも〜う〜誰も遊んではいませんでしたが。
大庵寺跡
本願寺

旧道に戻ってスグに本願寺、
十三仏 弘治三年(1557)室町
小さなお堂があるだけでございますが、
ズラリと並んだ石造物がこのお寺さんの主役でしょうか。

そして今日の本願寺の主役はスズメバチです、
小さなお堂に巣があるらしく、
よく見なくとも辺りを飛び回っています、
即撤退です。

集落の中のクネクネ道を歩いて、
高船峠を目指すんですが、知らない内に、
農家の庭にハイ、こんにちは状態になります。
こんな道良いですね、ホント。
高船峠

ようやく高船峠へのとっかかりの道に入って参りました。
彼岸花が真っ赤っかで出迎えてくれます。

山道に入ったと思った時には、
もう高船峠に到着です、
260メートルライン。
目前には南山城の風景がワイドにハイビジョンにと広がります、
ココは京都、京田辺市です。

知らず知らずのうちにこんな高い所まで上がって来てたんですね、
そしてここからがホンマもんの「極楽街道」です。

高船峠からスグに高船の極楽寺、
狭いながらも賑やかな境内には「石造卒塔婆」鎌倉後期
スマートなお姿で、六本木ヒルズかと見間違えるほど?
上部には阿弥陀如来の梵字が刻んであります。

「五重塔」塔身に金剛界四仏の種子が、
もうひとつ「五重塔」ですがもとは七重塔とか、
こちらの塔身には四方仏の像容が彫ってあります。
ふたつとも鎌倉後期とか。

極楽寺から坂をエッサ、ホイサッサと上がれば笠上神社に到着です。
ここからの奈良から南山城までの、
ワイドビューのフルスペック ハイビジョン並の展望を満喫しつつ、
お弁当をいただきましょう、
春には桜満開です。

お腹が満腹になったら、天王の極楽寺を目指します。
坂を下り左に道をとれば、
途中の墓地に地蔵さんが、南北朝時代。
地蔵  南北朝時代
高船峠
「極楽街道」一番のビューポイント
磨崖役行者像
本願寺
大庵寺跡
天王の極楽寺

天王の集落の前で、
車道から別れて左手にある道をカーブしながら歩くと、
またまた目前には京田辺市、南山城の山々、
町並みが180度以上に展開されています。
「極楽街道」一番のビューポイントでございます、
とくと御覧アレ。

やがて天王の極楽寺に、
阿弥陀三尊の種子がある板碑 正中二年(1325)
もとは墓地にあったとか、
九重石塔 寛正五年(一四六四)

009 「奈良 京都 大阪の三都石仏物語」高船峠に桜を見た!
天王の極楽寺
朱智神社

山の斜面に貼り付いた家々、
尾道(行ったこと無いけど)か天王かと言われるだけありますね、たぶん?

最後の力を振り絞って朱智神社へと、
石段を上がったらまた石段ですけど、
今日のコース上がりはここまでです、
これを信じて上がりましょ。

う〜ん〜静かですね、とても・・・
朱智神社
前に戻ります〜   石仏の辻    次へ参ります〜

穂谷

私の極楽街道はまだまだ続くのでありました。

朱智神社から、
くろんど池、穂谷方面の山道をとり西へとチョイと歩けば、
くろんど池と穂谷への辻です。
が〜穂谷への道らしきには、草茫々、蜘蛛の巣だらけ、
脳裏には廃道か・・・?
いやはや思いやられるはと覚悟して突入いたしました。
幸い一番酷いのが入り口だけでした、ヤレヤレです。
蜘蛛の巣だらけにはハレホレです、
秋のこの季節、蜘蛛にとっても子孫繁栄の大事な時ですから。

やがて穂谷に下りてまいりました、
もう一歩も歩けまへんと申すあなたなら、
迷うことなくここからバスにて帰りましょ。

まだまだ若いモンにゃ〜あ〜負けまへんと仰るあなたなら、
バス停からずうずいと三之宮神社へ、
六角型石灯籠 鎌倉時代
四角型石灯籠 室町時代
狛犬 桃山時代 お見逃し無く。


尊延寺

尊延寺への道を歩くと公園に穂谷遺跡の説明看板が、
はるかむかし縄文時代ですか・・・

尊延寺に入って旧道をクネクネ歩くと、
来雲寺 二基の十三仏 左手が慶長十六年(1611)
右手が永禄元年(1558)

いずれも阿弥陀の縁日十五日を造立日として、
念仏講のみなさんが造立したそうです。
今なら差し詰め「モー娘講」みたいなもんですか?だいぶ違いますけど!

ココまで来たなら「小嶋さんち」の
遍照寺跡の「阿弥陀三尊磨崖仏」南北朝時代 も訪ねたいのですが、
すいません今日はパスです。


JR長尾駅まで

後はJR長尾駅まで歩くだけでございます。
正直なところ尊延寺からJR長尾駅まではタダの道路です。
お奨めしません、
二回歩きましたから確かです、たぶん。

尊延寺からはバスに乗って帰るのがベスト、
枚方市駅、津田駅、長尾駅とよりどりみどりとなってますので、
好きなのを選びましょ、
帰る家はひとつなんすけどね、たぶん。


最後の御挨拶でございます

近鉄 生駒駅からJR長尾駅までの、極楽街道どうでしたでしょうか。
石仏好きには、まるで石仏の金太郎飴状態の極楽街道。
歩き好きには、関西最後の秘境地帯?

なお、石仏さんひとつひとつと事細かに御対面したい人は、
前半後半に分けて歩く事をお奨めいたします。

歩けば分かるこの道の味。
まるで五目中華麺を食べた様なバラエティーなる風情を御覧アレ。
穂谷