六地蔵
毛原長久寺の磨崖仏
毛原廃寺跡の六地蔵
つちんど墓地
027
毛原廃寺跡の六地蔵

八坂神社で一息いれて、
向かうは毛原廃寺跡の六地蔵
室町時代後期推定(山添村)
江戸中期(奈良県史7石造美術)
意見が分かれてているようですが、
青空の下で伸び伸びとしてる様です。

そのむかし、この地に広大なる寺院があったそうです、
出土した瓦は奈良時代後期のものと考えられるとか。

目の前にドカーンと当時の寺の姿が、
NHKのスペシャルTV放送ではありませんが、
私のカンピューターグラフィックによって再現されましたが、
みなさんはどうでしょうか、再現されましたでしょうか。

笠間街道からえっさえっさと上がって参りますと、
毛原長久寺に磨崖仏 正保三年(1646)
阿弥陀仏の種子の左右に、二十四体の地蔵がズラリと。

長久寺からゴルフ場に向かう道に、
忘れ去られたように六地蔵さんが 、
元文三年(1738)アンパンマンの様な丸顔がいいですね。

毛原廃寺跡から室生大野口へ
笠間街道ひとり旅
       咲くのは
石仏
はあ〜るば〜る来たぜ〜
「函館」ではなっくって、「笠間街道」に。


名張からバスにてやって来ました毛原神社前に、
目一杯私ひとりっきりです。

祭日なんですけど、
運ちゃんによると、まったく客はおりまへんとかです。
紅葉の時におるかな〜、

なんと、のどかでありませんか。
今日は室生大野口までのんびりと歩く予定ですが、
あいかわらずの過密スケジュールで
のんびり出来るのかは怪しいのですが、

始めての石仏に、
始めての道に出逢う時はいつもワクワク心ですね。
下笠間阿弥陀磨崖仏

てくてく下笠間に歩けば、
すっかり股旅気分です。

そう木枯らし紋次郎の世界へと、
足を進める程に目の前の山々も
いつしか次々姿形を変えて。

そうこうしてるうちに、
下笠間阿弥陀磨崖仏 永仁二年(1294)
ここでお茶でも飲んで、
仰ぎ見る美しい姿が眩しゅうございます。

さて、ここからエンジンを一気に蒸かして、
下笠間に上笠間と駆け抜けて笠間川岸に、
上笠間阿弥陀磨崖仏 天文三年(1534)
左右の種子と共に阿弥陀三尊を。


つちんど墓地

そして、いよいよつちんど墓地に着きました、
阿弥陀三尊 永仁六年(1298)と
笠塔婆が二基 永仁七年(1299)

これが噂のつちんどさんですか、
まるでニョーヨークのマンハッタンにそびえ立つ高層ビル街の如く、
なかなかお目にかかることが出来ない風情ではございませんか、
つちんど宇宙ですね。

小原からは、
垂れ桜の極楽寺を通っての道にて染田へと。

天神社のお隣の十輪寺には、線刻の石仏が二体ありましたが、
お話どうり磨滅が激しく、
まったく何がなんやら私にはわかりませんでした。

阿弥陀三尊仏と如来像に二体の鎌倉後期推定とか、
もったいなやです。

もう傾きかけつつある陽の影になって、
よけと分かりまへん。

染田の地蔵・十王石仏

これが、染田の地蔵・十王石仏
今では整理整頓が行き届いた状態になって、
とても良く一体一体が見れていいんですが、

でも、やっぱし前の
あのゴチャゴチャした感じのが良いですよね、
きっとみなさんもそう想いかと。

この時はもう影になってしまった、
写真しかないのが残念です。



正式名称を穴薬師と呼ぶそうです、
当初は地蔵二尊の石龕物に、
十王像はその周りに配列されたものとか。

年月と自然の中で、
位置関係も変わったり、
お供が増えたりして、
こうなったんですね。

そして台風七号で、
こんな〜なりましたけど、
つうわけですか。

木々は根こそぎ状態だったんでしょうか。
もったいない限りです。

きっと十王石仏も
「古い奴だとお思いでしょうが、
前の方が涼しいし、雨風もしのげるし、前の方が良い」
と仰ってる事でしょう。

なお地蔵は、右手に錫杖を持たない
与願印の古い形式ですが、
作風は室町時代の形式とか。
向渕の穴薬師

謎が謎を呼んで、
ここから南下、南下して
向渕の穴薬師 建長六年(1254)

めずらし八角形をしてます
石材に三体地蔵が。

この豪快なる地蔵様の迫力に、
「ええがな、ええがな」と、
越後屋のワル親爺のように叫んでしまいました、
ご免なさいまし。


飯降の磨崖仏(石薬師)

ここから東へ上がって行けば、
飯降の磨崖仏(石薬師)火災にあったそうで、
見るも無惨ではありますが、

ほんのかすかではありますが、奈良時代前期の
白鳳時代に触れられるなんて感激です。

しかし、もう少しまともなら国宝級でしょうか、
それとも、石造遺物は無視でしょうか、
お上のやることはいつの時代でも
理解できまへんね。


後はとっぷりと暮れた道を、
室生大野口まで、帰るだけでございます。
いささか長い旅路ではございましたが、
いつまでも記憶に残る旅路になりました。
前に戻ります〜   石仏の辻    次へ参ります〜

参考文献

奈良県史 7石造美術
関西石仏めぐり 清水俊明著
下笠間阿弥陀磨崖仏
上笠間阿弥陀磨崖仏
昔の染田の地蔵・十王石仏
現代の染田の地蔵・十王石仏
向渕の穴薬師