裏当尾の旅  その三
おしまれつつもナミダ涙の最終回
008
岩船寺墓地六地蔵石龕仏

はあ〜るば〜る来たぜ〜 「函館」 ではなっくって、
岩船寺墓地六地蔵石龕仏に。

たしかに裏当尾の旅に入れるのには、
ちとメジャーやないのと突っ込まれても、
いたしかたがないかもしれませんが。
当尾の観光コースにはあまり?
入ってないようですから紹介を。

みなさんはもう見られましたか、
岩船寺からスグそこなんですが。

私には、春の野に咲くすみれの様な感じがしますが、
ひっそりと静かに道の脇で、みなさんのお越しを待っておられます。
そんな姿がわたしは好きなんです。

四季によって添えられる花々と
一緒になってる 岩船寺墓地六地蔵石龕仏 を見るだけでも何回でも来たくなります。

六地蔵   当尾の石仏より:
死者の霊が六道 (地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・天上) に迷い苦しむことのないように、
それぞれの道に地蔵菩薩が救いの手をさしのべてくれる。

これで安心してあの世に行けますね。
船地蔵石龕仏

岩船寺から岩船寺墓地へ向かう道の途中を左に入って、
しばらく歩き左手に下りの道を行くと
岩船地蔵石龕仏 南北朝時代

これこそ人知れず、
めったに人も来ないような場所でお供をつれておられます、
頭塔の跡であろうとか。

とても狭い場所なんですが、
むかしむかし、ここに頭塔が、あったんだ〜と想うあなたは、
二度と石仏の世界からは抜け出ることが出来ない、
宇宙一のしあわせ者ですね。

せっかく下った道を元に戻ってそのまま進めば観音寺跡に、
六字名号板碑 永禄七年 (1564) と笠塔婆 室町時代
と多くの石仏がお出迎えでございます。

それにしても当尾はどこもかしこも石仏だらけです、
まさしく石仏の金太郎飴状態と申しても、
差しつかえござりませんでしょう、たぶん。
水呑み地蔵

ようやく水呑み地蔵 鎌倉 に辿り着きました、
けっこう探しました。

バス停浄瑠璃寺前から
浄瑠璃寺へ向かう道の途中を左手に、
ずうず〜ずう〜と参りますと御対面です。

火災でおいたわしや状態ですけど、
日本の味、おかんの味であるオムスビ型が豪快であります。
ドスコイ ドスコイと声が聞こえそうですね。

以前は赤門跡と呼ばれる
この場所には茶屋があったそうで、
ここからの眺めはすっかり山中気分でございます。
今もお休み所としてお奨めです。
大門阿弥陀磨崖仏

そして最後に大門阿弥陀磨崖仏だ!
オイオイなんで、裏当尾に出てくんのと言う声も、
もっともでございますが。

なんとなんと、念願の間近まで行けることが出来ましたから、
さっそくレポートでございます。

まずはいつもの様に向こうに
大門阿弥陀磨崖仏が見えてますが、
うむ、うむ、まわりが綺麗に刈ってある様です。

これはチャンスかもと、
ひょっとして、ひょっとするかもという思いが、
頭の中にグルグルと、
もう体は動いてましたということです。

今ある道をそのまま下り、
右手にある畑道を谷に沿って上がるんですが、
水田跡に道がありました、ありました。
当たりです。

あとは大門一直線です。
アポロ十一号で月面に第一歩を印した、
アームストロング宇宙飛行士と
同じ気分にひったったのでございます。

石仏好きにはこの気持ちはわかりますよね!
こうして見ますと、
けっこう近くまで水田があったことがわかったんですけど、
稲穂が実るバックに大門阿弥陀磨崖仏が
見えてた時代もあった様です。

制作時期は奈良前期から鎌倉中期よりどりみどりとかです。
清水俊明氏によると 「その重厚な迫力ある作風は、
岩船寺本尊天慶九年 (946) 頃の作風に通じ、
この地方最古の磨崖仏である」

地元の人は「大日如来」と呼んでるそうです。
あとがき

浄瑠璃寺から帰られるみなさんは、バスかと思いますが、
元気者はぜひ西小から、山道を通っての中川町へそして青山住宅へ、
奈良は目前でございます。

西小からの上梅谷への道も、なかなかの里山気分が爆発です。
夕刻時の上梅谷から青山住宅への登り道の空が、
刻々変幻自在となって目の前に現れてくれます、くもってたらごめんなさい。


今回にてみなさんに愛され続けて、
三連作の裏当尾の旅もナミダ、涙の最終回です。

でも、でもネタが無くなったらまた再開なんて事も、
今から考えております、チャッカリ者のわたくしでございます。
その時のキャッチコピーは「リターンズ 裏当尾の旅」これですね、ハイ。


あとがきのあとがき


今では 大門阿弥陀磨崖仏に行くにも道が出来て楽に下まで行けます。
当尾のみなさんありがとうございます。

裏当尾の旅はどうでしたでしょうか。石仏に裏も表もないんですが、
ちまたの観光コース、ハイキングコース には、
なかなか載っけてもらえない、石仏さんたちを紹介さしてもらいました。


参考文献
当尾の石仏  当尾を守る会
当尾の石仏めぐり  浄瑠璃寺・岩船寺の四季  中淳志著

重ね重ね上の文献にはお世話になりました。
そして二万五千分の一地図は  「柳生」 辻 尻枝

あとは、あなたが、歩いて、感じて、触れてください。
前に戻ります〜   石仏の辻    次へ参ります〜

観音寺跡
岩船地蔵石龕仏
大門阿弥陀磨崖仏