周産期医療・新生児医療の発展、障害児に対する早期発見・早期治療の概念、社会状況の変化など、小児のリハビリテーションに求められるものは日々変化しています。それらにお応えするためには専門のスタッフが必要です。当園では理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・音楽療法士がそれぞれの専門性を活かしてお子供の発達と親御さんの育児をサポートしています。基本スケジュールは月曜〜金曜の午前は入園児、月曜〜金曜の午後は外来です。
基本的な運動発達・日常生活動作に対するアプローチが主体となります。平常運動発達をベースにポイントとなる運動要素を出来る限り繰り返し経験させていきます。一人ひとりの能力の見極め、お子さんにとって適切な運動学習を促していきます。また、重症心身障害の場合は呼吸機能改善・リラクゼーションをベースに安定した体調と活動を促していきます。
誤解されがちですが、作業=手の活動ではありません。子供たちの欲求を感じ、一番大切な作業『遊ぶ』を中心にアプローチしています。姿勢の工夫・座位保持装置の配慮、おもちゃの工夫、笑顔と達成感を考えながら促していきます。遊びの次は食事・お着替え・排泄など生活の自立方法をアプローチしていきます。
脳原性運動機能障害のお子さんだけでなく、軽度発達障害のお子さんのアプローチも行っています。十分ではありませんが感覚遊具を設置し感覚刺激を堪能できるよう工夫しています。それぞれのニーズに添えるように促していきます。
摂食・嚥下障害は、運動麻痺・感覚異常・こだわり・嗜好などその原因は重なり合っています。お子さんに合わせて「楽しい食事」を目標に口腔機能を促していきます。
言語障害の場合は、AAC(拡大・代替コミュニケーション)に含まれますが、サイン・ゼスチャー・写真・絵カードなどの使用や、インリアル・TEACCHといったアプローチも取り入れながら、コミュニケーションを取ることの楽しさを味わってもらう事を最大の目標に促していきます。
現在は入園児さんと通園児さんにしています。楽器の音色や歌・リズムに対する反応を観察、楽器や音楽を使って一緒に楽しみながら遊ぶ中で、自発的な動きやコミュニケーション能力の向上を目標にしています。子供たちの「音を聴きたい」「楽器に触りたい」「一緒やりたい」などの気持ちや意欲を大切にし、音・音楽を通して色々なことを表現してもらえるように努力しています。
また、月に一回、奈良市音楽療法推進室からの派遣音楽療法士とともに、『エントランス・コンサート』を行っています。誰でも気軽に参加できます。季節の歌やリクエスト曲を歌ったり、楽器を演奏したりしています。