ちょっと考えてみる。
 どうして、コイツがいいのかな?

 ちょっと、よく考えてみる。
 どうして、いつも、一緒がいいのかな?

 もっともっと、よく考えてみる。
 どうして、二人でいると、安心するのかな?

 ずっとずっと、考えてみた。
 答えは、案外簡単で。

 すべて、同じ答えになっちゃうから。
 なんか、恥ずかしいけど、それが本当。


 分かっちゃったら大変で。もう、もう、なんかもう、めちゃくちゃ幸せ。






スキ∞







―何が、こんなにいいのかな…?

 ゆっくりゆっくり、見てみた。

 だって顔も冴えないじゃん?あんなまさに、脇役―!って感じ?
 劉鳳や、あのタマ使いの方が、めっちゃいーじゃん?

 がっちりしてるわけでもないし。
 ぎゅって抱きしめられても、クーガーみたいにすっぽりってわけにはいかないじゃん?

 背だって、オレより低いくらいだし。
 頼りがいあるーって、口が裂けても言えないかも…だし。



 変なの。こんなに、めちゃフツーなのに。
 なんで、こんなに好きなんだろ?
 へーんなの、わけわかんねーや。
 ドキドキしてしまう、自分が、なんかイヤ。
 こんなに、ふつーのヤツなのに。


 こんなに、自分が好きになっちゃってるなんて、どうかしてる。
 


 けど、けど。



 そんな状態、別に嫌いじゃないのが、なんか、なんかムカツク。
 こーんなに、悩んでるのに…。
 ノーテンキに、眠ってる、コイツが、なんかムカツク。


だから。


 ちょっと、ぎゅむって、悪戯してみた。
 鼻をつまんでみた。
 どーするんだろう?とか思って。

 あれれ?顔が赤くなってきてる。おもしろいのー。
 苦しそう?うわ、ちょー、オモシロイ!!
 なんか、また好きになってきた。



だからだから。



 こんなことで、すぐに幸せになれちゃうお手軽さが、またしてもムカツイたから。
 こーんな自分になっちゃったのは、誰のせい?


―それは、目の前の、オトコのせい!


だからだから、だから。

 責任取れよな、お前のせーだかんな!


 今度は、ぽかぽかと、あいつのオナカを叩いてみようとした、けど。
 だけど、オレをぎゅっって抱きしめるあいつの腕がジャマで、ぽかぽかできない。
 もうもう、なんか……



「なーに、さっきから暴れてんの、カズマ君?」
「…………!!!」



 声が聞こえたから、びっくりして顔を上げてみたら、ばっちり目を覚ました…君島が。いた。


「きききっきっっ君島ぁ!?いいいいいつから!?」

 寝てるとばかりに思ってたのに、なんで起きてるわけ!?あまりに動転して、言葉になっていない気がするけど、きになんてしてられない。
 にやにやーっと笑う君島が、なんか企んでるみたいで、ぐぅぅっっと身構えてしまう。

「さぁて、いつからでしょう?…っていうか、あれだけちょっかいかけられたら、寝てるモノも起きちまうぞ?」

 呆れた声が、少し悔しいけれど。
 でも、なんだか、さっきよりずっとずっと、嬉しい…って思っちゃうのはどうしてかなぁ。
 さっきと、今と。違うところはなんでしょう?
 なぞなぞ。…でも、だめだめー。
 オレ、考えるの得意じゃないし。でも、このままは、ヤナ感じ。

 ぷぷぷっっと笑う声がまたしても聞こえてきて、ムっっと上目遣いで君島を見る。…笑ってるし。しかも、しかもーーー!!
 なんか、すっげー優しい目でオレのこと、見てるし。
 ドキドキドキ、するじゃんっ!!


「お前、百面相しっぱなし」
「…うるさい!」


 もう、これ以上ブザマな自分を見せるのは、プライドが許せないから。
 君島の腕から、するっと抜け出してやる。
 君島もふいをつかれた感じだったためか、抜け出すのも、結構楽だった。
 それから、ぷいって君島に背中を向けてやる。


「カズマくーん?怒っちゃった?」

 甘ったるい、君島の声が聞こえる。笑いをこらえているのが感じ取れるけど、でもすごく優しい感じで。自分の中の、甘えん坊な部分が起き出してくるけれど、でも、必死で押さえる。


 なんとなく、負けてらんないって感じ。
 何に?って言われると、困るけど。


 でもでも…

 君島の腕から抜けたのは、自分からだったけど、なんか寒いなあって思う。
だけど…今さら、戻りにくい。

「…怒ってなんか…ねーもん」
 ぶすっと、それだけ答えて。
 そしたら、ぎゅっっと、後ろから抱きしめられた。

 手が、裸の胸に、回ってきて。すっげーあったかくて。
 背中が、君島の胸に包まれて、すごくすごく安心できて。


 なんだか、涙が出てきそうな感じ。


 弱くなっちゃっていいのかな?
 こんなに、弱くていいのかな?
 アルター暴走しちゃわないのかな?とか、もうごちゃごちゃになってしまうけど。



「カズマ」

 そう、低い声で、ゆっくりと呼ばれて。
 ぴくんっと体が反応してしまう。
 素直に、素直に、反応してしまう、心と体。

 素直になりすぎて、君島の顔が見たくなって、ごそごそと君島の腕の中でホウコウテンカン。
 結局、同じ体勢。寝てるか、座ってるかの違い。君島の腕は、自分の背中に回っている。


 君島の顔が間近に見えて、少し幸せになったから、はにゃーっと笑顔になる。
 すると、君島が。


「そんな風に、笑うカズマの顔が可愛くて好きだよ」


 なんていうから、恥ずかしくなって。
 ちょっと上目遣いで、睨み付ける。



 そしたら、今度は


「そんな風に、拗ねてるカズマの顔も、可愛いよ」


 っていう。

 だから、なんだか、すごく泣きたくなってしまって、顔が歪んでしまう。
 不細工だなって、思って哀しくなってしまったら


「そんな風に、泣く、お前も、好きだよ?」


 そういって。

 オレの頭を抱えて、ぎゅぅっと自分の胸に抱きしめてくれる。
 苦しいぞっと抗議するけど、実のところ、全然イヤじゃない。



「お前の、表情、全部好きだよ」

 泣き顔も、拗ねた顔も、哀しそうな顔も、辛そうな顔も、笑った顔も、幸せそうな顔も。

 すべて、オレのモノにしていい?



なんて。
なんて、聞くから。



「バカじゃねーの?」

 って、笑って答えた。

 そしたら、いきなりベッドに押し倒されて。
 真剣な顔で、見下ろされて。
 少し、びっくりした。


「オレ、独占欲、強いからさ。」


 突然君島の口から飛び出した、言葉。


「お前の全部の表情、オレのモノでないと、許せねーんだ」


 そういうから。
 もう一度、笑ってゆってやった。


「バカじゃねー?」


 さっきと同じセリフ。
 だけど、今回はオマケ付き。

 君島の首に腕を巻き付けて、ちゅって、唇に口づけてアゲル。

 あったかい唇の感覚が、安心できて、素直になれる。
 二人でいたいな、と思える瞬間。


「独占欲も何も、ねーよ?」


 そう、オレは答える。
 だって、だって。



 君島だから。
 目の前にいるのが、君島だから。こんなに勝手に、自分の中から表情が溢れてくる。



 寂しいときは、あいつを呼ぶ。
 必ず来てくれるって、分かってるから。だから、素直に寂しい表情ができる。
 来てくれないなら、寂しいって思っても、表情に出しても無意味じゃん。
 あいつは、ぜったい、来てくれるから。
 知ってるから、呼ぶ。寂しいかもって、表情を見せる。

 嬉しいことがあったら、アイツに自慢して。
 絶対、一緒に笑ってくれるって分かってるから。だから、素直に笑える。
 「こんなことがあったんだ、すげーだろ?」
 そういえば、きっと、よかったな、って一緒に笑ってくれるって、知ってるから、アイツに、自慢する。


 自分の、喜怒哀楽は、全部アナタに一番に見せるよ。
 全部、アゲルよ?

 


「オレの表情は、全部、君島のモンじゃん」




 全部を、受け止めてくれる、その包容力が好き。
 話を聞いてくれるアナタが好き。

 大好き、スキスキ。


 オレのトリコになってる、君島が好き。
 もっと、もっとオレのこと、好きになってくれるンなら、全部アゲル。
 ずっと、ずっと、二人でいてくれるなら、何でもアゲル。

 それくらい、オレ、お前のこと好き。

 分かってないだろ?


 バカ君島。


 ほんとーに、好きなんだから。





 
「君島、オレのこと好き?」

 いっぱいキスしてくる、君島に聞いてみる。
 触れてくる唇が優しくて、そんなの聞かなくても分かるけど。
 でも、やっぱり気になるから。
 だって、こんなにオレが君島好きなのに、オレと同じくらい、オレのこと好きでいてくれないと、ヤダから。

 君島の指が、オレの頬を捕まえて、逃げられないように束縛する。
 少し乱暴にオレの唇にキスをして。舌を絡めて、刺激して。
 こんなに、弱いところを君島に見せちゃってるんだって…自覚してるヒマもないくらいに、翻弄されて。

「きみしまぁ、オレのこと好き?」

 唇が、離れて。
 うまく舌が回らないまま、名前を呼ぶ。

 耳元に、君島の唇が寄せられる。ふっと、温かい息がかけられて。
それと共に、小さな低い声で、君島の声がつづられる。


「好きだよ、…強く飛ぼうとしてる、お前がキレイで、好きだよ」


 そういう君島の瞳が、じっとオレを見つめていて。
 でも、オレはその答えが、なんかヤだったから。


「オレが…飛んでったら。君島の傍に、いれねーよ?」
 ―それでもいいのか?


 首を傾げて、聞いて。
 そのオレの言葉に、君島は少し驚いた表情をしたけれど、小さく笑って、オレの耳元でもっと小さな声で囁いた。


―自由なカズマも好きだけれど


 ――――オレでいっぱいの、カズマが一番好きだよ



「なら…オレをお前でいっぱいにしたいなら。」


 確信犯だなって、思いながら。君島に、いう。


「ずっと、オレの傍にいてなきゃ、ダメ、だぞ?」


 そういって、にっこり、君島が好きだといってくれた笑顔を見せて。
 君島は、オレに、優しいキスをしてくれた。





 好き、好き。
 こんなに、好き。
 顔も冴えないし、アルター遣いじゃないし、はっきりいって鈍感だし。

 でも。
 こんなに素直でいられる。安心できる。
 傍に、君島がいてくれてるから、今の自分がある。

 そんな、今が好き。
 素直に笑える自分が、好き。

 だから、お前のスキな、カズマでいるためには、お前がいつも傍にいてくれなきゃ困る。いっぱい、いっぱい、見せてアゲルから。
 一番に、ね。


 だから、傍にいて。















 君島が、いないと。

 笑えないよ。

 どうしよう?


 こんなに、スキ。
 大好き、だから。


 まだまだいっぱい、いろんなこと、伝えたいよ?
 オレ、笑いたいよ。
 泣きたいよ?

 
 オレの全部、オレの喜怒哀楽。
 全部全部、あげるってゆったじゃん?

 かわりに、そばにいてって、ゆったじゃん?


 約束したじゃん。






―――――――――――――――― 起きろよ、君島





 キドアイラク、はオレのパワーだよ?
 スキスキスキ、大好きのパワー。

 あげる、いっぱい、いっぱい、あるから。
 無限のパワー。
 アナタだけに、あげるパワーなんだから。





 目を閉じたまま。動かない、アナタに。
 





COMMENT:申し訳ないくらいに、意味不明な文。初めてカズくんサイドの小説を書いたような気がします。おもいっきり別人になっていますね、誰ですか、このカズくんは・・・カズくんは君島がスキスキーってのをハルカちゃんからリクでもらったんですけど、全然ダメダメだす。しゅん。
本当はハッピーエンドにしたかたんですけど・・・今はまだ(涙)次のは、バカップルを書きたいです☆
馬に蹴られて死んでしまえってくらいのバカップルを!!
ところで、イメージ曲は一応、aikoのpower of loveですが、暗くなったので、やめました(爆)∞ってのと、スキって言葉が入れたかったので、そのまま繋げてみた。オイオイ。