中央アルプス縦走
2008年8/5〜7日
宝剣岳(2931m)檜尾岳(2728m)熊沢岳(2778m)東川岳(2671)空木岳(2864m)
空木岳山頂(2864m)から、左奥に八ガ岳・南アルプス・雲の乗っている富士山
8/5日 菅の台バスセンターからバスでしらび平らへ。バスとロープウエイセットの料金は¥2100です。以前、ロープウエイに乗ったときは長蛇の列だったのですが、今日は15分くらいの待ち時間で乗れました。 千畳敷ではやはり人が多く、宝剣岳をバックに写真を撮ったりしています。私はなぜか宝剣岳の写真を撮らなかったのです。人に圧倒されたのかきっとボヤッとしていたのですね。歩き出したらなんか気分が悪い、朝から5時間も車に乗ってロープウエイで一気に2600mまで上ったせいかもしれません。今日は宝剣山荘までなのでお花を楽しみながらいきます。 極楽平から千畳敷 宝剣山荘 お花は盛りを過ぎたようですが、シナノキンバイやハクサンイチゲ、ヨウバシオガマなど綺麗に咲いています。 8/6日 宝剣岳→檜尾岳→熊沢岳→東川岳→木曽殿山荘 5:25分宝剣山荘を出ます。昨夜雷とともに降った雨は上っていましたがガスで視界が悪い中を宝剣岳を越えていきます。岩場の通過でガスッていたら恐怖感をあおられるような気がして緊張します。ゆっくりと慎重に進みます。 この男性は単独で、天候が悪く滑りそうなので宝剣をやめようかと迷っていたらしく、私達が行くというと後を着いてきたのです。 右に三ノ沢岳と左方向はこれから行く檜尾岳、熊沢岳方面 宝剣岳の岩場を通過して、気持ちの良い稜線です。ガスも晴れてきてやっと一息、三ノ沢岳が大きく見えています。 たとえツメクサだけでも、アルプスの稜線で見る山とお花の風景は最高なんです。 濁沢大峰 檜尾岳への稜線 檜尾岳山頂から左に避難小屋 濁沢大峰からアップダウンを繰り返しながら行きます。時々ガスが上ってきて視界が悪くなったりしますが、空木岳や南駒ガ岳も望めるようになって来ました。 これから登る熊沢岳を眺める 稜線で見かけた可愛いイワヒバリ 熊沢岳への登りや岩場もあったりで、けっこうしんどかった。ふと見るとホツツジが咲く草むらの中に可愛い小鳥を見かけた。カメラを向けても一心に草をついばんでいた。心が和む可愛い小鳥だった。 ガスったり時々晴れ間が見えたりの天気だった。熊沢岳を過ぎてから 「暑いね〜」と言いながら休憩をして歩き出し、5分くらいしかたっていないのにポツポツと雨が降り出してきた。どうしようかと言っているうちに、本降りになってきたので慌てて雨具の上下を着る。雷も鳴ってきてどしゃ降りです。稜線を歩くのは怖いので、ハイマツ帯をトラバースしていたら泥水が滝のように流れてきた。30分くらいすると小降りになってホットします。木曽殿山荘も近いので東川岳では写真を写して通過です。 熊沢岳 東川岳 小屋で夕食が終わり6時半頃、落雷に遭ったという方がヨレヨレになって辿り着いた。2人で檜尾岳の手前の稜線で落雷に遭って、相手の方は亡くなったという。気丈にも5時間近く水も持たず手ぶらで歩いてきたのです。知らせなければの思いで歩いてきたのでしょう。直接話を聞いた私達もショックでした。宿泊した登山客もショックで静まり返っていました。小屋の方は警察や家族の方に連絡を取ったりで忙しく予定より30分早い消灯にしますといった。 8/7日 空木岳→池山尾根→菅の台 空木岳への登り 朝5:30分小屋を出発。昨日の雷がうそのように快晴で、小屋の周りをヘリが旋回していた。空木岳への登りははるかに岩峰が連なっている。いくつもピークのようなところがあって、もう山頂かと思ってヤレヤレと思ったらまだまだで第一ピークと書いてある。また少し下って岩場を登らなければならない。 昨日歩いてきた熊沢岳方面 これがピークのようです。岩場をひと登りしなければなりません。昨日歩いた稜線もきれいに見えています。南アルプス、富士山、御岳山うっすらと焼岳も見えています。去年ここを歩いたときは雨で何も見えず、ただ岩場を歩いただけだったので、今日の素晴らしい展望に大感激です。 空木岳山頂からの眺め 池山尾根 7:20分私達と同じ時間に山頂にいた人たちは、木曽殿山荘に宿泊した人が多かったようです。小屋の人の説明で、下山の池山尾根は空木平ではなく左側(稜線)を行ってくださいと言っていた。空木平に未練もありますが、花の盛りも過ぎたことでしょうし、こんなに良い天気なら稜線がいいだろうと駒峰ヒュッテから左に下る。振り返って見ると、あれほど岩峰を乗り越えて辿り着いた山頂なのに、池山尾根から見る空木岳はハイマツの緑でやさしい山容をしていた。 池山尾根分岐から山頂を見る タカウチ場から20分ほど下ると林道に出会う。携帯の通じる山頂からと池山の分岐から、予約しておいたタクシーで菅の台まで戻ります。今日は創作料理の美味しい民宿で、ゆっくりと疲れをとります。 |