高島トレイル 

2011年5月3日〜5日

 愛発越から水坂峠まで

びわ湖高島観光協会主催の、「ソロテントで花のハーフスルー」に参加しました。
基本的には、自分でテント装備を持って歩くことのようですが、いたれりつくせりのサポート付きなので、ほとんどの人が日帰りの装備で歩きます。スタッフ以外では2人がフル装備で歩いていましたね。


5月3日:愛発越――乗鞍岳――黒河峠(テン泊)

 5月3日:マキノ駅集合、10:03分のバスで採石場登山口へ。Lの挨拶のあと軽く体操をして登り始めます。ザラザラと滑りやすい急な登りを上がると、キンキマメザクラやイカリソウが出迎えてくれます。いつもは個人で行ったり数人で歩くのでお花の写真も好きなように写せるのですが、20人からの団体だと思うようにいかないのでちょっとストレスですお。お天気は、暑くも寒くもないのですが、晴れているのに黄砂のせいか霞んでいます。

                    
                        キンキマメザクラ               イワナシ

                      

 このあたりは芽吹いたブナの林にまだ残雪があった。緩やかな歩きやすい道が多く、今日は工程も短く休憩をたくさん取りながらなので、偶然にも同行することになった山友とのお喋りを楽しみながらのんびりと歩く。

                      
                                芦原岳(840m)の山頂から、ランチをした電波塔方面

 今日は荷物を背中に重たいものを入れたザックを背負い、シュラフとかマットなどl軽い物は25gのザックに入れて手に提げての集合だったので、最寄りの駅まで少しでも軽くと思い、今日のお昼の弁当は京都の駅構内にあるお弁当屋さんで買った。650円の小さな弁当だったがとても美味しかった

                 
                                          野坂岳岩籠方面

                  
  5月4日:黒河峠――三国山――赤坂山――大谷山――抜土(テン場)

 テン場を6時に出発です。
今日は快晴のいいお天気です。予定していた河内谷林道は雪が多くて車が入れないらしく、福井県側から粟柄谷林道を抜土まで入ってくれるそうです。ほんとうに、ここまでしてもらって良いのかと思うほどのサポートです。そんなわけで、今日も歩行距離が短くなっています。Lの方はトレイル上にある、余計なテープや道を塞いでいる木の枝などを切ったり、整備をしながら歩くので何度も立ち止まったりします。休憩も多く、歩くペースを乱されたような気がして、だらけて疲れを感じます。

       
                  抜土のテント場                         黒河峠から登り始めて北東の眺め
 
                   
                   ショウジョウバカマ             ミヤマカタバミ            ジロボウエンゴグサ
          

 
Lの方が今日は赤坂山・三国山と、トレイル上のハイライトの様な所を歩きます、と言っていた。赤坂山も三国山も何回か登っているので、特に思いを寄せるところでもないですが、確かに尾根歩きの多いいトレイルでは日帰り登山で訪れる人の多い人気の山なのです。

   
     ツノハシバミ(大塚の頭で)       三国山山頂                           明王ノ禿
                       
 明王ノ禿で、途中で採ってきたクロモジやタムシバのお茶を入れてくれた。タムシバもクロモジもお茶に出来るとは初めて知った。沸騰させるとカモミールのような香りがふわっと来て幸せな気分です。味はわからなかったが風の冷たい山頂では、暖かい飲み物に元気ずけられます。

   
          大谷山(813.9m)                    赤坂山(823.8m)                    赤坂山へ

 今日は、私達は最後尾について歩いたので、結構気ままに写真を撮ったりして歩いたが、とにかくスローペースだったので、遅れることはなかった。

        
                   イワウチワ                     カタクリとイワウチワ               スミレサイシン
                                 
 早い時間(4時前)にテン場へ降りてきた。思い思いの場所にテントを張って夜露に濡れたテントを乾かしたり荷物の整理をしながら過ごす。サポートの車が来ていたのですぐにビールを飲む人や、タムシバ茶を飲んだりとそれぞれです。
私はテン場の向かい側の山肌に、イワウチワが群生していたので写真を撮りにいった。


               5月5日:近江坂――大御影山ー―三重嶽ー―武奈ケ嶽ー―水坂峠

 今日は10時間くらい歩くロングコースなので5時30分出発。3時過ぎに起きた人たちもいて、物音で目が覚めた。出発までに2時間以上もあるのに早すぎるゎ〜〜!
 山中にテントを張るなら、もう少し先まで行ってバランスの良い所でテントを張ったらいいけど、サポートをしてもらってのテン泊なので、車の入ってこれる所に限られてしまう。自力でテン泊出来ないのだから仕方がないとブツブツ言っても始まらない… お湯を沸かして、暖かいスープとパンで朝食をすませる。

     
                    大御影山登山口                             イワウチワの咲く緩やかな尾根

 抜土から大御影へは去年の同じ時期に歩いて、見覚えのある登山口です。この山域はほんとうにイワウチワが多いい。朝見ても昼にみてもカワイイ花です。



      
                     もうすぐ大御影山
                           大御影山山頂

 残雪の多いい尾根道を大御影山へ。このあたりは西側の斜面、北東の谷にも多くさんの雪が残っています。大御影の山頂はガスで視界がなく寒かった。去年来た時は山頂から近江坂へ戻りビラデスト今津に宿泊した。今日は福井県との県境を北西へ向かって行く。道はおおむね緩やかですが残雪が多く分かりにくいように思う。大日尾根へはブナ林ロードになっていて、芽吹きが始まればどんなにか素晴らしいだろうと思いを馳せる。大日尾根から北へは、ブナの原生林、ブナの大木と地図に書いてあり、いつかは行ってみたいなと思う。

   
 
                  バイケ7ソウ                                         大日尾根

 大峰の雰囲気に似たところもあります。植林は見当たりません。見える所はすべて自然林のようです。福井県との県境を歩いています。出来ることなら数人で、豊かなこの大自然の中をゆっくりと歩いてみたいです。

             
              三重嶽への分岐           北へ古道近江坂                  武奈ケ嶽山頂

 緩やかなブナ林の広い尾根を大日尾根まできました。ここから南へ三重嶽、武奈ケ嶽を通って終点の水坂峠です。まだまだ長いです。あまり変化のない道なので楽ですが緊張感もなく、列を乱さないように歩くので疲れます。20人からの団体で10時間も歩くなんて初めてです。 

   
         池もいくつかありました                          武奈ケ嶽                 日当たりのよい尾根にも残雪が

 緩やかな尾根歩きばかりと思ってましたが、889・887・843とピークを通ってます。あまり長いのでマヒしているようです。
小さな池もいくつかありました.
30年前に登ったことのあるというスタッフの方が、このあたりは藪で歩けなかった言っていた。

    
             平たい所が多かった                                   南側、高島市方面

                       
                                 最後の休憩

 長いコースももうすぐ終わりです。最後の休憩、皆さんも疲れているようです。ひたすら尾根を下ります。ズルズルと滑る急坂を、早いペースで下って行くので、遅れる人もいました。もう少しゆっくり歩いても良いのになと思いながら、膝を心配しながらついて行った。下山口の水坂峠近くに赤いヤブ椿が咲いていた 日差しに映える新緑やヤブ椿の赤い花に、疲れた身体が癒されていくようでした。

               好天に恵まれた3日間を、自然の中で過ごせたことに感謝します。お世話になった方々ありがとうございました。

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