修験業山(1,094m・栗ノ木岳(1,66m)

山行日:2009/3/15
天候: 参加メンバー:奈良山友会11名

 コース:川上八幡神社900――栗ノ木岳分岐1050―高宮1115――修験業山1133
        
―高宮1148/1215――栗ノ木岳1304――若宮峠1340――八幡神社P1505


                               今日は、所属する山岳会の山行に参加して、三重県美杉村の奥深く、山岳信仰の山として親しまれているという「修験業山〜栗木岳」を縦走します。
 前日とその前の2日間は雨模様の寒い日でした。夜、金剛山のliveカメラで見ると国見城跡は雪で白く、ひょっとすると雪が見られるかも…

予報通り当日は朝から青空で、集合場所の桜井駅に集まったメンバーの表情は皆さん明るい。3台の車に分乗して曽爾方面へ車を走らせます。近畿最古を偲ばせるという両側に並んだ苔むした灯篭、その奥にある川上八幡神社の駐車場、トイレ有に9時前に着きました。身支度を整え恒例のジャンケン(山行記録を書く)を済ませてから鳥居を通って社務所左側から橋を渡り白山谷沿いに歩きます。
 広い駐車場のある川上山若宮八幡神社
 
まだ冷たそうな澄んだ水は滝になったりして、音をたてて流れ落ちています。日差しの入らない北側の谷は空気も冷たく身が引き締まります。何回か谷を渡り堰堤の所を左に渡りもう一度渡り返します。
940分沢を離れ植林の中のジグザグの急登を上ります。このあたりからうっすらと雪が積もっています。まだ急登を上がり始めてから10分も経たないのに後の方から「休憩〜〜!」の声がかかり小休止。1005分小尾根に取り付くと風が当たって寒い。両側にシャクナゲとアセビ、急登の尾根をしばらく行くと西側の展望が開け曽爾方面の山が見えます。1050分大きなブナの木のある栗の木岳の分岐。このあたりになると雪も510pくらいあり、降ったばかりの新品の雪で、靴の底でキュッキュッと鳴って気持ちがいい。高宮付近の樹氷が青空に映えてとても美しいのに、残念ながらカメラのバッテリーがないよくある事なのですが…。

 石の鳥居が建つ高宮からは見晴らしが良く、大洞山、尼ガ岳、古光山、倶留尊山など見えます。ここは風も無く暖かくて気持ちがいいので、先に修験業山へ行ってきてから高宮でランチにしましょうとなりました。修験業山へはブナやリョウブなどの自然林の快適な道です。

20分ほどで山頂に着きましたが、こちらは見晴らしもなく風があって寒いので、記念写真を撮って高宮へ戻ります。高宮でゆっくりとランチ。日差しを浴びて山を眺めながらのひと時、食後にLから頂いたイチゴの甘酸っぱい爽やかな香りが口いっぱいに広がりました。



                                                高宮の鳥居

            
                 修験業山頂                         ブナやリョウブの自然林
 

 栗ノ木岳の分岐まで戻り、尾根を東へいくつかのコブを越えていきます。こちら側は雪もほとんど無く、少し残った雪の上にバイケソウが、柔らかい春の陽を浴びて緑の新芽をニョキニョキと出しています。三角錐の栗ノ木岳の山頂はシャクナゲの木に囲まれていました。このあたりには、カタクリの花もあるようですがまだその面影もありません。

       
         急坂を下りる                 栗の木岳への尾根



登りも急でしたが、若宮峠への下りはもっと急に感じられました。落ち葉の堆積の上に雪が降り、溶けてフワフワドロドロ状態です。足を置くとズルズルッと滑り、木の枝につかまりながら次のつかまる木を目がけて下りる。

              
                                      局ガ岳

前方にだんだんと近づいてくる局ガ岳が素晴らしい。ゆっくり見たいが足元も見なくては。後の方は賑やか、「キャー」とか「もう少しゆっくり行って〜!」とか聞こえてきます。


    
  
              若宮峠から左へ                               分かりにくい道

 若宮峠は四辻になっていて、真っ直ぐ進めば局ガ岳方面へ、右へ下りれば飯高町へ私達は左へ下ります。山腹の石のゴロゴロした道を下り、右に急カーブして大宮谷に入ります。わかりにくい所もありましたが、テープをしっかりと見ておぼろげな踏跡を探しながら行く。
                   
                              風さん提供

 谷を右へ左へと、何度も渡渉を繰り返して「もういい加減に…」と思う頃、最後に沢を渡るとひょこんと駐車場に出たのにはビックリ!
思いがけない雪と青空にバリエーションルート、久し振りに楽しく良い山行ができました。
 


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