暑寒別岳縦走
箸別ルート登山口―ー暑寒別岳―ー南暑寒別岳―ー雨竜沼湿原―ー南暑寒荘
2006年7月10日 天候:晴れ、曇り、ガス、強風、雨
昨夜は民宿で、海の幸のごちそうをお腹いっぱい頂いた。天気予報では明日は晴れと曇りになっている。まずまずのお天気のようなので、下山口のタクシーを予約して早い目に就寝。4時ごろから東の海の方が紅くなり、きれいな朝焼けにお天気を期待して気分もウキウキだった。 民宿のご主人は町の職員で、観光課の仕事をしているという。2日ほど前に暑寒別岳を縦走してきたそうです。その主人に登山口まで送ってもらうことになり、山の様子などをを聞きながら登山口まで20分余りで着きました。 歩き出してすぐに虫の歓迎を受けた。いやな予感がする。民宿の主人の言葉を思い出す。「虫除けを持ってきましたか?」一応虫除けとネットは持ってきたけど、それにしてもすごく多い、たまらない。払っても払っても来るのでついにネットを被る。 足元には、ハクサンボウフウの白い花、オオバタチツボスミレの可憐な花が競って咲いている。 虫さえいなければルンルンの道なのに、写真でもと思いますが虫が多くて立ち止まることが出来ない。 箸別ルートの登山口 座って写真でも撮ろうとしょうものなら、虫の餌食にされてしまいそうなのです。 ![]() ![]() エゾツツジ トウゲブキ |
5合目くらいまでは緩やかな道で、これで山頂にいつ着くのだろうかと思うくらいダラダラ歩きが続く。樹林から出る頃からガスが出てきて風もある。晴れていれば日本海が見えるそうです。 山は天候が変わりやすいのか、朝は良く晴れていた。でも暑寒別岳の山頂付近に雲が掛かっていて、民宿の主人が「あの雲も取れるでしょう」と言ってくれていたのに。 7合目くらいから登りになる。だんだんと風も強くなり、斜面はミヤマキンポウゲ、エゾノハクサンイチゲ、マシケゲンゲ、エゾツツジ、エゾシオガマなどのお花畑ですが、お花を楽しむ余裕がありません。雨も降り出して来たので急いで雨具を着ける。 強風とガスで危険を感じ、ふと引き返すことが脳裏に浮かんだが、他のメンバーからはそれらしいコメントが何もなかった。お花畑を横目に、とにかく前に進んだ。 ![]() ![]() マシケゲンゲ(増毛山地の固有種) キクバクワガタ ガスと強風の中でとりあえずくシャッターをきった。花の100名山だけあって種類も花も多い。 何度でも書いてしまいますが、強風にはどうしようもない。御身が大事なです・・・! 記録のために写す |
暑寒別岳(1491,4m) オオバナノエンレイソウ
歩き始めて4時間20分ようやく着いた山頂はガスで何も見えない。
とにかくバンザイをしてみた。
岩影で風を除けて少し休憩をとり、南暑寒別岳に向かう。
サンカヨウ 南暑寒別岳(1296,3m)
暑寒別岳から南暑寒別までは、雪解けの歩きにくい道を2時間半あまりかかった。
こちら側は風も弱まり、民宿で作って頂いたおにぎりを食べてほっとする。そういえ
ば、朝は早いので、おにぎりにして頂けますかと聞いたら、500円負けてくれた。あ
れだけの御ちそうを食べて¥5,500とは安〜〜ぃ。
エゾカンゾウ、ハクサンチドリ、ヒメシャクナゲ、ワタスゲ、ミズバショウなど咲いていた。全体的には、これから咲く花もたくさんあるようです。 晴れていれば、尾瀬沼のような所だそうですがガスで景色が見えない。一方通行の木道をモクモクと歩いていて、半周行き過ぎた所で、間違っていることを教えていただき、戻ったので一周近く余計に歩いてしまいました。 もう少し標識を、親切に書いくれてればと思いますが、標識に頼るのが悪いのかも!ガスっている中を歩くときは充分注意をしなければと反省したしだい・・・! ![]() ![]() エゾカンゾウ ハクサンチドリ |
いくつもの池塘が点在する
ミズバショウも見ごろ
朝、歩き始めてから11時間、でもそれほど疲れを感じません。暑寒別岳山頂近くで
は緊張しましたが、全体に歩きやすい道で危険な所がなかったからだと思う。
コースタイム:登山口4:40―−5合目6:53―−7合目7:48―−増毛ルート合流8:45
暑寒別岳山頂9:00―−南暑寒別11:34―−湿原入り口13:00―−南」暑寒荘1546