弥山〜釈迦ケ岳・七面山
2009年6/26日〜28日
天候:26日晴れ・27日曇り時々晴れ・28日雨と風
メンバー:5名
コース1日目:トンネル西口―ー弥山ーー八経ケ岳―ー楊子の宿小屋
2日目:楊子の宿小屋―ー釈迦ケ岳―ー孔雀岳ーー楊子の宿小屋―ー七面山ーー楊子の宿小屋
3日目:楊子の宿小屋ーー八経ケ岳―ー弥山―ートンネル西口
大好きな大峰のルート、弥山から釈迦ケ岳です。初日は爽やかな好天で、咲きはじめたシロヤシオのトンネルに緑に染まった山々を写真を撮りながらのんびりと歩きます。シャクナゲはほとんど終わっていましたが、弁天の森あたりまではシロヤシオの花が優しげに迎えてくれています。 弥山(1895m)への最後の階段、以前来たときよりも立ち枯れが進んでいるようです。このあたりの登山道の脇には、ミヤマカタバミの白やピンクの花が沢山咲いています。展望も開け大普賢岳方面に続く大峯奥駆道の山並みが美しい。 弥山頂への階段 ミヤマカタバミ 弥山小屋付近は平日なのに沢山の人でした。私達は人だかりから離れ、国見八方睨でゆっくりと大普賢岳方面の展望を楽しみながら、ゆっくりとランチタイムです。避難小屋泊りなのでシュラフやガス、コンロも持っています。重さを考えてついつい控えめなランチですが、シャケや梅干を混ぜ込んだおにぎりは最高に美味しかった。 国見八方睨から大普賢岳方面 オオヤマレンゲにはまだ早いこの次期に、弥山から八経ケ岳への道を歩くのは初めてです。サンカヨウのお花が一面に咲いています。大峯にサンカヨウの花があるなんてびっくりです。でもビックリするのは私だけ…!ツバメオモトにも似たお花も見つけました。感激で〜〜す。 サンカヨウ ツバメオモト? 少し急な登りを上ると八経ケ岳山頂です。ここでも立ち枯れが目だってきました。どうしてなのか、自然破壊の原因を考えさせられます。薄く雲も広がってきました。あまりのんびりしていられません。楊子の宿まではまだまだです。山頂の写真を撮って先へ進むことにしましょう。 バイケソウと枯れ木にイワガラミでしょうか、緑が美しい。林の奥に仏生ケ岳の山影が見えます。右側は南東の斜面、ブナやトウヒの林に日差しがあって明るく、。静かで私の好きな癒しの風景です。 七面山 崩れていて危険な通過も倒木もあります。一面バイケソウの緑やトウヒやシラビソの原生林の中を禅師ノ森、舟ノ垰へと歩きます。ワチガイソウの小さく可愛い花が足元に咲いています。この頃になると早く小屋に着きたいなと思うようになってます。もうだいぶ歩いています。 ようやく楊子ノ宿小屋に着きました。4時半を過ぎてます。先客が8人いました。私達は2階へ、垂直の階段はがくがくと動きます。外れないかと怖い!何度も上がり下りするのは大変なので、先に水を汲みに行ったりして用事を済ませてから上ります。心配していた水もなんとか途切れることなく出ていたのでひと安心でした。 釈迦ケ」岳 橡ノ鼻 早朝は青空でした。これから行く釈迦ケ岳がきれいに見えます。今日はサブザックなのでラクチン!ルンルンで足も上ります。Lも今日は快調に歩いているようです。仏生ケ岳の下を通り鳥の水場へ。鳥の水はポットリポットりと落ちています。 これでは小鳥には間に合うかも知れませんが…、用をなしません。 馬の背付近から西側の風景 釈迦ケ山頂に着いた時はガスが一面に広がり何も見えません。晴れていればすぐ目の前に七面山や仏生ケ岳を眺めることができるのですが残念です。まだ朝の8時、山頂には誰もいないだろうと思っていたら、関東から来たというご夫婦がいました。昨日は大台ガ原へ行ってきたそうです。 キバナシャクナゲ シロヤシオ オオミネコザクラ コザクラ類は北海道や東北でたくさん見ていますが、大峰で見るのは初めてです。見ごろは少し過ぎていましたが、岩場にポツンと咲いていると可愛いく 癒されるお花です。キバナシャクナゲにも出会うことができました。 孔雀岳山頂 釈迦ケ岳からの帰りに孔雀岳の山頂を踏んでから楊子ノ宿へ戻ります。以前に登ったことがあるのですが、山頂の記憶がなかったので私が希望しました。11時に小屋に戻りました。少し余裕があるので休憩をしながら、小屋の中でパンやラーメンのランチタイムをしてから、七面山をピストンしようということになりました。 七面山(西峰) 東峰手前から見る釈迦ケ岳 奥駈道から1693のピークを目指して直登します。テープも踏み跡なかったようでしたが、ピークには七面山への標識があります。ここからはテープも踏み跡もあります。目指す七面山が見えているので迷うことはありません。 七面山近くのシロヤシオはほとんど蕾です。緑の風景のなかで、ひときわ存在感のあるアカヤシオが彩を添えて華やかです。写真を撮りたくても背の高い木なので思うように行きません。 4時には楊子ノ宿小屋に帰ります。今日は私達だけのようです。少し寒くなってきました。それぞれの夕食で7時頃にはシュラフに入りましたが、夜通し強風が吹き荒れていて怖さを感じました翌朝も風は止まず雨も降ってきました。下山は雨と強風の中、寒くて手をかじかませながらひたすら歩きました。弥山を過ぎて少し下りたら風も和らいでホットします。小屋を6時に出てトンネル西口(車)に12時に着きました。濡れた雨具を袋に詰めてとにかく温泉へ。 帰りは雨でしたが、展望とお花と大峰の良さを再確認した3日間でした。 |