女峰山
(2,483m)

山行日:2008年10/25
 地域:栃木県日光市


コース:志津乗越6:50―ー馬立7:57―ー荒沢出合8:08―ー唐沢避難小屋9:40―ー女峰山頂10:35
―ー帝釈山11:35―ー富士見峠12:26―ー馬立14:07―ー志津乗越15:05


帝釈山への稜線から見る女峰山

 
 23日は移動で、小雨の中を日光のいろは坂を上がり中禅寺湖の周りや湯ノ湖、竜頭滝などを観光してから志津小屋の様子を見に行った。しっかりした綺麗な小屋だったので泊まることに決め、中禅寺湖の近くにある食料品点まで買い物に行く。水も無い小屋なので、Uさんが前もって汲んでおいてくれた水と飲用にペットボトルの水も買って戻る。小屋は林道から10分くらい入った所にあったので助かった。このあたりは唐松が多く、小屋の周りも唐松の黄褐色の落ち葉が敷き詰められ爽やかな香りが漂っていた。
 
 24日も朝から雨で停滞します。白根山へ行ってきたという若い2人連れの方が、今日は雨だから下りると言って2リットル近くの水を置いていってくれた。私達にとっては何よりも有り難く、かんしゃ感謝でした。標高が
1785mもあるこの小屋、雨の日は底冷えがしてとても寒くて、カイロを張ってフリースを着てダウンも着てシュラフに足を入れてちじこまっていた。これが後悔することになる。

 25日:5:40分に志津小屋を出る。林道を間違えて1時間くらいウロウロして弱気になてしまいました。Uさんは嫌気が差して止めると言い出した。思い込みというのは怖いもので、地図を見ていても気がつかなかったのです。昨日、1日暇だったので確認しておけばよかったのに寒い寒いと言いながら小屋から出なかったからこんなことに…。ようやくしっかりした標識を(何べんも通って見ている)が分かって気を取り直して出発します。

 
            
林道から見る女峰山                                  馬立

 志津乗越から20分くらいでゲート。馬立まで1時間20分くらいの林道歩きです。馬立から急坂を荒沢まで下りる。ここからガレ場を渡って登りに入ります。シラビソの林の中、急な登りが続きます。地元の方らしい3人連れと追い越したり追い越されたりしながら登ります。広いガレ場を渡ってシラビソの大木が林立する急登を登る。上るにつれ視界も開けて後方に男体山、大真名子山が見えいます。素晴らしい眺めに疲れも癒されます。

   
            男体山と右に大真名子山                       唐沢避難小屋

 唐沢小屋の前で休憩。地元のかたちと山の話の中で、「地味な山に登られるんですね」と言われた。遠方から来た人の大半は、男体山や白根山に登って帰るという。その方たちが「帝釈山」からの眺めが好きだとも言っていた。

               
                      女峰山頂後方に男体山・大真名子山・小真名子山

 女峰山頂は風が強くとても寒かったのですが、雲が架かっているものの展望は良かった。東の彼方遠くに富士山が確認できる程度に見え、手前には男体山、大真子山、子真名子山、白根山、武尊山、燧ケ岳、至仏山、会津駒ケ岳、平ガ岳など山がきれいに見えた。ひとしきり眺めた後、寒さでゆっくり出来ず進むことにします。山頂から岩場の急な下りから、短いがヤセ尾根を歩く。帝釈山への稜線は展望も良くアルペン的な雰囲気に最高の気分です。こんなに良い山だったとは…。地元の方たちが何度も登るのが良く分かります。

                  
                                     帝釈山頂

 帝釈山頂は地元の方が話していたように、ここからの眺めは素晴らしかった。西側方面の山が女峰山頂より近くに見えます。歩いてみたいと思っている「会津駒ケ岳〜、燧ケ岳」への山の連なりも良く分かります。、燧ケ岳

 

              
                   帝釈山より西側の眺め(武尊山、至仏山、(隧ケ岳、会津駒ガ岳、)など

                  
                           帝釈山頂から男体山、大真名子山、小真名子山

 帝釈山頂も風が強いので、少し下りてから風を除けて昼食にしようと下り始めましたが、ガレの急坂だったり倒木だらけだったりで適当な場所がないまま富士見峠まで下りてしまいました。昨日も帰る人から水を頂いたので、Uさんが用意してくれたお鍋でご飯を炊いたのですが、水の分量を間違えて硬いご飯になってしまい、それでおにぎりを作ったものだから、硬いご飯の冷めたおにぎりは更に硬くなっていて半分くらいしか食べれませんでした。どっしりと座って食べた後では小真名山、大真名子山と登り下りを繰り返す元気もなく林道を歩いて帰ることにします。

  
                    

                           大真名子山への登山口

 大真名子山への登山口「志津乗越」は唐松の紅葉がきれいだった。できればここへ下りて来たかった。そうすれば気の遠くなるような林道歩きはしなくてすんだのですが…。この反対側10分くらいの所に志津小屋があり、今日もここで泊まります。
                    
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