雌阿寒岳

北海道・阿寒国立公園 標高:1,499m
山行日:2007/09/05 天候:曇り
コース
雌阿寒温泉登山口―ー雌阿寒岳山頂ピストン


オンネトーから見る雌阿寒岳と阿寒富士

 
 昨夜からの雨がYHを出る頃にはなんとか止んでいた。野中温泉のYHから歩いてすぐのところに登山口はあった。
アカエゾマツのうす暗い林の中に、ゴゼンタチバナの赤い実が可愛い。根がむき出しになった道をしばらく行く。できれば阿寒富士まで足を伸ばしたいと考えていましたが、こんな天気なのでYHの奥さんが言ってた「山頂がガスでよく見えないとき、雌阿寒富士がガスで見えないときは同じ道を戻るように!」を参考に、同じ道を下山することになるだろうという思いがあってのんびりと楽しみながら歩く。針葉樹林帯からハイマツ帯に出て火山礫の急登が始まる。振り返ると、樹海に神秘的な色をしたオンネトーが見えてくる。遠く広く連なる山並みに自然の優しさを感じながら何度も立ち止まって眺める。

 
         オンネトーを見る                               登山口
 登山口には車上の盗難注意やクマに注意 、登山者名簿への書き込みの注意書きなどがずらりと並んでいた。ここは国立公園の中の人気の場所なんだ… 私達が下山途中からでも沢山の人が上がって来た。

 
            火口壁の下に赤沼                              八合目
 
 ガレた登山道にメアカンフスマが癒してくれるように咲いていた。6合目を過ぎたあたりから火口の轟く音と硫黄の臭いに少し緊張する。火口壁の下に不気味な赤沼があり、付近からは噴煙が黙々と噴出していてイワツバメが飛んでいたり、異様な雰囲気に圧倒される。

          
  
             雌阿寒岳山頂                    メアカンフスマ
 
 

               

                      山頂から阿寒湖と雄阿寒岳
 阿寒湖と雄阿寒岳、手前に広がる絶景は今までに見たことのない太古の世界を想像する素晴らしい眺めです。

            
                         山頂付近、同じ道を戻る

         
                        オンネトーの澄んだ湖面

 去年、計画したのにエアチケットが取れなくて残念な思いをした「羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳」、今年は実現できてほんとうに良かった。羅臼岳はガスで展望はありませんでしたが、良い山行が出来て楽しい思い出をいっぱい詰めて帰れます。
 
      

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