国見山

山行日:10月23日 天候:雨曇り
山域:奈良県、台高山脈
メンバー:奈良山友会11名

コース
大又林道終点8:25―−明神平10:00―−国見山頂10:50―ー馬駆ケ場11:40〜12:10―ー国見山頂11:50---林道終点13:50
朝、家を出るときから雨だった。いつもなら早々と中止を決めるLなのに、今回は何の連絡もない。しかたなく集合場所へ向かいます。
榛原までの電車でも、登山装備のグループが多かった。爽やかな季節に山行の計画をして、少々雨だからといって変更出来ないんでしょうね。さすが山岳会のメンバーです。雨が降っているのに全員時間までに集まりました。

              いざ出発
歩き始めは、ポツリポツリくらいで雨もたいして降っていなかった。このままで、予報どうり午後から晴れてくれればいいのにとは皆の願いでした。

増水した沢を渡り、朽ちかけた橋を渡って、ガスの掛かった谷間に明神の滝が見えてくる頃、雨に風が出てきて寒くなってきます。雨具を着て、九十九折れの登山道を所々ショートカットして明神平へ。

あしび山荘の建物で雨風を除けて休憩します。だんだんと雨風も強くなり、これから先へ進むものかと、Lも思案しているようだった。
水無山へ向かう登山道に西からの強風がガスを吹き上げていた。それを見たらこのまま帰りたい気持ちだった。私たちより先に着いて休憩していたメンバーは、下山を決めて持っていたお菓子を見ず知らずの私たちのメンバーにもおすそ分けしてくれていた。

ファフカの落ち葉の絨毯
もう少し行こうという事になった。水無山から国見山までの尾根は、ブナの林に落ち葉の絨毯で、ガスが掛かり台高の雰囲気をかもし出しています。やっぱり来てよかったと思う。さっきまでの雨風のことはすっかり忘れていました。単純なんです!
主稜から少し左に入り、ウシローの絶壁を見ようとして足を少し滑らした人がいた。ヒヤッとする。明神谷を眼科にする絶景だそうですが、ガスで何も見えなかったがそれゆえに不気味な感じでゾッとします。

        ガスの掛かった尾根

           国見山頂
国見山頂で記念写真を撮ってから、馬駆け場まで行きここで昼食にします。天候が良ければ気持ちの良い所でしょうに、雨に濡れた草原の風の当たらない所で、冷えた手をテルモスのお湯で暖めながらお弁当を食べます。
計画では「木梶山」まで行く予定でしたが、この天候では視界も悪く引き返すことにします。
国見山の山頂から「天高ルート」で降ります。このルートが雨とガスでやる気をなくしていた皆の気持ちを引き締めてくれた。
そして楽しい山行だったと云う思いにさせたのです。

国見山からしばらくは、見つけにくいがテープもあり、朽ちかけた標識も2ヶ所見かけました。たしかに以前はルートとして通っていたのが分かります。

今は歩く人もなく、道は荒れ果てていて台風による倒木を、跨いだり潜ったりズルズル滑ったりと悲惨な下山になりましたが、それもここを降りるしかないと心を決めたら楽しくなってきたのです。

林道を2ヶ所横切って、鹿除けネットを乗り越え、童も掴んだ枝はイバラでイテテッ…。そんなことは言ってられませんまだまだ続きます。

そんなこんなで、ようやく降りた所はあしび山荘ではなく林道でした。まともなルートを降りてきた人が怪訝そうな顔をしてこちらを見ながら歩いていきます。

よく頑張ったお土産はドロドロの雨具と靴、お疲れ様でした。

          ようやく林道へ

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