朝の凍てついた空気の中をピッケルを持ち気持ちを引き締めて歩き始めます。少しづつ明るさを増し雨池峠に
差しかかった頃には朝日に照らされて山々が輝いていた。思わず息を飲み込みそうです。道は昨日までの
踏み跡の上に雪が少し積もったくらいで分かりやすい。樹林帯の中は高低差が少なく、手足も暖かくなって
きて快適です。
岩場の急登は足の置き場、ピッケルの位置に気を使う。何もないときの登山靴は重たいのに、重さを感じないのは
それだけ気持ちに力が入っているのでしょうか。滑らないように、踏み外さないように神経を集中させて歩きます。
三ツ岳の登りを前に、軟弱さん、山の家さん、へんなおじさんとで話し合いをしています厳しいのでしょうか、それに
しても引き返すのも大変です。進むことになりました。ここでアイゼンを装着します。
三ツ岳
三ツ岳は岩峰で、大きな岩がゴロゴロと固まって出来ていて、その上に雪が積もり滑るので危険な
所は這いつくばって移動し、前爪のアイゼンを引っ掛けないように気を使います。山頂近くは風も
強く、飛ばされないように岩にしがみついて一歩一歩慎重に足を運びます。山頂からの下りに
クサリ場があって、ここも慎重に慎重にアイゼンで引っ掛けないよう注意を払って降ります。
北横岳山頂からの展望
クサリ場を降りて樹林帯に入り、ほっとして振り返ると雪をかぶった三ツ岳の山頂部は怪物のよう
に見えました。「ここは良いところだから写真撮っとき」とC班のリーダーは親切に止まってくれる。
樹林帯しばらく行くと北横岳ヒュッテにでます。営業しているようでしたが横目に見て山頂を目指し、
10分で北横岳山頂(2.480m)へ。総リーダーの山の家さんがタッチで「お疲れ」と言って迎え
てくれました。山頂で班ごとの記念写真を撮り、展望を満喫してから下山します。
北横岳山頂分岐 ロープウエイから蓼科山
寒くて岩場では緊張しましたが、今年始めての雪山に大満足です。
山の家さん、pororiさん、SLの皆さんありがとうございました。