Mt.キナバル 4095m

山行日: 1月19日〜20日
天候 : 晴れメンバー:11名
ツアー名:Mt.キナバル登頂とジャングルクルーズ6日間
アルパインツアー(株)企画
MALAYSIAN BORNEO
              
 関西国際空港を11:30分発で、マレーシア(コタキナバル)空港に4:00着、時差は1時間マイナスで5時間30分のフライトです。関空の集合場所には、トレック専門のツアー会社の企画とあって、それとすぐに分かる服装の人達がアルパインですか?と言って集まってきた。女性9名、男性2名のメンバーです。始めての海外登山ですが、普段の山行と気分は変わりません。
わずか5時間で、真冬から真夏の「コタキナバル」へ着き、1枚脱ぎまた1枚脱いでも暑い。半袖のTシャツになりたいくらい。冷房のガンガン効いたバスに乗って今日の宿泊先「プロムナードホテル」へ。

パークヘッドクォーターへ向かう道路から、奥がキナバル山
 1日目7:30分にホテルを出発して、パークヘッドクォーターまで休憩を入れながら走ります。休憩地では水や果物を買いますが、日本で売られている「モンキーバナナ」が12、3本付いていて「1rgt」日本円で30円くらいです。日本で80円くらいする紙パックのジュースも30円くらいでした。パークヘッドクォーターの国立公園本部で入山手続きをして、登山口(1、829m)まで車で10分くらい走ります。
     パークヘッドクォーター(1524m)から
             登山口
登山口で、名前とナンバーの入った登山者カードのチエックを受けてから歩き始めます。熱帯雨林の中をゆっくりとしたペースで、少し行くと滝があり道の両脇には薄紫のインパチエンスが群生して咲いています。気分は日本の山を歩いている時と同じで、ザックは小屋までに必要なもの「雨具、飲み物」くらいで軽く、他に必要な物はポーターに「1人5kまで」持ってもらうことが出来るので、こんなんで良いのかしらと思うくらいです。50分くらいの間隔で屋根付きの休憩所とトイレがあり、道はしっかりしていて危険な所はありません。

        インパチェンス

登り降りではなく、少し平坦なところもありますが、ほとんど登りばかりで樹林の中で展望はなかった。それでも熱帯の花が多くさん咲いていて飽きることはなく、ピンクの濃いシャクナゲ、イエローシャクナゲなどは日本のシャクナゲより大きく肉厚の感じ。ランの種類の花がたくさんあり、ガイドさんに聞いてもマレーシア語で返ってきたりするので正確には分りません。

        明るく開けもうすぐ山小屋へ

      標高3300mの山小屋からサンセット
17:02分ラバンラタの山小屋へ、1800mの標高差を6時間かけて登ってきました。ここまでに気分の悪くなった人もいたようですが、私達はたいした疲れもなく、小屋の夕食をお皿一杯に入れて、テラスで食べます。夕日を眺めながらほっとした満足感と開放感に浸っていました。明日は1:30分起床なので8時過ぎにはベッドに入ります。

オーキッド(ランの種類)
2日目 気の早いクーさんに起こされて1:00に起床身支度を始める。ツアーリーダーの黒田さんが用意してくれたクラッカーとバナナを食べて2:30分出発します。風もなく思ったほど寒くないので長袖のTシャツに冬用のシャツを重ねて、頭にはフリース、帽子にヘッドランプを付けて満天の星空の下をゆっくりとしたペースで歩きます。木の階段、岩の段とつづき息も切れますが,何処までも広がる星空を見上げては感嘆して、高度を上げるにつれ、星が私の身体より下に見えている、感動でした。スケールの大きさに地球を実感します。
最後の休憩地サヤサヤ小屋でトイレと入山カ−ドのチエックを受けて山頂を目指します。小屋からは岩ばかりでベタッとした岩が広がり、白くて太いロープが山頂まであります。メンバーと離れても、ガスで道が分からなくなっても、ロープに沿って行けば山頂まで行けるし、必ず救助は来てくれる。と現地の案内書に書いてありました。
山頂近くになると大きな岩がゴロゴロとあり急な登りです。この頃ムカムカと少し気分が悪くなりましたが、すぐ目の前が山頂で、暗がりに人の声が聞こえて来たので足取りも軽くなります。山頂は大きな岩がゴロゴロとしていて狭く、大勢の人で標識の所までなかなか行けません。

ローズピーク4,095m
日の出まで山頂にいて同じ道を下山します。登りは暗くて何も見えなかったのですが目の前にサウスピーク、ドンキーイヤーズピークと素晴らしい眺望です。写真を撮り、スケールの大きな眺望を楽しみ、登れた充実感を味わいながら、快晴の空の下をロープに頼ることなく降ります。
ラバンラタの小屋近くまで降りたころから気分が悪くなり、小屋でメンバーが朝食を捕っている間、横になっていたら少し楽になった。ポーターに遠慮なく荷物を預け、自分のザックを軽くして降ります。降りるにつれ残っていた頭痛も取れ、登る時には感じなかった長い急坂、階段を小屋から3時間20分かけて登山口までおります。

         ドンキーイャーズピークからのサンライズ
登山が終わるまでは体調を整えておかなければと、生水はもちろん生野菜、フルーツを控えていた。  
高山病になりにくいように、前日から1日に水を4リットルくらい飲んだほうが良いとツアーリーダーに言われせっせと水を飲んでいた。好天に恵まれて、花、星、サンセット、サンライズ、眺望と堪能して元気に下山できました。下山後の昼食に出たデザートのマンゴーは、冷えていて口にとろけるようにとても美味しかった。

               ウツボカズラ
手の届きそうな所に、満天の星が降るように輝いていた。地球の鼓動を感じたあの感動はいつまでも忘れることはないでしょう。

           1日目 登山口11:05――ラバンラタ山小屋17:00
           2日目 山小屋2:30――山頂6:05〜6:25――サヤサヤ小屋8:40――ラバンラタ
                 小屋8:55〜10:00――パークヘッドクォーター登山口13:25

             

topページへ  山旅のページへ