乾徳山 

奥秩父多磨国立公園 日本200名山 標高:2,031m
2007年3月22(夜)〜25日 18切符利用

 3月22日 大阪20:30―-米原―ー大垣―ながらー東京―ー八王子―ー塩山7:48着(3/23)塩山駅からタクシーで乾徳山登山口 歩行7時間  石和温泉YH泊 

 垣〜東京間の「ながら」5時間40分余りで睡眠をとらなくてはと思うのですが、車内の照明が明るいうえに停車駅が多く、目は閉じていましたがほとんど眠れない状態で、5:05分東京駅に着く。人影のまばらな東京駅で中央線に乗り換えて塩山駅に。駅前で身支度をしているとタクシーの運転手が近づいてきて「何処行くの?」と聞いてきた。この時期は登山者も少なく暇のようです。

画像のように雲一つない好天に恵まれてタクシーに乗る。気さくな運転手さんで色々としゃべってくれた。あれが乾徳山だと教えてくれたので、「このあたりで写真を撮りたいわ…」と言ったら車を停めてくれ、この辺がきれいに見えるよと親切です。





   乾徳山(2,031m)中央の尖った山 塩山駅からタクシーで登山口へ向う途中で
  車も人も少ない静かな山麓風景に、春の日差しを受けてスモモやウメの花が色を添えている。春はいいなぁ〜人の心を暖かくしてくれる… ふと旅情を感じる山旅のひととき。

,「乾徳山は奥秩父の主脈から派生した尾根上に突起したピークで、頂上付近は険しい岩稜を形成している。頂上直下は垂直の岩場をよじ登るスリリングなコースとなるが南中腹にはたおやかな草原が開け、険しさと穏やかさの両面を実感できる山である。」とガイドブックで紹介している。

笛吹川の支流、徳和川を左に見て案内板のある登山口から植林の中をジグザグにしばらく行く。銀晶水を過ぎ駒止あたりから傾斜がましてくる。夜行でほとんど寝ていない身体にはとてもきつく感じ、それぞれにマイペースで登る。
なんと言っても気心の知れたメンバーなので疲れを感じないのが嬉しい。


             
                      この林を抜けると国師ケ原
 錦晶水あたりからは緩やかな登りになり、新芽にはまだ早いミズナラの林が広がって、ときどき小鳥のさえずりも聞こえてくる。春浅い森の中は緩やかな時が流れて心を癒してくれる。青空とこれから行く乾徳山の山影が見えてきました。
          
                   中腹の国師ケ腹から見る乾徳山
 国師ケ原の分岐から扇平・クサリ場・山頂への道を行く。石のゴロゴロとした緩やかな道を登って振り向くと塩山の市街地を望む方向に富士山、右に目を転じると白く雪を戴いた南アルプスが美しい。
       
          白く雪を戴いた南アルプス                白い部分が雲と同化して分かりにくい富士山
 扇平を過ぎると樹林帯に入る。このあたりから残雪が凍っていて慎重になる。なんとか凍った部分をやり過ごしたら次には梯子と垂直のクサリ場7〜8m、手がかりを確認しながら登る。ここでも影の部分は凍っているので油断できない。やれやれと思ったが山頂はまだです。前方に岩魂の山頂が見えてきます。

      
           
 岩魂の山頂が見えてきました              30mもある垂直の岩場を山頂へ
 山頂へはザックを下に置いて、30mくらいある垂直の岩場を岩の亀裂を足がかりによじ登る。4人とも無事に登りきって、奥秩父連峰、南アルプスと、360度の雄大な展望を堪能する。山頂からは懸垂下降で私とNさんは降り、NさんとUさんは巻き道(こちらも凍っていてかなり危険)で降りてランチタイムにする。背中を日差しに向けて食べていたら、暖かいどころか暑くなってきた。ここで初めて出会う登山者2名が下見だといって岩場と巻き道とに分かれて登っていった。

                
             
 乾徳山頂、分かりにくいですが雲の下に白い瑞牆山が見えています。

 下山は北の鞍部へ降りて原生林迂回新で降りる予定でしたが、凍っていてかなり危険とのことで同じ道を扇平へ降り道満尾根を下る。途中に道満山頂通って徳和のバス停へ。ここから朝頼んでおいたタクシーで塩山駅へ。

                           
                       バス停近くで見つけたタチツボスミレ

                     今日のお宿は石和まで電車に乗り、石和温泉YH泊
            


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